リップルは、RLUSDステーブルコインのサービス拡大と米国内での決済効率化を目指し、ナショナル信託銀行の免許取得および連邦準備制度のマスターアカウントを申請しています。
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リップルはB2B金融サービスに特化したリップル・ナショナル信託銀行の設立を目指しています。
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この信託銀行はRLUSDの準備金管理とデジタル資産決済に対応した受託サービスを提供します。
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連邦準備制度のマスターアカウント取得により、中間業者を排除し取引コストを削減します。
リップルはRLUSDステーブルコインのサービス強化を狙い、米国内で信託銀行免許と連邦準備制度アカウントを取得しようとしています。最新情報はCOINOTAGで。
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リップルラボは正式に連邦規制下での運営を目的としたナショナル信託銀行免許を申請しました。
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新設される法人は主にB2Bバンキングとデジタル決済インフラに注力します。
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リップルのチーフ・リーガル・オフィサー、スチュアート・アルデロティ氏が設立予定銀行の初期取締役の一人です。
リップルの戦略的な米銀行免許取得はステーブルコイン運用の強化と規制順守を目指す重要な一手です。
リップル・ナショナル信託銀行免許申請の詳細
リップルラボは通貨監督庁(OCC)に対し、リップル・ナショナル信託銀行設立の申請を提出しました。この限定目的の信託銀行は連邦規制のもとで運営され、主に企業間取引の顧客にサービスを提供します。リップルのステーブルコインRLUSDの準備金管理やデジタル資産決済を支える受託サービスを展開し、米国の規制枠組みの中で金融インフラを拡充する狙いです。
連邦準備制度マスターアカウント申請とその影響
信託銀行免許申請と並行して、リップルは連邦準備制度のマスターアカウント取得も目指しています。承認されれば連邦準備制度の決済システムへ直接アクセス可能となり、決済速度の向上とコスト削減を実現します。仲介銀行を介さないことで運用コストを引き下げ、全国規模でのステーブルコイン決済サービス拡大に不可欠なインフラ整備につながります。
リップル・ナショナル信託銀行の所有構造とガバナンス
リップル・ナショナル信託銀行はリップルラボが全株式を保有し、本社はニューヨークに置かれます。初期経営陣は5名の組織委員会で構成され、その中にリップルのチーフ・リーガル・オフィサー、スチュアート・アルデロティ氏が含まれています。この体制は連邦法令遵守を確実にし、リップルのデジタル決済エコシステムとのシナジーを図るためのものです。
📰📰#RippleのOCC銀行免許申請書が公開されました!第1巻は公開版。申請内容からリップルの意図や組織構造がうかがえます。
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— WrathofKahneman (@WKahneman) 2025年8月2日
リップルの免許取得がデジタル資産戦略に与える影響
公開された申請書ではリップルのトラストバンキングサービスに特化した枠組みが示され、同社ネイティブトークンXRPについては明示していません。しかし業界関係者の多くはXRPも長期戦略の一部であると見ています。OCCの直接監督下に置かれることで、米国の暗号資産市場における規制の透明性と運営の安定性が飛躍的に向上する見込みです。
リップルにとっての規制面の意義とは?
ナショナル信託銀行免許の取得は、厳格な連邦規制下での運営を意味し、米国銀行法に準拠することを保証します。この動きは他のステーブルコイン発行企業らによる規制対応と同様で、リップルが法規制の変化に完全対応する強い意志を示すものです。投資家の信頼向上や機関投資家による導入拡大にも寄与すると期待されています。
よくある質問
リップル・ナショナル信託銀行はどんなサービスを提供しますか?
リップル・ナショナル信託銀行は企業間銀行業務に注力し、RLUSDステーブルコインの準備金管理やデジタル決済エコシステムを支える受託サービスを提供します。
なぜリップルは連邦準備制度マスターアカウントを申請しているのですか?
連邦準備制度の決済システムへ直接アクセスし、取引の効率化、中間業者の削減、運用コストの低減を目指すためです。
ポイントまとめ
- リップルは米国内でステーブルコインと決済サービス拡充のためナショナル信託銀行免許を取得しようとしています。
- 信託銀行はリップルラボが全株式を保有し、ニューヨークに本拠地を構え、専門のガバナンス体制を整えます。
- 連邦準備制度のマスターアカウント取得により、決済コスト削減と取引効率化が可能になります。
まとめ
リップルのナショナル信託銀行免許および連邦準備制度マスターアカウント申請は、RLUSDステーブルコイン基盤の強化と米国の金融規制対応を強化する戦略的な一手です。この動きにより決済業務が効率化され、リップルのデジタル資産エコシステムへの信頼性が増し、暗号資産分野での持続的な成長が期待されます。