本日の米国のETH連動株はプレマーケットで急騰しました。これはイーサリアムの価格が5.5%上昇し、オンチェーン指標が過去最高を記録したことによるもので、ETFよりもETHトレジャリー株へのシフトが示唆されています。
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SBET、BMNR、BTCSを含む米国のETH連動株はプレマーケットで最大10%の上昇を見せました。
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プレマーケットの好調は、イーサリアムの5.5%の価格上昇や、過去最高の取引量と約30%のETH供給がステークされている強いオンチェーン活動によるものです。
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分析者によると、SBETは正規化されたNAV倍率と強い流動性により、ETH ETFよりもETHトレジャリー株の方が投資価値が高いとされています。
イーサリアムの急騰に伴い米国のETH連動株も上昇、投資戦略の変化の兆しを示しています。ETHトレジャリー株の今後の影響を探ります。
本日のETH連動株プレマーケット急騰の要因は?
過去24時間でETHが5.5%上昇し、価格が3,818ドルに達したことが主な要因です。これは同期間のビットコイン(BTC)の2%上昇を大きく上回っています。

さらに、取引量が1年で最高値に達し、約3,600万ETH(総供給量の約30%)がステークされているなど、イーサリアムのオンチェーン指標の強さもプレマーケットを後押ししています。この上昇は、SECが流動的ステーキングの一部は有価証券に該当しない可能性を示唆し、規制リスクが和らいだことにも関連しています。
ETHトレジャリー株は新たなETFの代替か?
今回のラリーはウォール街で広がる投資理論の表れでもあります。つまり、企業がバランスシート上でイーサリアムを保有することが、現物ETH ETFよりも魅力的になっているという見方です。スタンダードチャータードのアナリスト、ジェフ・ケンドリック氏は、ETHトレジャリー株は規制上の優位性と割安な評価を兼ね備えており、特にNAV倍率が正常化している点が注目されると述べています。
ケンドリック氏は、6月以降、ETHトレジャリー企業とETFの両方がそれぞれ約2,000ETHを積み増しており、これは流通供給量の約1.6%に相当すると指摘します。ただし、上場企業はパッシブなETFと異なり、柔軟な資本構成と営業レバレッジの可能性を通じて、投資家にさらなるリターンを提供すると述べています。
しかし、すべてのETHトレジャリー株が同じではありません。crypto.newsのレーダー分析によれば、BitMineやSharpLinkがトレジャリー規模だけでなく流動性と効率性でも先導しており、機関投資家にとってより投資しやすい銘柄となっています。特にSBETはETHの集中度、効率性、流動性でバランスが良く、持続的な評価成長を支える3要素が揃っています。
さらにSBETはInjectiveへの新規上場により流動性が大幅に向上し、投資家のアクセスも広がりました。

SBETが「最も信頼されるETHコーポレートホルダー」を自認する中、投資家はビットコイン中心のトレジャリーモデルからイーサリアムへの構造的シフトの初期段階を目撃している可能性があります。
SharpLinkの共同CEO、ジョセフ・チャロム氏はcrypto.newsのインタビューで「ETHは生産性の高いプラットフォームの上にある生産的資産であり、BTCトレジャリー企業よりも投資家により大きな価値をもたらす柔軟性を持っている」と述べています。
重要なポイント
- ETH連動株は従来のETFを上回るパフォーマンス:米国のETH関連株が大きく上昇し、投資戦略の変化を示唆しています。
- 強力なオンチェーン指標:イーサリアムの取引量記録とステーキング活動が投資家の信頼を後押ししています。
- 機関投資家のETHトレジャリー株への関心:イーサリアムを保有する企業は規制面の優位性と魅力的な評価を提供し、投資対象として注目されています。
まとめ
米国のETH連動株の急騰は、イーサリアムの潜在力に対する信頼の高まりを反映しており、強力なオンチェーン指標と投資戦略の転換が背景にあります。機関投資家のETHトレジャリー株への関心が高まる中、暗号資産投資の構図は大きく変化しつつあります。