BitMineとSharpLinkが数十億ドルを調達しETHを大量取得、イーサリアム企業買収競争が加速し、史上最高値に迫る勢いです。
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BitMineはさらに多くのイーサ(Ether)トークンを取得するために245億ドルを調達中です。
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SharpLinkはイーサ保有拡大のため3.89億ドルの資金調達を完了しました。
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イーサは現在、過去最高値4,890ドルから9%下落した水準で取引されています。
BitMineとSharpLinkの数十億ドル規模の調達が企業のイーサ獲得競争を加速させ、ETHが記録的高値に迫っています。詳細はこちらをご覧ください!
企業名 | 調達額 | ETH保有量 |
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BitMine | 245億ドル | 12億ETH |
SharpLink | 3.89億ドル | 598,000ETH |
企業によるイーサ獲得を促す要因は?
機関投資家のイーサに対する関心が高まる中、企業が財務準備資産としてイーサを保有する動きが加速しています。イーサは著しい価格上昇を見せており、4,408ドルで取引され、史上最高値からわずか9%の差に迫っています。
企業はどのように資金調達を行っているのか?
BitMineは市場価格での株式売出し(ATM)で245億ドルを調達中、一方SharpLinkは選定機関投資家向け普通株式の売出しにより3.89億ドルを調達しました。両者とも調達資金の大半は主にイーサ取得に充てる計画です。
よくある質問
企業のイーサ取得にはどんな影響がある?
企業が大量のイーサを取得することで需要が増大し、価格の安定化や市場信頼感向上につながる可能性があります。
なぜイーサは財務準備資産とされるのか?
イーサはビットコイン同様に市場での受容性が高まっており、価値の上昇期待を背景に企業の財務準備資産として採用が進んでいます。
重要なポイント
- 企業の関心が高まっている: 大手企業がイーサを財務準備資産として本格的に評価し始めています。
- 大規模調達が進む: BitMineとSharpLinkがそれぞれ数十億ドル規模の調達を主導しています。
- 市場のポジショニング: イーサは史上最高値に迫る水準で取引され、市場の強い信頼を示しています。
まとめ
BitMineとSharpLinkのような企業のイーサ取得の急増は、機関投資家によるイーサの採用拡大を示しています。これにより、イーサは主要な財務準備資産としての地位を固めつつあり、暗号資産市場にも大きな影響を与える見込みです。
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BitMineとSharpLinkが調達した数十億ドルを背景に、世界第2位の暗号通貨イーサの取得競争が活発化し、過去最高値に迫っています。
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公開された米国SECの提出資料によると、公開ビットコイン(BTC)マイニング企業BitMine Immersion TechnologyはATM株式売出しで245億ドルを調達し、さらなるイーサ取得を目指しています。
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同じくSEC資料によれば、暗号企業の資産運用会社SharpLinkは選定機関向け普通株売出しで3.89億ドルを調達し、「得た現金の大半をETH取得に充てる予定」としています。

調達額の一部はSharpLinkの「運転資金、一般企業目的、運営費、主要な提携マーケティング活動」にも充てられています。

SharpLinkはこれまでに7,150万株以上の株式売出しで約14億ドルの総資金を調達しています(資料より)。

データによると、BitMineは12億ETH(約50億ドル相当)を保有し世界最大の企業保有者であり、SharpLinkは59.8万ETH(約26.4億ドル相当)で2位に位置しています。
BitMineはイーサ供給量の最大5%取得を目標に掲げています。
企業の採用拡大でイーサが史上最高値に迫る
企業や公開企業はイーサを副次的な財務準備資産として積極的に採用しており、イーサ価格は過去1週間で21%超上昇し、執筆時点で4,408ドルに達しています。
Cointelegraphのデータによると、イーサは2021年11月に記録した過去最高値4,890ドルから9%の水準で推移しています。

暗号取引所BitgetのCEOグレイシー・チェン氏はCointelegraphに対し、「ウォール街および従来の金融機関がイーサを財務準備資産として認識し始めたばかりだ」と語っています。
また、現実資産のトークン化需要の高まりが、イーサをビットコインに次ぐ副次的準備資産としての関心を再燃させているとも述べました。

この動きにより、エンタープライズ向けイーサ準備資産企業は長期的に全イーサ供給量の10%まで保有を拡大する可能性があると、スタンダードチャータードは予測しています。7月29日時点ではわずか1%の保有にとどまります。