Animoca BrandsのWeb3ファンドがIbex Japanと共同で、日本のアニメIPをオンチェーン化。眠っているアニメ・マンガIPのライセンスを取得し、グローバルなWeb3プロダクトやゲーム、フィンテック、ヘルスケアなど異業種での活用を目指す。一方、米国では規制枠組みの議論が進む中、取引所とトークン化の動きも活発化している。
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新設のWeb3エンタメファンドが、眠る日本のアニメ・マンガIPのオンチェーン活用に向けてライセンス取得を推進
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Animoca BrandsとAntlerのIbex Japanが主導し、ゲーム、フィンテック、ヘルスケアなど多方面で日本IPのグローバル展開を支援
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市場動向:NFT市場時価総額は8月13日時点で93億ドルに上昇。米国ではKrakenがSECとの規制協議を行い、トークン化の議論が続く
Animoca BrandsのWeb3ファンドによる日本アニメIPのオンチェーン化—ライセンスとトークン化がグローバルなWeb3エンタメをどう拡大するかを解説。詳細はこちら。
Animoca Brands Web3ファンドとは何か?その目的は?
Animoca Brands Web3ファンドは、Ibex Japanと共同で設立されたエンターテインメント専門の投資ファンドで、日本の眠っているアニメ・マンガIPのライセンス取得とオンチェーン展開を目的としています。新たなWeb3プロダクトの支援、グローバル配信の優先化、ゲーム以外にフィンテックやヘルスケア領域での応用も目指します。
ファンドはどのようにして日本のアニメ・マンガIPを発掘し拡大させるのか?
Animoca BrandsとIbex Japanは、活用されていないIPを特定し、権利者と交渉してライセンスを獲得し、Web3ネイティブな体験の構築を進めます。ファンドの共同ジェネラルパートナーは、商品化や国際展開が明確に見込めるIPを優先的に選定。Antlerのグローバルネットワークと運用資産が、国際的なスケールアップを支える重要な要素とされています。
なぜ今、日本のアニメ・マンガIPをオンチェーン化することが重要なのか?
NFT市場の再活性化とデジタル資産環境の好転が背景にあります。オンチェーンライセンスにより、既存IPの新たな収益チャネルを生み出し、所有権の分割や真正性の証明、ロイヤリティの自動支払いが可能に。これにより眠っていたIPの復活とデジタルグッズの相互運用性が促進されます。
この取り組みが適切なタイミングであることを裏付けるデータは?
市場指標はNFT市場の勢い回復を示しています。NFTの時価総額は7月の66億ドルから8月13日に93億ドルへ急増。これが流動性と投資家関心の高まりを反映し、IPトークン化と二次市場の実現可能性を大きく後押ししています。
米国のトークン化議論とはどう違うのか?
AnimocaのファンドはIPライセンスとWeb3プロダクト開発に注力しているのに対し、米国の議論はトークン化された証券や取引インフラ整備が中心です。Krakenは最近SECの暗号タスクフォースと会談し、トークン化ストックの取引規制や法的要件について協議しています。
取り組み | 主な焦点 | 成果 |
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Animoca Brands Web3ファンド | アニメ・マンガIPのライセンス取得、Web3プロダクト開発 | エンタメや他分野への新たなオンチェーンIP活用 |
Krakenのトークン化協議 | トークン化ストック取引とコンプライアンス | トークン化証券取引に関する規制の明確化 |
よくある質問
ファンドはどのようにして眠る日本のIPをWeb3でライセンスするのか?
眠っているアニメ・マンガIPを特定し、権利者とライセンス条件を交渉。NFTやトークンアクセス、デジタルコレクティブルを活用したWeb3プロダクト開発に資金を提供します。ライセンスは国際的な商業展開と異業種応用を見据えています。
オンチェーン上でIP権利者や消費者はどのように保護されるのか?
オンチェーンライセンスは、プログラム可能なロイヤリティメカニズムや改ざん不可能な真正性記録を備えます。契約やプラットフォームのガバナンスは法的枠組みに準拠する必要があり、業界標準のリーガルレビューと規制遵守が安全性を確保します。
これはグローバルなWeb3エンターテインメント市場にどう影響するのか?
日本IPのオンチェーン化により、コンテンツのマネタイズ拡大、世界中のファン参加促進、国境を越えたライセンス取引増加が期待されます。既存のファンベースを持つIPはクリエイターや投資家の注目を集めるでしょう。
まとめ
- 新ファンド:Animoca BrandsとIbex Japanが日本のアニメ・マンガIPのライセンスに特化したWeb3エンタメファンドを創設。
- 広範な応用:ゲームだけでなく、フィンテック、ヘルスケアなど多様なWeb3統合を目指す。
- 市場の追い風:NFT市場の回復とトークン化への関心の高まりがファンド設立を後押し。規制の明確化がカギとなる。
結論
Animoca Brands Web3ファンドは、眠る日本のアニメ・マンガIPをライセンスしオンチェーン化することで、新たなWeb3プロダクトを支援します。米国でのトークン化議論と合わせて、デジタル所有権と取引の革新が加速する兆しです。今後の対象IPや規制動向に注目です。
公開日:2025-08-26 • 更新日:2025-08-26 • 著者:COINOTAG