MELANIAトークンのプロモーション:アメリカのファーストレディ、メラニア・トランプ氏がAI動画でSolanaのミームコイン「MELANIA」を宣伝。一方で、ブロックチェーン分析ではチームのウォレットから約1,000万ドル相当のコミュニティトークンが売却され、価格は最高値から98%暴落していることが明らかになっている。
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チームのウォレットから約1,000万ドル相当のコミュニティトークンが売却されており、中央集権化や透明性への懸念が浮上。
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MELANIAミームコインはピークから約98%暴落しており、オンチェーンデータでは大規模な送金やドルコスト平均法(DCA)に似た売却パターンが観察されている。
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ブロックチェーン情報プラットフォームのBubblemaps、Lookonchain、CoinMarketCapがこれらの送金と価格下落を記録している。
MELANIAトークン論争:チームによる1,000万ドルの売却と価格98%暴落の真相をタイムラインとオンチェーン検証方法とともに解説。詳細はこちら。
アメリカのファーストレディ、メラニア・トランプ氏がAI動画でMELANIAトークンを宣伝したが、チームによる1,000万ドルのトークン売却と98%の価格暴落に対する疑念は拭いきれない。
メラニア・トランプ氏は数ヶ月の沈黙を経て、Solanaベースのミームコイン「MelaniaMeme(MELANIA)」のプロモーションを再開した。しかし、その背後にはチームによる数百万ドルのトークン移動が未解決のまま存在している。
木曜日のX投稿では、トランプ氏が人工知能制作の動画で公式MelaniaMemeトークンを「未来への道筋」として宣伝し、コインの公式アカウントをタグ付けした。

出典:Melania Trump
ブロックチェーンアナリストは、このプロモーションがチームウォレットからの大規模なトークン移動について言及していない点に注目している。オンチェーンレポートでは、一時的な価格上昇の前後に大きな送金が確認されている。
「メラニア・トランプは、チームウォレットから売却された1,000万ドル分のコミュニティトークンについて説明しようとしない。10ヶ月の沈黙の後、ただAI動画を投稿しただけだ」とブロックチェーンデータ可視化プラットフォームBubblemapsは木曜日のX投稿で指摘。投資家の透明性への苛立ちを浮き彫りにした。
4月7日には、約3,000万ドル相当のコミュニティ資金がプロジェクトから移動され、公開説明なしに売却されたとされる(Bubblemapsのブロックチェーンデータより)。さらに4月28日の3日前にも約150万ドルの追加売却が記録されており、その直前の週には価格が21%上昇していた。

出典:Bubblemaps
MELANIAトークン論争とは?
MELANIAトークン論争は、チーム関連ウォレットからの大規模かつ説明なしの売却と、それに伴う価格の急落に起因している。オンチェーンデータはコミュニティ流動性から数百万ドル分が移動されたことを示し、透明性の欠如や市場操作の疑念を招いている。
チームはどれくらい売却し、価格はどう反応したか?
報告されたオンチェーン動向には4月7日の3,000万ドル相当の移動と、チームウォレット起因で約1,000万ドルのコミュニティトークンの売却が含まれている。報告時点での価格は約0.18ドルで、CoinMarketCapによる最高値13.73ドルから約98%下落している。
Lookonchainの分析によれば、売却パターンはドルコスト平均法(DCA)に似ており、一度に大量売却するのではなく、小分けで繰り返し売却している。この売却は、一時的な価格上昇の後、価格が継続的に下落する動きと連動している。
主要な関係者や過去の事例は?
LIBRAトークンの共同設立者のひとり、ヘイデン・デイビスは2025年にMELANIAと複数のミームコインの共同クリエイターとして登録されている。彼らに関連する過去のプロジェクトは、関係者が大量の供給を掌握した結果、99%の急落を経験した例がある。
概要表:MELANIAトークンの主要指標
指標 | 数値 |
---|---|
最高値 | 13.73ドル |
報告時価格 | 0.18ドル |
下落率 | 約98% |
報告されたチーム/コミュニティ売却額 | 1,000万~3,000万ドル(オンチェーンレポート) |
ブロックチェーン | Solana |
よくある質問
メラニア・トランプはトークン売却についてコメントしたか?
取材時点で、ドナルド・トランプ大統領やファーストレディーの事務所からは公的な回答は得られていない。
MELANIAのオンチェーン送金をどうやって確認できる?
Solanaのブロックチェーンエクスプローラーを利用し、BubblemapsやLookonchainといったインテリジェンスプラットフォームで注目されているアドレスを調べ、大口送金とDEXの流動性変動、取引量を照合するとよい。
要点まとめ
- 大規模チーム送金:オンチェーンデータはチーム関連ウォレットから1,000万~3,000万ドル移動したことを示し、透明性の問題が浮上。
- 価格の大暴落:MELANIAは最高値から約98%下落しており、ミームコイン特有の激しいボラティリティを示している。
- 検証のポイント:投資家はウォレットアドレスの確認、送金日時の検証、流動性や市場データとの比較を必ず行うべき。

MELANIA/USD、全期間チャート。出典:CoinMarketCap.com
結論
メラニア・トランプによるMELANIAトークンのプロモーションは、チームウォレットによる大規模なオンチェーン売却と市場価値のほぼ全損失を背景に、再び注目を集めている。投資家はミームコインのリスクを理解し、オンチェーンデータの独自検証とプロジェクト側への透明性要求を徹底すべきである。
著者: COINOTAG
公開日: 2025-10-02
更新日: 2025-10-02