ビットコインETPの保有量は現在147万BTCを超え、供給量2100万枚の約7%に達しています。米国の現物ETFが主導しており、特にブラックロックのIBITが最大シェアを占め、機関投資家の需要と流動性の動向を形成しています。
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ETP保有量:147万BTC(供給量の約7%)
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米国ETFは約129万BTCを保有。ブラックロックのIBITが746,810BTCでトップ。
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2024年12月31日以降の世界のETP純流入量は+17万BTC(約187億ドル)。2025年8月はビットコインで3億ドルの流出がある一方、イーサリアムファンドには39.5億ドルの流入があった(CoinShares調べ)。
ビットコインETPの保有量は供給量の7%を超えています。主要ファンド、最近の資金流入出、投資家が注視すべきポイントを解説。全文分析はこちら。
ビットコインETP保有量は最大2100万枚の7%超を占めており、これは主に米国の現物ETFが最大規模の単一ファンドポジションを握っていることに起因します。
現在のビットコインETP保有状況は?
ビットコインETPの保有量は約147万BTCで、供給量2100万BTCの約7%に相当します。米国拠点の現物ETFがその大部分を占めており、流動性と機関投資家のエクスポージャーが限られた大型ファンドに集中しています。
米国ETFはどのくらいのビットコインを保有しているのか?
HODL15Capitalのデータによると、2025年8月31日時点で米国の現物ビットコインETFは11ファンド合計で約129万BTCを保有しています。ブラックロックのiShares Bitcoin Trust (IBIT)が最大規模の単一ファンドで746,810BTCを保有し、次いでフィデリティのWise Origin Bitcoin Fund (FBTC)が約19万9,500BTCとなっています。

年末以降、なぜ世界のETP保有量は増加したのか?
2024年12月31日から2025年8月31日の間に、世界のビットコインETPは約17万BTC(期間中価格で187億ドル相当)を追加購入しました。これは機関投資家の採用拡大と複数の現物プロダクトの立ち上げが要因で、供給量が取引所外の規制ファンドに集中しています。
月ごとの資金フローはどう変化しているのか?
2025年8月は資金流入が鈍化。CoinSharesの報告によれば、世界のビットコインETPからは3億ドルの純流出、一方でイーサリアムファンドには39.5億ドルの流入がありました。これらの月次差異は暗号資産間での資金の回転と期間中のETHへの投資家嗜好の変化を示しています。
投資家の資産移動を示すオンチェーンのシグナルは?
ブロックチェーン分析によると、大口保有者(クジラ)が資金を再配分しています。Arkhamの報告では、複数のクジラがビットコインを利確しETHに切り替えた動きが確認され、12時間以内に4,000BTCを売却して96,859ETHを取得したクジラもいます。クジラのETH買いは総額約4億5600万ドルに上ります(Arkham調べ)。
より広範なETF承認が需要に影響を与えるのはいつか?
市場関係者は米SECに提出されている約92件の仮想通貨関連ETF申請を注視しています。これにはソラナやXRPをトラックする提案も含まれており、10月に予定される最終決定次第で資金の再配分が発生すると予想されます。
よくある質問
ビットコインの供給量のうち、ファンドがどれくらい保有しているのか?
現在、ファンドは約147万BTC、供給量の約7%を保有しており、米国の現物ETFだけで約129万BTCを管理しています(2025年8月31日時点、HODL15Capital調べ)。
投資家はビットコインからイーサリアムに移っているのか?
はい。最新のオンチェーンデータおよび資金フローはETHへのローテーションを示しており、特に2025年8月のイーサリアムファンドへの39.5億ドルの資金流入が顕著です。これはクジラの動きやETFの影響によるものです(Arkham、CoinShares調べ)。
重要ポイントまとめ
- 集中度:ETPにおける約147万BTCは総供給量の約7%で、取引所外の流動性が集中している。
- 米ETFが主導:米国の現物ETFが約129万BTCを保有し、ブラックロックのIBITが最大保有者。
- 資金フローの動向:2025年の純積み上げは鈍化、8月はBTCから3億ドルの資金流出、ETHへは39.5億ドルの流入。
結論
ビットコインETPの保有は市場流通量に対して重要なシェアを占めており、米国の現物ETF、特にブラックロックのIBITが集中を主導しています。投資家はファンドの資金動向、クジラの資産再配分、今後のETF承認動向を注視して、需要の再燃や暗号資産間の資金移動の兆候を探るべきでしょう。COINOTAGは今後もデータと規制の動向を継続的に追跡します。