StarknetはシーケンサーがCairo0コードを認識できず、メインネットが2時間44分停止。ブロック生成停止・ブロック1960612からのリオーグが必要となり、02:23~04:36 UTCの間に作成されたトランザクションは再送信が必要です。(Starknet障害)
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シーケンサーの不具合によりStarknetで2時間44分の障害が発生し、ブロック生成およびトランザクション処理に影響を与えた。
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Starknetは完全に復旧済みであり、ブロック1960612からのリオーグにより影響を受けたトランザクションは再送信が必要となる。
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Starknetは約5億4800万ドルのTVLを持つイーサリアムL2の7位(L2beat.com基準)で、ここ2ヶ月で2度目の大規模障害となった。
Starknet障害:シーケンサーがCairo0コードを読み取れずメインネットが2時間44分停止。ブロック1960612以降のトランザクションは再送信必須。対応策を確認してください。
Starknetは約3時間に及ぶメインネット停止を経験し、シーケンサー問題によりブロック生成が遅延した。
イーサリアムのスケーリングソリューションであるStarknetは再度メインネットの停止を経験し、ブロックチェーンの信頼性に対する投資家の懸念を引き起こした。
Starknetレイヤー2(L2)ブロックチェーンは火曜日に約2時間44分にわたってメインネットが停止し、ブロック生成の遅延とトランザクション停滞を招いた。
この障害は、ブロックへのトランザクション投入の順序を制御するネットワークのシーケンサーの不具合が原因だった。
status.starknet.ioによると、障害中のシーケンサーは「Cairo0コード」を認識できなかったという。

出典:status.starknet.io
これは2ヶ月間で2度目の「大規模障害」となり、TVL約5億4800万ドル(L2beat.com)でイーサリアム7番目のL2であるStarknetの運用耐久性に疑問符がついた。
前回の障害は7月18日に起き、ブロック生成の遅延とゲートウェイの遅延が13分間発生したにすぎなかった。

TVLランキングによる主要イーサリアムL2。出典:L2beat.com
L2ネットワークはイーサリアムメインネット上に構築された二次チェーンで、オフチェーンでトランザクション処理を行いスループット向上を目指す。
StarknetはSTARK証明を用いたZKロールアップで、低コストかつ高スループットなトランザクション処理によってイーサリアムのスケーリングを実現している。
今回の障害は何が起こり、どのくらい続いたのか?
Starknet障害はシーケンサーがCairo0コードを認識できず、2時間44分に及んだ。チームはブロック1960612からのブロック再編成(リオーグ)を公表し、約1時間分の確定済みデータが取り消された。該当時間のトランザクションは再送信が必要となる。
Starknetはどのように復旧したか、チームは何を報告したか?
コミュニティ運営のX(旧Twitter)アカウントによれば、Starknetは3時間以内に完全復旧したとのこと。「ブロック生成は通常通りに回復し、ほとんどのRPCプロバイダーは稼働済みで、残りも順次アップグレード予定」と発表された。
また、02:23~04:36 UTCに送信されたトランザクションは処理されておらず、完全なタイムライン、根本原因分析および対策計画が公開されるという。
よくある質問
どのトランザクションがStarknet障害の影響を受けたか?
02:23~04:36 UTCの間に送信されたすべてのトランザクションは処理されておらず、RPCプロバイダーによる検証後に再送信が必要となる。ブロック1960612以降のリオーグにより、約1時間分のトランザクションが取り消された。
今回の障害はStarknetのTVLや長期的な採用に影響するか?
短期的にはTVL(約5億4800万ドル)への影響は限定的だが、繰り返される障害はユーザーや機関投資家の信頼を損ねる可能性が高い。チームによる透明な発表と対策が信頼回復の鍵となる。
ポイントまとめ
- 障害時間: シーケンサー障害によりStarknetのメインネットが2時間44分停止。
- 対応: 02:23~04:36 UTCのトランザクションはリオーグに伴い再送信が必須。
- 背景: 2ヶ月内2度目の大規模障害。Starknetは約5億4800万ドルのTVLを誇る主要L2。
まとめ
今回のStarknet障害は、L2ロールアップの運用リスクを改めて浮き彫りにした。シーケンサーがCairo0コードを認識できなかったために2時間44分ものサービス停止とブロック1960612からの再編成を招き、影響を受けたトランザクションは再送信が必要である。COINOTAGは今後、Starknetチームが公開する公式のタイムラインや対策情報を注視し、追加報告を行う予定だ。