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BTC、7万3000ドルに下落──米PCEインフレ高止まりと原油高で7億5000万ドル規模の強制清算【価格分析】 | NADA NEWS(ナダ・ニュース)
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・ビットコイン(BTC)は、強い米PCEインフレ指標と湾岸情勢の緊張再燃がリスク資産の重荷となったことで、7万7300ドルから一時7万2600ドルまで急落した。
・暗号資産デリバティブ市場では、約7億5500万ドル相当のポジションが強制清算された。Hyperliquidでは、BTC-USDポジション単体で約1530万ドル規模の大型清算も記録された。
・予測市場では、2026年後半にBTCがさらに深く調整するシナリオの織り込みが進んでいる。一方で、7万1000ドル付近のオーダーブロックが短期的な下支えとなる可能性もある。
強いインフレ指標と原油市場の混乱でリスクオフ、BTCは7万3000ドル割れ
BTC価格は木曜日に5%超下落し、7万7300ドルから45日ぶりの安値となる7万2600ドルまで下げた。その後は金曜日の執筆時点で、7万3400ドル付近で推移している。
今回の下落は、ホルムズ海峡周辺で米軍による空爆が再び行われ、世界的なエネルギー供給の混乱に対する懸念が再燃したことが背景にある。これにより原油価格は上昇し、同時にリスク資産には下押し圧力がかかった。

ブレント原油は一時2%上昇して96ドルに達した後、金曜日には91ドル付近で推移した。ブルームバーグは、湾岸地域での攻撃再燃が、すでに脆弱な停戦を脅かしていると報じている。同時に、木曜日に公表された最新の米個人消費支出(PCE)物価指数でインフレ圧力の高まりが示されたことで、米連邦準備制度理事会、FRBが市場の従来予想よりも長く引き締め的な金融政策を維持するとの見方が強まった。
「米PCE価格指数は2026年4月に前年同月比3.8%上昇し、2023年5月以来の高水準となった。市場予想通りだった」—TradingEconomics、2026年5月28日
高止まりするインフレと原油価格の上昇が重なり、世界的にリスク資産の逆風となった。Yahoo Financeのデータによると、木曜日にはナスダック先物が下げを主導して0.53%下落し、ラッセル2000先物も0.46%下落した。一方、投資家が防御的なポジションを取ったことで、VIX指数は3%超上昇した。
金も1.48%下落した。これは、投資家が伝統的なインフレヘッジ資産へ資金を移すよりも、流動性の確保を優先していたことを示している。
BTCが主要サポートを割り込み、7億5500万ドル規模の強制清算が発生
注目すべきは、木曜日のBTCの5%下落が、伝統的な株価指数の下落幅を上回った点だ。この急激な売りにより、暗号資産デリバティブ市場全体で強制清算の波が広がった。
CoinGlassによると、過去24時間で15万1959人のトレーダーが清算され、清算総額は約7億5500万ドルに達した。

最大の単独清算はHyperliquidで発生し、約1534万ドル相当のBTC-USDポジションが強制清算された。
ロングポジションの清算が、日中の清算額の86%を占めた。マクロ要因を背景とする市場心理の急変により、レバレッジをかけて強気に傾いていたトレーダーが不意を突かれた形だ。
Hyperliquidは近年、原油価格、トークン化された現実資産(RWA)、米国証券を裏付けとする利回り付きステーブルコインなどに関連する、マクロ主導の暗号資産取引の場として存在感を高めている。
予測市場は2026年後半のBTC下落を警戒──一方で7万1000ドル付近のオーダーブロックが短期サポートに
予測市場では、今週のBTC急落を受け、トレーダーの警戒感が強まっている。金曜日時点のKalshiのデータでは、年末までにBTCがさらに深い調整を迎えるシナリオを市場が織り込みつつあり、市場の見方は、5万3000ドル付近への下落シナリオに寄りつつある。

短期契約も明確に弱気へ傾いている。木曜日の日中取引では、最新のインフレ主導の売りを受け、BTCが年末までに6万ドルを下回る確率が62%まで上昇した。
こうした織り込みの変化は、予想を上回るPCEインフレによってFRBの将来的な利下げが遅れる可能性や、湾岸情勢に連動した原油価格の変動が広範なインフレ圧力を維持することへの市場の懸念を反映している。
ただし、テクニカル指標を見ると、今回の急落によってBTCは重要なサポートゾーンに入っており、強気派にとっては短期的に値動きを安定させる機会となる可能性がある。

BTCは現在、おおむね7万500ドルから7万3000ドルの間にある主要な強気のオーダーブロックまで下落している。このゾーンは、5月に記録した8万2000ドル超の高値に向かう上昇の起点となった水準だ。インジケーターは現在、買い手がこの領域を守る確率を60%、さらに深く下抜ける確率を40%と示している。
チャート上では、BTCが5月中旬以降の調整を封じ込めてきた下降チャネルの下限にも到達している。過去には、同様にチャネル下限を試す場面で、レバレッジポジションが一掃され、現物の買い手が再び市場に入ることで、押し目買いが入りやすかった。
下値面では、強気のオーダーブロックを維持できなければ、BTCは心理的節目である7万ドルのサポートに向けて急速に下落する可能性がある。さらに全面的な売りが進めば、4月に過去のもみ合いが見られた6万8000ドルから6万9000ドルのレンジが次の下値目標となる可能性がある。
上値面では、現在のサポートゾーンを守ることに成功すれば、7万6000ドル付近にある下降チャネルの中央線に向けて、自律反発が起きる可能性がある。
