Advertise手数料優遇デスク

用語集概念

ステーキングとは?

ステーキングとは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)型ブロックチェーンのネイティブトークンを預け入れてロックし、取引の検証とネットワークの保護に参加する仕組みです。参加者はプロトコルから報酬を受け取る一方、不正や障害があればペナルティを受けるリスクも負います。

執筆: COINOTAG Research Desk最終更新 出典

基本情報

コンセンサス
プルーフ・オブ・ステーク(イーサリアム、ソラナ、カルダノなど)
公式サイト
ethereum.org
gate.com

ステーキングの仕組み:なぜ報酬がもらえるのか

プルーフ・オブ・ワークのビットコインでは、計算力(電力)を使うマイナーが台帳を守ります。これに対してプルーフ・オブ・ステークでは、自分のトークンを担保として差し出した参加者が台帳を守ります。

  1. 参加者がトークンを預け入れ(ステーク)、バリデーターとして登録する、または既存のバリデーターに委任する。
  2. プロトコルがステーク量などに応じてバリデーターを選び、ブロックの提案や他のブロックへの投票(承認)を割り当てる。
  3. 正しく役割を果たしたバリデーターには、新規発行トークンや取引手数料から報酬が支払われる。
  4. 二重署名のように不正が証明された場合は、預けたトークンの一部が没収される(スラッシング)。長時間オフラインになるなど役割を果たさない場合も報酬が減ります。

つまりステーキング報酬は「預けたことへの利息」ではなく、ネットワークの運営作業に対する対価です。担保が没収されるリスクがあるからこそ、バリデーターには正直に振る舞う経済的な理由が生まれます。

bitget.com

イーサリアムでは、単独でバリデーターを運用するのに32 ETHが必要です。2023年4月12日のShapellaアップグレード以降は、ステークしたETHを引き出せるようになりました。

ステーキングの4つの方法

方法概要主な注意点
ソロ・ステーキング自分でバリデーターノードを運用する(イーサリアムでは32 ETH)常時稼働の技術と設備が必要。設定ミスはペナルティにつながる
委任(デリゲーション)資産を自分のウォレットに置いたまま、バリデーターにステーク権を委ねる(ソラナ、カルダノ、コスモスなど)バリデーター選びで報酬や停止リスクが変わる
プール/リキッドステーキング少額を集めてバリデーターを運用し、預け入れの証明として流動性トークン(LST)を受け取るスマートコントラクトのリスク、LSTの価格が元の資産から乖離するリスク
取引所ステーキング取引所のサービス経由で預ける資産の管理を取引所に委ねる(カストディのリスク)

リキッドステーキングで受け取ったトークンはDeFiで担保などに使えるため、ロックしながら流動性を保てるのが特徴です。さらに、ステーク済みの資産を別のプロトコルの保護にも使い回す仕組みはリステーキングと呼ばれます。

binance.com

報酬(利回り)の見方

ステーキングの利回りは、チェーンの発行ルール、ネットワーク全体のステーク量、取引手数料の多さ、サービス手数料によって変わり、固定されていません。表示には単利の年率(APR)と、複利を含む年利回り(APY)の2種類があるため、比較するときはどちらかを確認しましょう。

また、報酬が新規発行トークンで支払われる場合、発行によって全体の供給量も増えます。ステークしていない保有者から見ると持ち分が薄まる形になるため、「報酬の額」だけでなく「トークン価格の変動」と合わせて考える必要があります。

ステーキングのリスク

  • 価格変動リスク:報酬を受け取っても、トークン自体の価格が下がれば全体では損失になり得ます。
  • スラッシング:バリデーターの不正や重大な設定ミスで、預けた資産の一部が没収されます。
  • ロック・解除待ち期間:チェーンによっては引き出し申請から実際に使えるまで待ち時間(アンボンディング期間)があり、その間は売却できません。
  • スマートコントラクトのリスク:リキッドステーキングやプールでは、コードの欠陥が資産の損失につながることがあります。
  • カストディのリスク:取引所経由の場合、取引所の経営破綻や不正流出の影響を受けます。

自分で鍵を管理する方法と第三者に預ける方法の違いはウォレットの項目も参考にしてください。

ステーキングとイールドファーミング・マイニングの違い

項目ステーキングイールドファーミングマイニング
何を提供するかネットワーク保護のための担保DeFiプロトコルへの流動性計算力(電力)
報酬の出どころプロトコルの発行・手数料取引手数料・インセンティブトークンブロック報酬・手数料
主なリスクスラッシング、ロック、価格変動変動損失(インパーマネントロス)、コントラクトの欠陥設備・電力コスト

ステーキングはネットワークそのものの運営に関わる点で、DeFiでの運用と区別されます。

ステーキングの歩み

  • 2012年:Peercoinがプルーフ・オブ・ワークとプルーフ・オブ・ステークを組み合わせた仕組みを導入。
  • 2017年ごろ:カルダノやTezosなど、最初からプルーフ・オブ・ステークを前提に設計されたプロジェクトが相次いで登場。
  • 2020年:Lidoがイーサリアムのリキッドステーキングを開始し、ステークしたETHの代わりに受け取るトークンをDeFiで使えるようになりました(リキッドステーキング)。
  • 2020年12月1日:イーサリアムのビーコンチェーン(PoSのチェーン)が稼働。
  • 2022年9月15日:The Mergeでイーサリアム全体がPoSに移行。
  • 2023年4月12日:Shapellaでステーク資金の引き出しが可能に。
  • 2025年5月7日:Pectra(EIP-7251)でバリデーター1つあたりの最大有効残高が32 ETHから2,048 ETHに引き上げ。
  • 2020年代半ば:EigenLayerなどによるリステーキングが広がり、ステークした資産を別のサービスの安全確保にも使う仕組みが注目されています。ビットコインをステーキングに活用する試みも登場しました。

よくある質問

5件の質問
ステーキングとは簡単に言うと何ですか?

プルーフ・オブ・ステーク型のブロックチェーンで、トークンを担保として預けてネットワークの検証に参加し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。

ステーキングの報酬はどこから来るのですか?

主にプロトコルが新しく発行するトークンと、ネットワークで支払われる取引手数料です。銀行の利息のように誰かが元本を運用して払うものではありません。

ステーキングで損をすることはありますか?

あります。トークン価格の下落、スラッシングによる没収、スマートコントラクトの欠陥、取引所の破綻などで、受け取った報酬以上に資産が減る可能性があります。

イーサリアムのステーキングには何ETH必要ですか?

自分でバリデーターを運用するソロ・ステーキングには32 ETHが必要です。プールやリキッドステーキング、取引所のサービスを使えば、それより少ない額から参加できます。

ステーキング中の資産はすぐに引き出せますか?

チェーンやサービスによって異なります。解除申請から引き出しまで待機期間があるチェーンも多く、その間は売却できません。リキッドステーキングのトークンは市場で売れますが、価格が元の資産から乖離することがあります。