rippled 2.6.0に問題が確認されたため、rippled 2.5.1がXRP Ledgerリファレンスサーバーとして推奨されています。バリデーターはコンセンサスの安定性確保と処理停止を防ぐため、直ちに2.6.0から2.5.1へロールバックまたはアップグレードすべきです。
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ロールバック推奨:rippled 2.6.0を使用しているバリデーターはrippled 2.5.1に切り替えるべき
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rippled 2.5.1は停止したコンセンサスラウンドの修正を復元し、問題のある2.6.0の変更はさらなる検証まで保留
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XRPLチームはメモリ使用量の増加とBoostライブラリのアップグレード失敗という2つの2.6.0問題を追跡中
rippled 2.5.1リリース:コンセンサス停止回避のためバリデーターは即時ロールバックを推奨、アップデート手順はこちら。(COINOTAGより)
XRP Ledgerのバリデーターに重要なアップグレード警告が発せられました。XRP Ledger上のバリデーターは、個人や組織、取引所が運営する独立したサーバーで、コンセンサスに参加しています。
XRPLインフラ提供のAlloy Networksは、rippled 2.6.0を使用中のバリデーターに対し、XRPLチームが問題解決にあたっている間、rippled 2.5.1への巻き戻しを公に勧告しました。同様に、XRPL dUNLバリデーターVetもサービス停止を避けるため即時対応を推奨しています。
rippled 2.6.0で何が起きたのか?
2023年8月末にリリースされたrippled 2.6.0では、XRPLチームが現在追跡中の2つの問題を引き起こしました。具体的にはメモリ使用量の増加とBoostライブラリのアップグレード失敗です。これらはノードの安定性やコンセンサス参加に悪影響を与える可能性があります。
そのため、XRPLチームはUNLコミュニティに対して、停止したコンセンサスラウンド修正を保持しつつ、問題のある2.6.0の変更を除外したrippled 2.5.1へのロールバックを推奨しています。
rippled 2.5.1は停止したコンセンサスにどう対処しているか?
バージョン2.5.1には、コンセンサス停止の誤検知を防ぐ修正が含まれており、議論中のトランザクションがないラウンドでの誤判定を減らします。これにより不必要なノードの同期外れを防ぎ、台帳の稼働性を維持します。
2.5.1リリースはバグ修正に限定されており、新機能の追加はありません。既知の安定動作を復元し、2.6.0の残問題が修正されるまで信頼できる基準環境をバリデーターに提供します。
警告を出したのは誰で、内容は?
Alloy Networksとバリデーター運営者Vetがrippled 2.6.0からの移行を公に推奨しました。XRPLチームも2つの主要問題を確認し、修正版リリースまで2.5.1の採用をコミュニティに要請しています。
バリデーターはいつ行動すべきか?
rippled 2.6.0を使用している場合は即時対応が必要です。以前のバージョンの利用者は現在の安定性を確認し、コンセンサス停止の症状がなければ必須ではありませんが、ガバナンスやUNL方針に基づき2.5.1への切り替えを検討してください。
バージョン変更後にどのような監視が必要か?
2.5.1を導入した後は、少なくとも24〜72時間はメモリ使用状況、コンセンサスラウンドの進行状況、ログの警告を監視してください。設定や台帳のバックアップも保持し、予期せぬ挙動に備えましょう。
よくある質問
rippled 2.5.1は本番運用バリデーターに安全か?
はい。2.5.1は停止したコンセンサス検知修正を含み、2.6.0の問題を除外した安定した推奨リリースです。ただし、展開後も性能指標の監視は必須です。
ロールバックせずに後でアップグレードする選択肢は?
2.6.0以外で安定しているノードは即時対応不要です。2.6.0ユーザーはロールバックが推奨され、今後のリリースで問題が解決次第、2.6.0の改善点は再導入される予定です。
まとめ
- 即時対応:rippled 2.6.0利用者は2.5.1に移行してコンセンサス不安定を回避すべき。
- 原因:メモリ増加とBoostアップグレード失敗の2問題がロールバック推奨理由。
- ベストプラクティス:設定と台帳のバックアップを行い、信頼できるソースから2.5.1を導入後はノード状態を継続監視。
結論
COINOTAGの報告によると、rippled 2.6.0に問題が確認されたため、XRP Ledgerバリデーターはrippled 2.5.1を推奨リリースとして優先すべきです。安定性を最優先に、バックアップを取り影響を受けた場合は2.5.1をインストールし、コンセンサスメトリクスを監視しましょう。XRPLメンテナーが修正を検証後、修正版がリリースされる予定です。