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ビットコイン(BTC)とは?
ビットコイン(BTC)とは、中央の発行者を持たず、プルーフ・オブ・ワークのマイニングで取引を公開ブロックチェーンに記録する分散型のデジタル通貨です。2008年に「サトシ・ナカモト」名義の論文で提案され、2009年1月に稼働しました。発行上限は約2,100万BTCに固定されています。
執筆: COINOTAG Research Desk最終更新 出典
基本情報
- シンボル
- BTC
- 開始
- 2009-01-03(ジェネシスブロック)/論文公開 2008-10-31
- 開発者
- サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto、正体不明の仮名)
- 発行上限
- 約2,100万BTC(21,000,000 BTCをわずかに下回る)
- コンセンサス
- プルーフ・オブ・ワーク(SHA-256)、ブロック間隔 約10分
- 循環供給量
- 20,098,843
- 時価総額ランキング
- #1
- 公式サイト
- bitcoin.org
次の半減期
- 現在のブロック高
- 972,183
- 半減期のブロック
- 1,050,000
- 残りブロック数
- 77,817
- 推定日
平均ブロック時間10分で算出した推定値です。
ビットコインの歴史:論文からジェネシスブロックまで
ビットコインの出発点は、2008年10月31日に「サトシ・ナカモト」という仮名の人物(または集団)が公開した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」です。銀行などの信頼できる第三者を介さずに、インターネット上で当事者同士が直接お金をやり取りする方法として提案されました。
2009年1月3日に最初のブロック(ジェネシスブロック、ブロック0)が生成され、ネットワークが動き始めました。ナカモトの正体は現在も明らかになっていません。
その後の主な節目は次のとおりです。
- 2010年5月22日:プログラマーのラズロ・ハニェツ氏が10,000BTCでピザ2枚を購入。ビットコインが初めて現実の商品と交換された例として「ビットコイン・ピザデー」と呼ばれています。
- 2017年8月24日:SegWit(BIP-141)がブロック481,824で有効化。取引データの構造を改め、ライトニングネットワークのような上位レイヤーの土台になりました(詳しくはSegWit)。
- 2021年11月14日:Taproot(BIP-340/341/342)がブロック709,632で有効化され、署名方式とスクリプトのプライバシーが改善されました。
- 2024年4月20日:ブロック840,000で4回目の半減期を迎え、ブロック報酬は3.125BTCになりました。
- 2024年1月10日:米国証券取引委員会(SEC)が現物ビットコインの上場投資商品(ETF)の上場・取引を承認し、証券口座を通じてビットコインの値動きに連動する商品を売買できるようになりました。
ビットコインの仕組み:ブロックチェーンとマイニング
ビットコインの取引記録は、世界中のノードが同じ内容を共有するブロックチェーンに書き込まれます。送金から確定までの流れは次のとおりです。
- 利用者がウォレットで送金内容を作り、秘密鍵で電子署名する。
- 取引がネットワークに伝わり、未承認取引の待ち行列(mempool)に入る。
- マイナーが取引をまとめたブロックを作り、条件を満たすハッシュ値を探す計算競争(プルーフ・オブ・ワーク)を行う。
- 条件を満たすハッシュを最初に見つけたマイナーがブロックを提出し、他のノードが検証して正しければチェーンに連結する。
- 成功したマイナーは新規発行のBTC(ブロック報酬)と取引手数料を受け取る。
ブロックはおよそ10分に1個生成されるよう設計されています。計算能力(ハッシュレート)が増減しても間隔が保たれるように、2,016ブロックごとに採掘難易度が自動調整されます。
過去のブロックを書き換えるには、それ以降のすべてのブロックについて計算をやり直し、ネットワーク全体の正直な計算力を上回らなければなりません。この性質が「改ざんが極めて難しい台帳」を支えています。マイニングは新規発行と取引承認を同時に担う仕組みで、中央の管理者がいなくても台帳の順序が一つに決まります。
発行上限2,100万BTCと半減期
ビットコインの総発行量は約2,100万BTCで上限が決まっています。上限に向かう発行ペースを決めているのが半減期です。210,000ブロックごと(約4年ごと)にブロック報酬が半分になります。
| 期間 | ブロック報酬 |
|---|---|
| 2009年〜(ブロック0〜) | 50 BTC |
| 1回目の半減期後 | 25 BTC |
| 2回目の半減期後 | 12.5 BTC |
| 3回目の半減期後 | 6.25 BTC |
| 2024年4月20日〜(ブロック840,000〜) | 3.125 BTC |
| 次回(ブロック1,050,000) | 1.5625 BTC |
次の半減期はブロック1,050,000で、10分間隔で計算すると2028年4月ごろと見込まれます(2026年9月28日時点の推計。実際の日付はブロック生成の速さで前後します)。
報酬が半減を繰り返すため、新規発行量は時間とともに小さくなり、最終的にマイナーの収入は取引手数料が中心になる設計です。なお、秘密鍵を失ったBTCは取り戻せないため、実際に動かせる量は発行量より少ないと考えられています。
ビットコインの主な使われ方
- 国境をまたぐ送金:銀行の営業時間に関係なく、24時間365日送金できます。
- 価値の保存手段:発行量の上限があることから「デジタルゴールド」と呼ばれることがあります。ただし価格変動は大きく、価値が保証されているわけではありません。
- 少額・高速決済:オンチェーン取引は確定まで時間がかかるため、少額決済にはレイヤー2のライトニングネットワークが使われます。
- 金融商品の原資産:先物やETFなどの対象資産にもなっています。
ビットコインから派生した通貨や、ビットコイン以外の暗号資産は総称してアルトコインと呼ばれます。日本の法令上、ビットコインは資金決済法の「暗号資産」に分類されます。現在の価格はビットコイン(BTC)の価格ページで確認できます。
ビットコインの保管方法
ビットコインを「持つ」とは、送金に必要な秘密鍵を管理していることを意味します。保管方法は大きく2つに分かれます。
- ホットウォレット:スマートフォンアプリやブラウザ拡張など、インターネットに接続した状態で鍵を扱う方式。日常の送金に便利ですが、オンライン攻撃の対象になりやすい面があります。
- コールドウォレット:鍵をオフラインで保管する方式。代表例がハードウェアウォレットです。
自分で鍵を管理する場合は、復元用のシードフレーズを紙などに控え、誰にも見せないことが基本です。取引所に預けたままにする場合は、取引所の管理体制に資産の安全性を委ねることになります。
ビットコインとイーサリアムの違い
| 項目 | ビットコイン | イーサリアム |
|---|---|---|
| 主な目的 | 電子的な現金・価値の移転 | スマートコントラクトを実行する基盤 |
| コンセンサス | プルーフ・オブ・ワーク | プルーフ・オブ・ステーク(2022年9月15日以降) |
| 発行上限 | 約2,100万BTC | 固定上限なし |
| ブロック間隔 | 約10分 | 12秒スロット |
ビットコインは機能を絞り、変更を慎重に積み重ねる設計思想をとっています。
よくある質問
ビットコインとは簡単に言うと何ですか?
銀行などの管理者を介さずに、インターネット上で直接やり取りできるデジタル通貨です。取引はブロックチェーンという公開台帳に記録され、発行上限は約2,100万BTCに決まっています。
ビットコインを作ったのは誰ですか?
2008年10月31日に論文を公開した「サトシ・ナカモト」という仮名の人物または集団です。正体は現在も分かっていません。
ビットコインの発行上限はいくつですか?
約2,100万BTCです。210,000ブロックごとにブロック報酬が半分になる半減期の仕組みにより、発行量は上限に近づくほど少なくなります。
ビットコインの半減期とは何ですか?
マイナーが受け取るブロック報酬が半分になるイベントで、210,000ブロックごと(約4年ごと)に起こります。直近は2024年4月20日で、報酬は3.125BTCになりました。次回はブロック1,050,000で、2028年4月ごろと見込まれます。
ビットコインのマイニングとは何をしているのですか?
未承認の取引をまとめてブロックにし、プルーフ・オブ・ワークの計算競争で条件を満たすハッシュ値を探す作業です。成功したマイナーには新規発行のBTCと手数料が支払われます。
ビットコインはどこに保管するのですか?
ウォレットで秘密鍵を管理して保管します。利便性重視ならホットウォレット、安全性重視ならハードウェアウォレットなどのコールドウォレットが使われます。

