用語集概念
シードフレーズとは?
シードフレーズとは、ウォレットの元になる鍵を通常12個または24個の単語で表したもので、対応するウォレットならどこでも、すべてのアドレスと資産を復元できる情報です。「リカバリーフレーズ」「ニーモニック」とも呼ばれ、知っている人は誰でも資産を動かせます。
執筆: COINOTAG Research Desk最終更新 出典
シードフレーズの仕組み
多くのウォレットは、1つの「シード」から大量の秘密鍵を順番に作り出すHDウォレットの方式(BIP-32)を使っています。そのシードを、人が書き写しやすい単語の並びにしたものがシードフレーズです。
- 規格:単語の選び方はBIP-39という規格で定められています。2,048語の単語リストから、12・15・18・21・24語のいずれかの長さで作られ、最後の部分には入力ミスを見つけるためのチェックサムが含まれます。
- 言語:単語リストは英語のほか日本語などでも用意されていますが、対応していないウォレットもあるため、英語の単語で使われるのが一般的です。
- 順番が重要:同じ単語でも並び順が違えば別のウォレットになります。
シードフレーズが1つあれば、そこから作られたすべてのアドレスが復元できます。つまり、シードフレーズは「すべての秘密鍵のマスターキー」にあたります。
シードフレーズの安全な保管方法
- オフラインで書き留める:紙や金属プレートに手書きし、スクリーンショット、写真、クラウド、メール、メモアプリには保存しません。
- 複数の場所に分けて保管:火災や水濡れ、紛失に備え、信頼できる別の場所にも控えを置きます。
- 誰にも教えない:ウォレットや取引所のサポートがシードフレーズを尋ねることはありません。入力を求めるサイトやメッセージは詐欺を疑います。
- パスフレーズの追加:一部のウォレットでは、シードフレーズに追加の単語(パスフレーズ)を組み合わせられます。設定した場合は、その単語も失うと復元できません。
- ハードウェアウォレットとの併用:端末は壊れても買い直せますが、シードフレーズがなければ復元できません。端末とシードフレーズは別々に管理します。
シードフレーズと秘密鍵・パスワードの違い
| 項目 | シードフレーズ | 秘密鍵 | アプリのパスワード |
|---|---|---|---|
| 何を表すか | ウォレット全体の元データ | 1つのアドレスを動かす鍵 | その端末でアプリを開くための鍵 |
| 失ったとき | 復元できない(資産を失う) | そのアドレスが使えない | シードフレーズがあれば再設定できる |
| 漏れたとき | すべての資産を動かされる | そのアドレスの資産を動かされる | 端末を持つ人がアプリを開ける |
取引所の口座のように事業者が鍵を管理するサービスでは、利用者にシードフレーズは渡されません。自分で鍵を管理するコールドウォレットやホットウォレットを使う場合に、シードフレーズの管理が必要になります。
よくある質問
シードフレーズとは簡単に言うと何ですか?
ウォレットを丸ごと復元できる12〜24個の単語の並びです。これを知っていれば、どの対応ウォレットでも同じアドレスと資産にアクセスできます。
シードフレーズをなくしたらどうなりますか?
端末が使える間は資産を動かせますが、端末が壊れたりなくなったりすると復元できません。すぐに新しいウォレットを作り直し、資産を移してから新しいシードフレーズを安全に保管するのが一般的な対処です。
シードフレーズをスマホに保存してもいいですか?
避けるべきです。写真、クラウド、メモアプリに保存すると、端末の乗っ取りやアカウントの漏えいで盗まれるおそれがあります。紙や金属に書いてオフラインで保管します。
12単語と24単語はどちらが安全ですか?
どちらも推測によって破られることは現実的ではないとされています。実際の安全性は、単語数よりも、誰にも見られずに保管できているかで決まります。

