暗号資産用語集

ステーブルコインとは?

法定通貨や商品など特定の資産に価格を連動させ、価値を安定させるよう設計された暗号資産です。

ステーブルコイン(Stablecoin)は、暗号資産市場の高いボラティリティに対する避難所として設計され、多くの場合1米ドルなど特定の固定価値にペッグされたデジタル通貨です。設計上、大きく三つのカテゴリーに分けられます。一つ目は法定通貨担保型ステーブルコイン(USDT、USDC、PYUSDなど)で、銀行預金や米国短期国債(T-Bill)を裏付けとして発行されます。二つ目は暗号資産担保型(DAIなど)で、ETHやBTCなどを過剰担保として預け入れることで発行されます。三つ目はアルゴリズム型(かつてのUSTなど)で、プロトコルのルールにより需給バランスで価値を維持しようとしますが、歴史的にデペッグ(価格乖離)リスクが最も高い形態です。ステーブルコインは決済手段、DeFiプロトコルの担保、国際送金、取引所間の資金移動など幅広く利用されます。投資家にとっての主なリスクは準備資産の透明性であり、USDTなど主要ステーブルコインの準備構成(コマーシャルペーパー、米国債、暗号資産)は定期的なアテステーション報告書で確認すべきです。2023年3月のUSDCデペッグ事件(シリコンバレー銀行破綻に起因)は、ステーブルコインが一時的に1ドルから乖離し得ることを示した代表的な事例です。EUのMiCA規制や日本の改正資金決済法(2023年施行)など、各国でステーブルコイン発行体の免許・準備金・報告義務が強化されています。