HacktronがClaudeで72時間以内にOpenAIコードへ侵入、Worldcoin(WLD)が注目

HacktronがClaudeを使い72時間以内にOpenAIのアカウントと内部コードへ到達。賞金は6,500ドル。Worldcoin(WLD)への影響を解説。

(07:01 UTC)
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AI要約AI
  • OpenAIは脆弱性報告に対し6,500ドルの報奨金を支払った
  • Claude Opus 5は7月24日晩にリリースされ約3時間でエクスプロイトを生成した
  • Discourseはセキュリティ勧告GHSA-vhm9-85gw-x335を公開した
  • HEIF Heist全体のAIコストは3,000ドル未満だった
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72時間でOpenAIのコードに達する

セキュリティスタートアップのHacktronは土曜日、3人チーム――Harsh Jaiswal、Mohan Pedhapati、Rahul Maini――がAnthropicのClaudeを活用し、72時間以内にOpenAIの従業員アカウントと社内コードリポジトリへ侵入できたと開示した。攻撃チェーンの全容は技術レポートとして公開されている。この報告が暗号資産市場で重要視される理由は明快だ。OpenAIのSam Altman最高経営責任者(CEO)が共同創設したアイデンティティプロジェクトであるWorldcoin(WLD)は、OpenAI関連のセンチメントの代理指標として売買されることが多く、AI大手のセキュリティ体制をめぐる報道は現物取引のデスクにほぼ即座に届く。侵入は7月23日、画像をアップロードできるDiscourse製フォーラムcommunity.openai.comから始まった。アップロードされたHEIC・HEIFファイルがImageMagickに渡され、ImageMagickはlibheifデコーダーに依存していたが、このlibheifにヒープバッファオーバーフロー――確保済みバッファの外へデータを書き込み、攻撃者が命令を仕込めるメモリ破壊バグ――が存在した。上流ではおよそ1年前に修正済みだったが、その修正はセキュリティリリースとして通知されず、CVE識別子も付与されていなかった。Hacktronは、この通知の欠落こそがDebian 12とDebian 13の双方に脆弱なライブラリが同梱された原因とみており、Debian 13に修正版が届いたのは8月8日になってからだった。さらに古いデコーダーが、設定不備のあるシングルサインオン(SSO)――全接続サービスへの出入りを一括で制御する一つの認証機構――と組み合わさり、研究者らは複数の従業員のChatGPTおよびCodexアカウントに到達した。ただし越線はしなかった。ソースコードは一切読まず、アクセス可能性を実証した時点で作業を終了している。同チームは「SSOで接続されたサービス上の1つの侵害アカウントが組織全体へ連鎖し得る」「かつて専門家が数か月かけたエクスプロイト開発が、AIの支援で数日に圧縮された」と指摘した。Worldcoinエコシステムを追うトレーダーは、公開から数時間のうちにこの一件を捕捉していた。

決定的だったのは、エクスプロイトを書かせたモデルの能力だ。7月24日、Claude Opus 4.8は、ASLR(メモリ上の配置をランダム化しエクスプロイト経路を不安定化する防御機構)を無効化した場合にのみ機能する攻撃コードを生成し、デフォルトの防御が有効な環境では一貫して失敗した。その夜、AnthropicがOpus 5をリリースすると、新しい作業セッションは約3時間でDiscourse環境への信頼性の高いエクスプロイトを作り上げた。途中、モデルがリモートホスト向けエクスプロイトの作成を拒否した場面では、研究者らが自前のテストサーバーをCTF形式の標的として提示することでこれを回避した。7月25日朝、チームはリモートコード実行(OpenAIのサーバー上で任意のコマンドを実行し、デバイスに触れずに制御を奪うこと)と本番フォーラムの管理者権限を確認し、即座に報告した。同日午後には、CodexエージェントがOpenAIのGitHub組織に接続されたままの従業員アカウント1つを引き継ぎ、内部リポジトリopenai/openaiにプルリクエスト#1186742を出して証拠を残し、そこで停止した。OpenAIは報告から約14時間後に認証上の欠陥を修正し、後日6,500ドルの報奨金を支払った。ただし同社は、Discourseホストのフォーラムはバグ報奨金制度の対象外だったため、支払いはOpenAI側の発見のみをカバーすると説明している。Hacktron側は、設定不備のSSOこそ組織的な失敗であり、同一の認証機構を共有するあらゆるサービスが同じ侵入経路を提供すると反論する。Discourse本体の動きも速かった。土曜に通知を受け、日曜に返信、月曜には修正パッチを用意し、ImageMagickでの画像処理の分離を進めるとともにセキュリティ勧告GHSA-vhm9-85gw-x335を公開した。なお、この侵入はより大規模な「HEIF Heist」キャンペーンの一環だった。Slack、Meta、GitHub Enterprise、Ruby on Rails、Next.jsを対象に2か月間テストが行われ、AIコストは3,000ドル未満。クラッシュを誘発する画像が数千件送り込まれたが、異常を検知したのはShopifyだけだった。

Altmanエコシステムのリスク、WLDに重くのしかかる

Worldcoinの保有者にとって、判断の支点となるのはDiscourse自身の勧告だ。修正済みの画像処理パイプラインとベンダーの対応タイムラインがそこに文書化されている。私たちの読みはこうだ。今回の教訓は単一のバグの問題ではなく、エクスプロイトの経済性――3,000ドル未満のAIコストで組織レベルのアクセスが得られてしまう構図――にある。そしてOpenAI関連のヘッドラインは歴史的に、Altmanナラティブを通じてWLDのボラティリティを増幅させてきた。OpenAIの企業価値1兆2,000億ドルを巡る協議6件の整合性乖離事例2,780億ドルの資金燃焼予測がすでに市場の話題となっているだけに、私たちは今後のOpenAIの運営面ショックを、ストーリーを追うAIトレーディングボットFOMOの燃料としてではなく、より広いアルトコイン市場へのセンチメント材料として扱うべきだと考えている。

COINOTAG News Desk

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