Solana(SOL)DEXの週間取引件数が2億件超に達し、NYSEを上回る

SolanaのDEXが週間2億800万件の取引を記録しNYSEを上回った。SIMD-0525でスロット時間が250msに短縮、次は200msを目指す。

(13:29 UTC)
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取引件数でNYSEを逆転

Solana上に構築された分散型取引所(DEX)が、直近1週間で2億800万件を超える取引を処理した。オンチェーンデータによれば、この数字によりネットワークの週間取引件数はニューヨーク証券取引所(NYSE)を上回り、ナスダック(Nasdaq)の水準のおよそ88%にまで迫ったことになる。ただし、この記録はあくまでも「取引件数」ベースの指標であり、取引額ではない。この区別が、里程碑の読み方を大きく左右する。NYSEでは機関投資家の単一の注文が数百万ドル規模に達することが珍しくなく、1件の約定記録(プリント)の背後に巨大な名目額が隠れている。一方、SolanaのDEXの約定データはまったく様相が異なる。1ドル未満のスワップ、ミームコインの乗り換え、ボットによる自動執行が取引の大半を占め、各取引は多くの場合、流動性プールに対して決済される。ユーザーの1つの意図が、複数の小規模なオンチェーン取引に分割されることも多い。「1注文=1約定」の取引所と、「1意図が十数件の取引を生む」チェーンでは、件数のrawな比較はそもそも成り立たない。それでも、この件数の均衡が無意味だとは言えない。それは、Solanaネットワークを24時間休みなく流れる自動マーケットメイキング、小口投機、プログラマティックなフローの密度を示すシグナルであり、現代のWeb3市場を定義づけてきた高頻度アクティビティの姿だ。この負荷を支えられるのは、承認時間の短さとゼロに近い手数料があってこそであり、まさにそのパラメータ群こそが、ネットワークの最新プロトコル変更の標的となっている。

スロット時間を250msに短縮

取引件数の比較が広まる数時間前、Solanaのメインネットベータは、その土台となるパラメータを変更した。ネットワークは日本時間9月18日午前5時6分(UTC)前後にエポック1037に入り、このエポックから目標スロット時間を300ミリ秒から250ミリ秒へと引き下げた。短縮率はおよそ16.7%だ。Solana Foundationとコアクライアント開発元のAnzaがいずれも切り替えを確認しており、Anzaはその後、最終目標は200ミリ秒だと明かしている。1秒あたりの目標スロット数は約3.3から4へと増加する。変更を後押しするSIMD-0525では、スロットが短くなるのに合わせてスロットあたりの計算量・データ上限も引き下げられ、集計スループットはほぼ横ばいに保たれる。狙いは生の処理能力ではなく「鮮度」──ネットワーク状態をより高頻度で更新し、レイテンシーを削減することだ。バリデータが4連続スロットにわたってリーダーシップを担う期間は、従来の1.2秒から1秒へと縮まり、ブロック取込権が次のリーダーへより早く渡る。エポックは432,000スロットで固定されているため、実時間としては約36時間から約30時間へ短縮される。ステーキングのデリゲーションサイクルやアンステーキング報酬の精算といった、エポック境界に紐づく処理全般が加速することになる。取引有効期限のウィンドウも約37.5秒まで圧縮されうる。250ミリ秒はSIMD-0525ロードマップにおける3回目の引き下げであり、これまでに400ミリ秒から350ミリ秒、300ミリ秒へと目標が段階的に下げられてきた。200ミリ秒に達すればスループットは1秒あたり5スロットとなり、エポックはおよそ24時間にまで縮む。詳細は先日のSIMD-0525スロット時間短縮の解説を参照されたい。なお、今回の変更は、ネットワークのレイテンシー改善施策の一環として取引サイズを3倍にしたV1アップグレードに続くものだ。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。

次の焦点は200ms目標

この2つの動きは、1つの筋道として読める。COINOTAGの見立てでは、Solanaは低レイテンシーをそのまま取引頻度の高さへと変換しつつあり、週間2億800万件の取引はその戦略の需要側の「レシート」だ。1ドル未満のスワップやボットフローは、まさにミリ秒単位の差に最も敏感に反応するセグメントであり、200ミリ秒への残りの短縮はこの優位性をさらに広げるはずだ。エクスポージャーの検討をしている読者は、Solanaの買い方ガイドを参照してほしい。SOLのスポット価格は直近24時間で5.8%動いており、広義のアルトコイン市場でも注目度の高い銘柄にとどまっている。今後は、30時間に短縮されたエポック境界がステーキングフローをどれだけ圧縮し、バリデータが次にそれを収益化できるかを注視したい。

COINOTAG News Desk

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