SpaceX「SPCX」が時価総額3兆ドルへ接近、213ドルうかがう急騰——アマゾンはミズーリ州にAI拠点を新設

(01:53 UTC)
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ティッカー「SPCX」で取引されるSpaceX株は、上場後2営業日目も上昇基調を継続し、時間外取引で213ドル付近まで買われた。これにより同社の時価総額は2兆8,000億ドルから3兆ドルのレンジに到達している。イーロン・マスク氏率いるロケット・衛星企業はこの水準でマイクロソフトを抜き去り、世界最大の上場企業の座をめぐってアップルやエヌビディアに迫る展開となった。株価は新規上場銘柄として過去最高値(ATH)を更新したが、その値動きはファンダメンタルズに基づく再評価というより、個人投資家主導の流動性逼迫による色合いが濃い。取引開始からわずか数日間は、業績ではなくモメンタムが価格を支配している。

終値ベースでは、SPCXは2営業日目を20%高の192.46ドルで終え、135ドルの公開価格を42%以上上回った。時価総額は2兆5,000億ドルを突破し、世界6位の規模に入った。アマゾンとの差はおよそ1,350億ドルにとどまる。同社はオーバーアロットメント(グリーンシュー)オプションを行使したことも確認しており、今回の公開による調達総額はおよそ862億ドルに達した。大型上場の需給消化をめぐる懸念は円滑なデビューによって和らぎ、今後数カ月内に株式公開を検討する他の大型テック企業にとっての市場の目安を実質的に示した格好だ。

SPCXの上場オプションが今週から取引を開始する予定であることから、トレーダーは「ガンマスクイーズ」発生を見据えたポジションを取り始めている。クラスA株として市場に放出されたのは発行済株式のわずか5%にすぎず、旺盛な需要に対して流通供給が極めて限られている。マーケットメイカーがアウト・オブ・ザ・マネーのコール買い殺到をヘッジする際、原資産株の買い付けを迫られ、それが価格を一段と押し上げる自己強化的なループが生じうる——かつてのミーム株相場を想起させる構図だ。一部の積極的なトレーディングデスクやAIトレーディングボット戦略は、300ドルから400ドルへの道筋を公然とモデル化している。この水準はSpaceXがエヌビディアを抜き、世界の時価総額首位に立つことを意味する。

今回の上昇は圧倒的に個人投資家が牽引した。SPCXは2営業日連続で米国株のなかで最も買われた銘柄となり、個人の純流入額は1日でおよそ1億ドルに迫った。2日間の合計は、前週に個人投資家が米国市場全体へ投じた額にほぼ匹敵する規模だ。重要なのは、この資金フローが個別株の個人純買いの70%超を占めた点で、幅広いリスクオンへの転換ではなく一極集中を示している。同じ投資家層はレバレッジ型のインバース・テックETFも買い続けており、こうしたヘッジ姿勢は株式全般への確信回復というより、慎重な弱気相場(ベアマーケット)的な心理に近い。

時価総額の急騰はマスク氏個人にも大きな影響を及ぼした。推定純資産は1兆ドルを超え、同氏はこの大台を突破した史上初の個人となった。その資産規模は世界2位の富豪のおよそ3倍に達する。マクロ環境も追い風だった。米国とイランがホルムズ海峡の再開で合意したと伝えられたことを受け、S&P500種は1.7%上昇し、ナスダック100は3%超上げた。市場の関心は今後、米連邦準備制度(FRB)の金利決定と、新たに就任したケビン・ウォーシュ議長の初の記者会見に移っており、いずれも短期的なボラティリティの材料とみられている。

新規上場をめぐる熱狂の一方で、アマゾンは人工知能(AI)投資の規模感を改めて示した。ミズーリ州モンゴメリー郡に数十億ドル規模のデータセンター拠点を新設すると発表したものだ。同社のIR開示によれば、400人を超えるフルタイム雇用と数千人の建設関連雇用を生み、地域の道路・水道・緊急サービスに700万ドル以上を拠出する。サステナビリティ面では、稼働時間のおよそ90%で外気冷却を採用し、地域帯水層の年間涵養量に対する取水は0.1%未満にとどめるとした。さらに農業テック企業Arable Labsとの提携を通じ、年間で最大1億ガロンの水の節約を目指す。

これらの動きを総合すると、ひとつの構図が浮かび上がる。市場心理が依然として守りに傾くなかでも、資本はごく一握りの大型テック・AI銘柄へ攻撃的に集中しているということだ。COINOTAG独自の市場集計データもこの乖離を裏付ける。当社のFear & Greed指数は100点満点中わずか23と「極度の恐怖(Extreme Fear)」圏に深く沈み、一方でビットコインドミナンスは69.7%を保ち、暗号資産全体の時価総額は1兆9,200億ドル付近にある。結果としてアルトコイン群には新規資金が乏しい。アマゾンの公式開示とSpaceXが確認したグリーンシュー行使は、いずれもAIインフラとそのエクスポージャーに対する一次情報に基づく実需を示す。だが同じデータは、参加が市場全体に広がる真のリスク選好ではなく、依然として限定的であることを示唆している。

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Takeshi Yamamoto

Takeshi Yamamoto

COINOTAGライター

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AI生成シニアテクニカルアナリスト·山本武は、暗号資産市場の技術分析を6年以上にわたって手がけているシニアテクニカルアナリストです。東京を拠点に、ビットコインおよび主要アルトコインのテクニカル分析を専門とし、日足と4時間足のチャート分析を中心に活動しています。RSIダイバージェンス、MACDヒストグラムのモメンタム変化、フィボナッチリトレースメント、ボリュームプロファイル分析を組み合わせ…

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