Zcash(ZEC)、2018年以来となる1,000ドル突破、時価総額は171億ドル超に

Zcash(ZEC)が2018年以来となる1,000ドルを突破。時価総額は約171.8億ドルに達しDogecoinを上回る。GrayscaleのETF転換やSEC調査終了が触媒に。

(10:00 UTC)
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AI要約AI
  • Zcash(ZEC)が9月4日に1,000ドルを突破し、24時間で22.5%上昇して一時1,022ドルに到達
  • ZECの時価総額は約171.8億ドルに達し、103.2億ドルのMoneroの1.66倍を記録
  • Grayscaleが8月25日に現物Zcash ETF「ZCSH」をNYSE Arcaで約3億400万ドルの資産を伴い上場
  • 10x Researchの定量モデルが8月21日に720.03ドルで買いシグナルを出し、860ドル目標を前倒し達成
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8年ぶりに4桁の価格圏を回復したZEC

プライバシー重視型暗号資産Zcash(ZEC)が9月4日、1,000ドルの大台を突破した。24時間で22.5%上昇し、一時は1,022ドルをつける場面もあった。4桁の価格は2018年初頭以来のことで、同期間におけるビットコインの上昇率4.3%を大きく引き離すアルトコイン勢の動きだ。ZECの時価総額は約171.8億ドルに達し、CoinGeckoのランキングでトップ10入りを果たして、136.4億ドルのDogecoinをも上回った。この評価額は、セクターの長年の雄であるMonero(103.2億ドル)の実に1.66倍に相当し、プライバシーコイン界の主導権交代を印象づけている。

この上昇は一朝一夕のものではない。直近30日間でZECは97.7%上昇し、1年間のリターンは約2,417%に達する。8月のみでも82%の上昇を記録し、同月で最もパフォーマンスの優れた大型銘柄となった。構造的な触媒が8月に二つ重なった。8月25日、Grayscaleが9年の歴史を持つZcashトラストを米国初の現物Zcash ETFに転換し、NYSE Arcaで「ZCSH」として約3億400万ドルの運用資産を伴って取引を開始した(ZCSHのNYSE Arca上場開始は既報)。規制面の懸念も一掃された。Zcash Foundationが第1四半期報告で開示したところによると、SECは数年にわたる調査の終了を財団に通知し、2023年8月に召喚状を受け取っていた同財団に対し、執行措置を勧告しない方針を伝えた。罰金も和解も是正要求もない。長年、上場廃止リスクと規制面のFUDがセクター最大の割引要因だったが、そのリスク部分が取り除かれた形だ。供給面の構造も強気材料を支える。ZECはビットコインと同じ2,100万枚の上限を持ち、約1,691万枚(供給量の約80%)がすでに採掘済みで、流通ZECの約30%がシールドドアドレスに保管されている。Grayscaleの過小評価シナリオは、AIによる監視リスクの高まりと新規需要を結びつけ、大規模なオンチェーン分析が常態化した際にZcashのプライバシーモデルが再評価されると論じている。ただし、今回は史上最高値の更新ではない。最高値は2016年10月の上場直後についたもので、基準はCoinGeckoで3,191ドル、CoinMarketCapで5,941ドル。現在価格はCoinGecko基準からまだ約68%下に位置する。

10x Researchのモデル、860ドル目標を前倒しで達成

このブレイクアウトは事前にシグナルが出ていた。10x Researchの定量モデルは8月21日、ZEC-USDペアに買いシグナルを発出。エントリー価格は720.03ドルで、スコアは10点満点中7.2と、同社が「高確度」と分類する水準だった。フレームワークは1か月目標を860ドル、損切りを667ドルに設定しており、過去の類似テクニカルセットアップ10事例に基づき、30日リターンの中央値19.5%、成功率約80%で較正されたものだ。ZECはその後、シグナル価格から34%超も上昇し、860ドルの目標を予定より大幅に早くクリア。アップデートが配信された時点では965ドル近辺で取引されていた。注目すべきは、シグナルが8月の二つの触媒がいずれも確定する前に出ている点で、モメンタム勢が規制緩和とETF転換をすでに織り込み始めていたことを示唆する。研究に添付されたチャートでは、価格が90日移動平均を明確に上回っており、強いモメンタムの証であると同時に、短期のボラティリティリスクも高める特性を持つ。この急斜面の上昇の後は利益確定が双方向の価格変動を加速させうる ― と同社自身も注意を促している。当メディアの読みはシンプルだ。予測は的中したが、新規エントリーのリスク・リワードは変化している。放物線を描くチャートを買うことと、720ドルでシグナルに乗ることは別の話である。当該資産に馴染みのない読者には、シールドドトランザクションの暗号技術を解説したトラステッドセットアップ関連の記事を参照されたい。今後は上昇の速度よりも持続性が問われる。利益確定の第一波を乗り切って4桁を維持できればレジーム転換が確認され、急落して元に戻ればモメンタム追随だったことを意味する。ポジション構築を検討する読者は、実践手順を解説したZcash(ZEC)の買い方ガイドを活用してほしい。リアルタイムで市況を追う読者は、Gateで現物・先物のライブ価格を確認できる。

COINOTAG複合指標、1,020ドルの抵抗線を提示

急騰の裏にはショートスクイーズの力学があった。デリバティブデータによれば、24時間で約3,660万ドルのレバレッジ付きZECポジションが清算され、うち3,450万ドル(全体の約94%)が、価格が約828ドルから1,023ドルへ走る過程で買い戻しを強いられたショートポジションだった。先物の未決済建玉(オープンインタレスト)はこれと並行して拡大し、約230万ZEC(約23億ドル相当)に達しており、上昇トレンドの背後に相当なレバレッジが存在することを示す。機関投資家側の動きとしては、Digital Currency Groupが傘下子会社を通じて20万ZECの購入について非拘束の協議を進めていると伝えられる。また、Zakuraノードプロジェクトは今月、モバイル環境でのプライベートトランザクションの構築時間を3秒超から200ミリ秒未満に短縮する暗号ツールを公開した。アナリストは、23億ドル規模の未決済契約を抱える状況では、反転時に強制売りが下落ボラティリティを増幅しうると警告している。

最新のデータでは、上昇が続きレバレッジの積み上がりも深化している。CoinGeckoのデータによれば、ZECは金曜に一時1,045ドルを超えた後、心理的な節目である1,000ドル近辺に落ち着いた。短期チャートではこの水準の支えが強まっており、1時間足の20期間指数移動平均が約1,000ドルまで上昇し、当初の需給支持帯は985〜1,005ドルに描かれている。より新しいデリバティブのスナップショットでは、ZECの未決済建玉総額が約24億ドルに達し、数日前の約16億ドルから急増して過去最高を記録した(Coinglassデータ)。機関側では、Grayscaleのファンドが資金流入を継続し、保有量が40万ZECを超えている。ただし、モメンタムには警戒が必要だ。日足RSIは80近傍まで上昇しており、過熱状態とされる水準に接近している。1,000ドルを割り込めば、注目は935〜955ドルのサポートクラスタ―に移る。

(10:33 UTC 時点) COINOTAG独自の42指標によるサポート・レジスタンス複合スコアリングエンジンは、直近の抵抗線を1,020.34ドルと評価し、強度は80/100(STRONG)。根拠は0.000フィボナッチ拡張とドンチャン上限バンド、支持から抵抗へ転換した水準で、その上には1,241.14ドル(52/100)、1,073.90ドル(45/100)、1,351.77ドル(45/100)、1,510.70ドル(42/100)と薄い抵抗が積み重なる。下値では、直近のサポート981.07ドルが73/100(STRONG)を記録。ATR下限、抵抗から支持へ転換した水準、ピボットポイントS1、フィボナッチ0.114が下支えしており、さらに888.37ドル(69/100、STRONG)、791.26ドル(61/100、STRONG)のサポートが控える。モメンタムは過熱気味で、RSIは78.64、確定した上昇トレンド内でMACDは強気を示す。デリバティブのポジションは弱気み。資金率は+0.0018%で、未決済建玉は8億7,263万ドル ― ロング側の需要が優勢な一方、Fear & Greed指数は73(Greed)とセンチメントの過熱を警告する。強気シナリオは981ドルを維持し、1,020ドルを突破して1,074ドルへ向かう展開。失効条件は日足終値での981.07ドル割れだ。

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