バイナンスが米国株トークン化商品を始動、SECはレギュレーションNMS撤廃を提案しCFTCは監視体制を強化
暗号資産ニュース
バイナンスは、米国株とETFに1対1で裏付けられたトークン化証券シリーズ「bStocks」の取引を開始した。発行を担うのはグループ傘下のBTech Holdingsで、取引所は公式発表でこのロールアウトを認めている。提供開始時の銘柄はCircle、Micron、NVIDIA、Sandisk、Teslaに連動する5ペアで、いずれもUSDT建てで24時間取引が可能だ。資格を満たす利用者はトークンをそのまま保有するか、バイナンスのアブダビ・グローバル・マーケット拠点のブローカーディーラー事業体を通じて手数料ゼロで原資産に償還できる。商品はBNBチェーン上のBEP-20トークンとして設計され、配当や株式分割は自動的に処理される。SpaceX関連の商品も同社のナスダック上場に続いて投入される予定だが、米国居住者は対象外となる。
通信販売を手がける日本直販は6月15日、暗号資産取引所のビットトレードとWeb3サービスの共同開発に向けた基本合意書を締結した。両社は資本提携、サービス連携に加え、日本直販が暗号資産仲介業者として登録する可能性を検討する。仲介業者は改正資金決済法のもとで新設された区分で、金融庁は6月1日に同法を施行した。この枠組みにより、無登録の事業者が登録済み取引所に代わって取引を仲介できるようになり、日本直販は通販会員基盤や決済インフラをデジタル資産の提供に活用できる可能性がある。両社はエンタメ系トークン「AYET」プロジェクトへの支援も視野に入れているが、具体的な計画はまだ固まっていない。
広く支持を集めるブロックチェーン教育シリーズの最新回は、トークン化の核心的な問いの一つを取り上げた。新規トークンをどのネットワークで立ち上げるべきか、という論点だ。番組ではEthereumのレイヤー2、サイドチェーン、主要なレイヤー1のトレードオフを整理し、オプティミスティック・ロールアップとゼロ知識ロールアップを処理性能やガス代の制約と照らし合わせて比較した。さらに単一プロダクト向けに構築されたアプチェーンといったアプリ特化型の設計や、SolanaやAvalancheのような高スループットのL1、エンタープライズ向けプラットフォームも検討対象となった。コンポーザビリティ、トラスト前提、ネイティブトークンの経済設計、運用コストが、実物資産のオンチェーン化が進むなかで発行先の判断を左右している点が浮き彫りになっており、これは今週のトークン化証券の動きと直接つながるテーマでもある。
円建てステーブルコインを発行するJPYCの出資企業であるソフトウェア企業アステリアは、保有するSpaceX株の一部を売却し約4億500万円の利益を計上すると発表した。同社は6月9日に持ち分の一部を手放しており、これはSpaceXが6月12日にナスダック上場する数日前にあたる。当初保有分の半分超は引き続き保有する。アステリアは2022年初めに約2億3,000万円を投じて出資したが、その動機はロケット事業ではなく、衛星インターネット「Starlink」の到達力にあった。平野洋一郎社長は、一部売却は上場後に想定される変動と株主価値の最大化を踏まえたものだと説明し、残りの処分についても最適なタイミングを引き続き探ると述べた。
株式市場のアナリストは、米証券取引委員会(SEC)によるレギュレーションNMSの一部撤廃案を、今年最も影響の大きい暗号資産関連の規則変更になり得ると指摘した。SECは6月11日、2005年以来の米国株式市場構造の柱であるルール611とルール610(e)を撤廃する案を提示した。アナリストによれば、注文保護ルールの撤廃は、全国最良気配(NBBO)に縛られた板を経由するのではなく価格曲線に対して約定するAMM上でトークン化株式を取引する際の主要な法的障壁を取り除く。最も直接的な恩恵を受けるとみられるのは規制対応型トークン化プラットフォームのSecuritizeで、CoinbaseやGalaxy Digitalも有利な立場にあるとされる。意見公募期間は60日間だ。
商品先物取引委員会(CFTC)はデジタル資産の監視体制強化に動き、6月15日、SECの暗号資産タスクフォースで上級顧問を務めたDonald Battle氏を最高データイノベーション責任者に任命した。Battle氏はデータサイエンスとブロックチェーン・フォレンジックに精通し、過去にはFinCENでマネーロンダリング対策の枠組みのもと暗号資産の執行を担当した。同委員会は別途、デリバティブのベテランであるJay Matthew Howes氏をシカゴ拠点の上級顧問に起用した。今回の人事は、議会がCLARITY法案を審議するなかで行われた。同法案はアルトコイン市場を含む多くのトークンの監督権限をCFTCに移すもので、上院は7月4日までの可決は難しいとみていると報じられている。
これら一連の動きを貫くのは、伝統的な株式とオンチェーン市場が規制下で融合していくという大きな流れだ。米国株のトークン化、AMMと親和的になり得る米国市場構造の書き換え、そしてCFTCのデータ能力強化は、いずれも投機的な過熱ではなく制度化されたトークン化を指し示している。その対比は、COINOTAGの集計市場データと照らすと一層鮮明になる。恐怖・強欲指数は23と「極度の恐怖」の領域に深く沈み、ビットコインのドミナンスは69.6%付近を維持、暗号資産の時価総額合計は約1兆9,200億ドルで推移している。資金がビットコインに集中し、市場心理が守りに入るなか、公式提出書類から取引所の発表に至るまで今週築かれたインフラは、次のサイクルが個人主導の弱気相場の反発ではなく、実物資産のレールに左右される可能性を示唆している。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。