シティが2030年のトークン化市場5兆5,000億ドル規模を予測、State StreetとDBSがRWA商品を相次ぎ投入

(18:20 UTC)
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暗号資産ニュース

オンチェーン分析企業CryptoQuant創業者のKi Young Ju氏は6月17日、アルトコインそのものが終わったわけではなく、終わりを迎えたのは「物語」だけで価値を語るトークンであり、トークンを発行するだけで利益を得られた時代は過ぎ去った、との見解を示した。同氏は一連の投稿で、生き残ると考える3つのカテゴリーを挙げている。トークン化された市場レイヤーを備えるグローバルなインターネット企業——BinanceのBNBやTelegram系のTONなど——、Hyperliquidの分散型取引所のように実収益を生むDeFiプロトコル、そしてステーブルコインや現実資産(RWA)のトークン化、AIインフラを通じて広義の金融とつながる事業の3類型だ。同氏は、セクター全体を一括りに切り捨てるのではなく、事業の継続性・実際の収益・ガバナンスの観点から各トークンを個別に見極めるよう投資家に促した。

シティの調査部門は、トークン化された金融資産の市場規模が2030年までにベースケースで5兆5,000億ドルに達し得るとの予測を公表した。弱気シナリオでは2兆7,000億ドル、強気シナリオでは8兆2,000億ドルとしている。報告書によれば、現在のトークン化資産市場は約170億ドルで、1年前のおよそ3倍に拡大した。最大の構成要素は公開株式で約3兆6,000億ドル、うち米国株だけで約2兆6,000億ドルを占め、次いで公開債券が1兆4,000億ドルと続く。シティは成長の原動力として、DTCC・NYSE・Nasdaqといった市場インフラの巨人がトークン化を取り込む動き、オンチェーン上の資金の拡大、そして米国における規制の明確化という3つの要因を挙げた。

State Streetの資産運用部門は6月16日、米国のステーブルコイン法であるGENIUS法(2025年7月施行)への準拠を念頭に設計した政府証券型ファンド「State Street Stablecoin Reserves Money Market Fund」を立ち上げた。同ファンドは発行体の準備金需要に応えるため米国債やレポ取引に投資する一方、ステーブルコイン自体は保有しない。State Street Bank and TrustとAnchorage Digitalが初期投資家として参加した。同社は、世界のステーブルコイン発行額が2030年までに1兆9,000億ドルから4兆ドルへ拡大し得るとの予測に言及している。今回の組成は、今年に入りMorgan Stanley、BlackRock、ProShares、Franklin Templetonが相次いで投入した同種の政府系MMF商品に続くものだ。

シンガポールのDBS銀行は、リテール顧客向けに「DBS Physical Gold Tokens」の提供を2026年後半に開始すると発表した。アプリ「DBS digibank」を通じて利用でき、各トークンは現物金1グラム(約200シンガポールドル相当)に裏付けられ、シンガポール国内の専用保管庫で保管される。DBSはこの商品について、リテール顧客が単一プラットフォーム上でトークン化された現物金をデジタルに保有・取引できる初の事例と位置づけ、24時間取引、ほぼ即時のアトミック決済、トークンを現物に交換できる償還オプションを備えるとした。同行は、適格投資家や機関投資家からの需要に応じて、機関向けの「DBS Digital Exchange」にも当該トークンを上場する計画だ。

暗号資産取引所Bitgetは、戦略ワークフロー層「GetAgent Playbook」を立ち上げた。これは同社の「GetAgent」および「Bitget AI」スイート内の機能で、あらかじめ用意された戦略ライブラリからテンプレート型の自動売買を展開できる。本商品は、市場分析・執行ロジック・リスク管理を監査可能なワークフローに統合し、ユーザーが承認したサブアカウント内で稼働する「Agent Harness」フレームワーク上で動作する。CEOのGracy Chen氏は、AIトレーディングが質問応答型のインターフェースからワークフロー駆動型の執行へと移行していると述べた。同取引所によれば、今年これまでに100万人を超えるユーザーがAIツールで取引し、累計で12億ドル超の出来高を生み出した。このAIトレーディングボット機能は、GetAgent PlusおよびProの契約者を対象とする。

一方、日本の取引所bitbankは6月15日、Polymarketのような予測市場サービスに関連するアカウントを停止する可能性があるとの注意喚起を発表した。日本国内から海外の賭博型プラットフォームを利用して金銭的利益を得る行為が、賭博に該当し得ることを理由に挙げている。停止対象となったユーザーは、ログイン・入金・出金・取引へのアクセスを失うという。この通知は、より広範な規制の不透明感のなかで出された。日本の金融庁は、ブロックチェーンを用いた予測市場を直接規律する法律が現時点で存在しないことを認めており、米国では少なくとも11州が、KalshiやPolymarketといった運営事業者に対し、イベント契約をどう分類すべきかをめぐって法的・規制上の措置を講じている。

これら一連の動きには一本の筋が通っている——資本は投機的な物語から、検証可能な収益・規制上の明確さ・現実資産の裏付けを備えた資産へと移りつつある。COINOTAGの集計市場データは、その回帰の背後にある慎重姿勢を裏づける。当社のFear & Greed指数は22と「極度の恐怖(Extreme Fear)」の深部にあり、ビットコインのドミナンスは69.8%を維持、暗号資産市場全体の時価総額は1兆8,700億ドル近辺で、アルトコインのリスクよりも守りのポジション取りを示唆している。一次情報もこのテーマを補強する。シティの公式報告書、State StreetのGENIUS法準拠ファンド、DBSの保管庫裏付け型ゴールドトークンはいずれも、誇大広告ではなく機関投資家向けインフラが次の局面を規定することを指し示す。弱気相場の環境下で、ファンダメンタルズが再びその影響力を取り戻しつつある。

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Takeshi Yamamoto

Takeshi Yamamoto

COINOTAGライター

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AI生成シニアテクニカルアナリスト·山本武は、暗号資産市場の技術分析を6年以上にわたって手がけているシニアテクニカルアナリストです。東京を拠点に、ビットコインおよび主要アルトコインのテクニカル分析を専門とし、日足と4時間足のチャート分析を中心に活動しています。RSIダイバージェンス、MACDヒストグラムのモメンタム変化、フィボナッチリトレースメント、ボリュームプロファイル分析を組み合わせ…

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