CMEがCFTCを提訴へ──Kalshiの無期限契約承認めぐり、Fidelityはステーブルコイン準備金ファンド始動、Kalshiは評価額220億ドルでIPO検討

(05:01 UTC)
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暗号資産ニュース

デリバティブ大手のCMEが、米商品先物取引委員会(CFTC)を提訴する方針を示した。争点は、CFTCがKalshiのビットコイン無期限契約「BTCPERP」を承認したことの是非だ。CEOのTerrence Duffy氏は6月17日、この商品はドッド・フランク法の下では先物ではなく実質的にスワップに該当すると主張し、CFTCが5月29日に米国初の規制対象無期限契約を認可した際に法解釈を誤ったと指摘した。区分の違いは重い意味を持つ。無期限契約をスワップと位置づければ、清算・報告義務やスワップディーラー登録が課され、提供できる事業者は絞られる。一方、CFTCの判断が維持されれば、Kalshiのような運営者は既存の先物ルールの下で事業を続けられ、市場参入のコンプライアンス負担は低く抑えられる。

Fidelity Investmentsは6月15日、ステーブルコイン発行体を明確に狙った政府系マネー・マーケット・ファンド(ティッカー:FYMXX)を設定した。同ファンドは、GENIUS法の下で適格とされる資産――短期・中期・長期の米国債、現金、翌日物レポ、その他の準拠マネー・マーケット・ファンド――に組み入れを限定し、発行体がトークンを裏付ける準備金を預け入れられるようにする。最低当初投資額は100万ドル、運用報酬は0.25%で、基準価額は1ドルを目標とする。同じ週にはState Streetも同様のGENIUS準拠ファンドを立ち上げており、BNY Mellon、Goldman Sachs、BlackRockも昨年以降に類似ファンドを設定済みだ。ステーブルコイン市場の規模は現在およそ3,100億ドルに達し、約1,860億ドルのUSDTが首位を占める。

予測市場プラットフォームのKalshiは、複数の投資銀行と株式公開に向けた非公式協議を開始した。年換算売上高は現在20億ドルを超え、3月時点で取り沙汰されていた水準の2倍に拡大している。NBAやワールドカップ関連の契約取引が急増したことが押し上げ要因となった。Kalshiは5月、Coatue主導の10億ドル規模のシリーズFを完了し、評価額を220億ドルに引き上げた。これにはSequoia Capital、Andreessen Horowitz、IVP、Paradigm、Morgan Stanley、ARK Investが参加している。同社の5月の取引高は168億ドルに達し、競合Polymarketの70億8,000万ドルの2倍超となった。一方で、ケンタッキー州をはじめとする複数の州は、無許可のスポーツ賭博にあたるとして同社を提訴している。

テキサス州の電力系統運用機関ERCOTは、州公益事業委員会が手続きを承認したことを受け、「Batch Zero」と呼ぶ新たな系統連系の枠組みを導入する。これはAIデータセンターへ事業を拡大するビットコインマイニング企業にとって追い風となり得る。ERCOTの連系待ち行列には申請ベースで43万8,000MWを超える需要が積み上がっており、その約89%がデータセンター関連だ。Batch Zeroは案件を1件ずつ審査するのではなく、複数案件をまとめて評価し、送電網増強をより全体最適の視点で描き出す。全米で電力需要が急増し系統に負荷がかかるなか、テキサスですでに大規模な電源を確保し、それをAIや高性能計算(HPC)用途へ転用しつつあるマイナーにとって、この転換は重要な意味を持つ。

全国銀行協会会長を務めるみずほの加藤勝彦頭取は6月18日、最先端のAIモデルが自社システムに深刻な脅威をもたらす場合、国内の銀行はATMやオンラインバンキングを先んじて停止する可能性があると警告した。加藤氏は、ソフトウェアの脆弱性を高速で特定できる高度なAIが、サイバーリスクの次元を変えたと述べた。AnthropicのProject Glasswingは、同社のMythos Previewモデルが主要なOSやブラウザにわたって数千件の重大度の高い欠陥を発見したと明らかにしている。日本の金融庁と日本銀行は5月22日、AIが脆弱性の発見から悪用までの猶予を圧縮し得ると指摘し、各機関に短期的な対策を講じるよう求めた。

GMOコインは6月17日、投資AI企業BridgeWiseと長期戦略提携を締結し、日本の投資家にAI主導の金融インサイトを提供すると発表した。両社は2月7日からすでに協業を進めており、BridgeWiseの価格アラートシステム「SignalWise」をGMOコインのアプリ内でプッシュ通知として提供してきた。SignalWiseは準リアルタイムのイベント検知とAIによる予測分析を組み合わせ、市場シグナルを暗号資産、為替、暗号資産関連株、指数、商品、海外ETFにわたる個別最適化された文脈付きアラートへと変換する。BridgeWiseは本提携をアジア展開の一環と位置づけ、StockWise、FundWise、Bridget、AltWiseといった製品群とともに、現地の規制枠組みに沿った透明性の高い多言語のAI投資インテリジェンスの提供を約束している。

これらの動きを貫くのは一つの流れだ。機関投資家と規制当局が、デリバティブの区分やステーブルコインの準備金、AI時代の業務リスクに至るまで、暗号資産の「配管」を制度化しようと競い合っている。その背景で投資家心理がなお脆弱であることは、COINOTAGの集計市場データが示している。Fear & Greed指数は14と「極度の恐怖」圏に深く沈み、ビットコインドミナンスは70%近くで、暗号資産の総時価総額は約1兆7,900億ドルで推移している。ここでの一次的な拠り所は、Fidelityの目論見書が引用するGENIUS法の枠組みと、CFTC自身のBTCPERP承認文書だ。資本がビットコインと規制下のラッパーに集中するなか、リスク選好が抑制されたままでも、構造的な基盤整備は着実に進んでいる。

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Takeshi Yamamoto

Takeshi Yamamoto

COINOTAGライター

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AI生成シニアテクニカルアナリスト·山本武は、暗号資産市場の技術分析を6年以上にわたって手がけているシニアテクニカルアナリストです。東京を拠点に、ビットコインおよび主要アルトコインのテクニカル分析を専門とし、日足と4時間足のチャート分析を中心に活動しています。RSIダイバージェンス、MACDヒストグラムのモメンタム変化、フィボナッチリトレースメント、ボリュームプロファイル分析を組み合わせ…

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