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米国初「Canton Network ETF」ナスダック上場|機関向けチェーンに投資経路

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校閲者Takeshi Yamamoto
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この記事の要点

  • 21Sharesが米国初のCanton Network連動ETF「TCAN」をナスダックへ上場
  • 機関金融向けブロックチェーン基盤への投資経路が証券市場へ拡大

まずは仮想通貨ETF(上場投資信託)を詳しく理解する

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目次

21Shares、米国初のCanton ETFを上場

スイスの大手資産運用会社21Shares(21シェアーズ)は2026年5月7日、米国初のCanton Network(カントン・ネットワーク)ETF「TCAN」をナスダックに上場したと発表しました。

カントン・ネットワークは、Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)やMicrosoft(マイクロソフト)、DTCCなどの大手金融・IT企業が検証や運営に関与する機関投資家向けブロックチェーン基盤として展開されています。

TCANは、同ネットワークのネイティブトークン「Canton Coin(CC・カントンコイン)」へのエクスポージャーを持つETFで、機関金融向けデジタルインフラへ証券市場経由でアクセスできる商品となっています。

近年は、RWA(現実資産)トークン化や金融機関向けブロックチェーン活用への関心が拡大しており、今回のETF上場によって、これまでアクセスが限られていた機関向けデジタル金融基盤にも、証券市場を通じた資金流入経路が開かれることになります。

RWA市場、15か月で3倍超に

ウォール街参加のCanton、ETF経由で投資可能に

大手金融・IT企業が支えるCanton基盤

カントン・ネットワークは、プライバシー保護機能を備えた機関投資家向けブロックチェーン基盤として展開されており、グローバル金融機関が検証や運営に関与する構造を採用しています。

同ネットワークでは、各機関が他社へ機密データを開示することなく、金融取引や決済処理を相互連携できる設計が採用されています。21シェアーズは、この仕組みが証券のトークン化や決済システムとの連携にも応用できると説明しています。

21シェアーズのアンドレス・バレンシアEVPは今回の発表で、Nasdaq(ナスダック)・Moody’s(ムーディーズ)・Deloitte(デロイト)といった企業がカントン・ネットワークの検証や運営に関与していると指摘しています。

そのうえで同氏は、カントン・ネットワークについて「グローバル金融市場におけるデータ管理や資本移動を支える次世代インフラになり得る」との見方を示しました。

ただし21シェアーズは、これらの機関の参加はカントンコイン、カントン・ネットワーク、TCAN ETFの推奨を意味するものではないとも明示しています。

TCAN仕様、個人投資家もアクセス可能に

発表によれば、TCANの経費率は0.50%で、発行体は21Shares US LLCとなっています。2026年5月7日にナスダックへ上場し、米ドル建てで取引されます。

これまでカントンコインへの投資は、機関投資家向けの限られた経路に依存していました。ETF形式を採用したことで、投資家も既存の証券口座を通じてアクセスできる構造となっています。

21シェアーズ自身もカントン・ネットワークのアクティブなバリデーター(検証者)として、ネットワーク運営およびグローバルシンクロナイザーの調整に直接関与しているとしています。同社はETF組成にとどまらず、技術面でも同ネットワークに深く関わる方針を示しています。

BTC・ETHに続く、機関基盤対応ETFの登場

こうしたETF展開の背景には、米国の仮想通貨ETF市場全体の広がりがあります。米国では2024年以降、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETFが相次いで承認されてきました。

規制対応型の仮想通貨ETFに対する市場関心は、それ以来段階的に広がってきています。21シェアーズもこうした市場環境の変化を受け、資本市場向けブロックチェーン基盤へのアクセスをETFとして提供する戦略を進めています。

そのなかで、カントン・ネットワークは機関金融向けワークフローに対応した設計を特徴としており、Digital Asset(デジタル・アセット)のゲオルク・シュナイダー(Georg Schneider)グローバルRWA責任者も、企業間で実際の金融処理を調整できる点が独自性を支えていると説明しています。

ただし21シェアーズは、デジタル・アセットがカントン・ネットワークの開発元として普及に重大な利害関係を持つため、同社のコメントを独立した推奨として解釈しないよう注意書きを付しています。

ウォール街が採用した新世代基盤

RWA分野で採用拡大、日本のJGB実証も進展

カントン・ネットワークは、機関向けRWA(現実資産)分野における金融インフラとしても採用が広がっています。

米預託信託・決済会社(DTCC)は米国債のトークン化基盤として同ネットワークを採用しているほか、JPモルガンも2026年1月、JPM Coinをカントン上で発行する計画を明らかにしました。

こうした動きは日本市場にも広がっており、みずほフィナンシャルグループや野村ホールディングスなど4社は、カントン・ネットワークを活用した日本国債(JGB)の24時間365日担保化に向けた実証実験を開始したことが報じられています。

本実証は金融庁の決済高度化プロジェクト(PIP)の支援を受けた取り組みで、海外で進むデジタル担保管理の導入が、日本市場でも本格的な検証段階へ移行しています。

こうしたRWA実装の広がりを背景に、TCANの上場によってカントン・ネットワーク関連市場へ証券市場経由でアクセスできる環境も整いました。機関向けブロックチェーン基盤を投資対象とする米国ETFとして、今後の資金流入や類似商品の上場動向が注視されています。

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