via あたらしい経済 · あたらしい経済編集部著
ウィンターミュート、DeFi向けボールトキュレーション事業立ち上げ。モルフォ上でUSDC建て2本展開

WintermuteがDeFi向けボールト事業立ち上げ
暗号資産(仮想通貨)のアルゴリズム取引・流動性提供を手がけるウィンターミュート(Wintermute)が、DeFi(分散型金融)レンディング市場向けボールトキュレーション事業「アーミテージ(Armitage)」の立ち上げを5月19日に発表した。
ボールトは、ユーザーが預け入れた資産をスマートコントラクトを通じてオンチェーンの貸付市場などへ配分する仕組みだ。なお発表および利用規約によると、アーミテージは英国・米国の居住者や、同地域からアクセスする者を対象としていない。
アーミテージでは、USDC建てのボールト「Wintermute USDC Prime」と「Wintermute USDC Select」の2本が、イーサリアム(Ethereum)上のDeFiレンディングプロトコル「モルフォ(Morpho)」で展開されている。
「Wintermute USDC Prime」は、主要担保を用いるモルフォ市場を対象とし、元本保全を優先する保守的なボールト。「Wintermute USDC Select」は主要市場に加えて、選定された一部の高利回り機会にも資金を配分するバランス型ボールトだ。
なおモルフォは、企業やアプリがオンチェーンクレジットソリューションを大規模に展開するための基盤だ。カスタム利回り商品の組み込みや、暗号資産担保ローンなどのユースケースが想定されている。
アーミテージは、USDC建てボールトを提供するだけでなく、ボールトの戦略パラメータや配分方針を設定するキュレーターとしても機能するとのこと。ただし公式資料では、アーミテージおよびウィンターミュートは利用者資産の管理・保管を行わないと説明されている。
発表によると、アーミテージは資本配分、リスクパラメータの設定、担保資産の選定、エクスポージャーの調整をリアルタイムで行える設計だという。同社はこの運用に、平均日次取引高100億ドル(約1兆5,906億円)超、70以上の取引所・分散型取引市場、10以上のブロックチェーンにわたる取引インフラとリアルタイム市場データを活用するとのこと。
また、アーミテージは外部清算人に依存する既存のキュレーター型ソリューションと異なり、対応する各市場でウィンターミュートが清算を実行できるという。このためアーミテージでは、他のキュレーターでは扱えない担保種別を受け入れ、預入者が利用できる利回り機会の幅を拡大できるとのこと。
さらにアーミテージのボールトは、パーミッションレスかつノンカストディアル型で、ボールトに資産を預け入れるユーザーには本人確認(KYC)が不要となっている。ユーザーはオンチェーンで直接、資産の預け入れや引き出しを行えるが、引き出しは市場の流動性に左右される可能性があるという。また、ボールトにはスマートコントラクト、担保資産、オラクル、流動性、不良債務などのリスクがあると説明されている。
なお、アーミテージは単一のエコシステムに固定されず、今後は追加のボールト、チェーン、プロトコルへ拡大される計画だ。
— Wintermute (@wintermute_t) May 19, 2026This is our 9th year in crypto
Nine years providing liquidity and staying active through every market condition
Today we’re launching Armitage
Our take on vault curation, starting with two USDC vaults on @Morpho pic.twitter.com/lmqCCKbJ3C
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