via NADA NEWS · NADA NEWS編集部著
Kraken親会社Payward、Reapを買収へ──ステーブルコイン決済とカード発行インフラを拡充
暗号資産(仮想通貨)取引所Kraken(クラーケン)の親会社で統合型金融インフラ企業のPayward(ペイワード)は、ステーブルコイン対応のカード発行・決済インフラを手がけるReap Technologies Holdings Limited(リープ・テクノロジーズ)を買収する最終契約を締結したと発表した。
買収額は最大6億ドル(約930億円、1ドル=155円換算)で、現金とペイワード株式の組み合わせで支払われる。今回の取引では、ペイワードの株式価値は200億ドルと評価されている。
リープは、企業向けにグローバルな資金移動を可能にする、ステーブルコインネイティブのカード発行・決済インフラ企業だ。買収により、ペイワードのB2BインフラプラットフォームであるPayward Services(ペイワード・サービス)は、カード発行とステーブルコイン決済の領域へ拡張される。
ペイワード・サービスは、パートナー企業が常時稼働型の金融商品を構築するために必要なインフラを、単一の統合ポイントで提供する。対象には、暗号資産取引、カストディ、トークン化資産、オン・オフランプ、デリバティブが含まれる。リープの買収により、ここにカード発行、クロスボーダー決済、ステーブルコイン財務管理サービスが加わることになる。
ペイワードはこれまでにも、NinjaTrader(ニンジャトレーダー)、Bitnomial(ビットノミアル)、Backedを買収しており、今回のリープ買収も、特定機能を取り込むことでプラットフォームを拡張する戦略の一部と位置づけられる。複数のベンダーを組み合わせたり、分断されたインフラを管理したりすることなく、パートナー企業が金融サービスを展開できる体制を整える狙いだ。
リープは、伝統的金融システムとデジタル資産を接続するカード発行・国際決済スタックを構築してきた。同社のプラットフォームは、カードネットワーク、伝統的な金融レール、ステーブルコインネイティブの決済を単一のAPI駆動型インフラに統合している。これにより、法人カード発行、カードプログラム、国際送金、財務管理を支援する。
今回の買収は、世界的にステーブルコインの採用が加速する中で行われる。企業は決済、財務管理、クロスボーダー決済において、ステーブルコインの利用を拡大している。リープのCEO兼共同創業者であるDaren Guo(ダレン・グオ)氏によると、ステーブルコインと暗号資産カード市場の規模は現在、年間180億ドルを超えており、リープは2025年に売上と取引高をほぼ3倍に拡大した。また、ライセンス網もアジアから南米へ広げたという。