コミュニティ記事

via あたらしい経済 · あたらしい経済編集部

日銀・氷見野副総裁、ステーブルコイン普及時の「預金との単一性」に課題提起

あたらしい経済編集部
(02:09 UTC)
1分で読めます
YT
確認者Yuki Tanaka
1276 ビュー
0 コメント

ステーブルコイン普及で問われる「通貨の単一性」

日銀の氷見野良三副総裁は5月16日、日本金融学会で講演し、ステーブルコインが社会で普及した場合に、預金との「単一性」をどこまで満たせばいいのかが問題になると指摘した。ストレスがかかる際にもステーブルコインと預金の間の単一性を維持できるようにするにはどのようにすればいいのか、そのためにどの程度の追加的な社会的コストが必要になるのかも論点だとし、考えを一段と深めていく必要があると述べた。

ステーブルコインは、預金振込のように日銀の決済機能が介在しない点に特徴がある。しかし、預金振り込みでは日銀が2つの銀行の間に入って預金のやり取りを行うことで、互いの銀行が信用力を問われることなく通貨の単一性が維持されるのに対し、ステーブルコインの場合には裏付け資産や発行体の信用力の状況、連動対象とする法定通貨の価格変動に連動しきれていない場面が出てくることなどがあり、国際決済銀行(BIS)が単一性が欠如していると強く警告している。

氷見野副総裁は、いったん広まったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が使い続けられていくように、何があっても一番定評のある特定のステーブルコインが続く形で単一性が担保される可能性もあるものの、「特定の民間企業が基幹的な経済インフラを独占的に支配することが果たして望ましいことかどうか。少なくとも当該企業には中央銀行類似のガバナンスが課せられるべきなのではないか」と指摘した。

ステーブルコインが一般の経済・金融取引の決済資産として広範に利用され、普通の人が高い期待や信頼を抱くようになる場合に「満たすべき単一性の目線をどこに置くべきか」が問題になると述べた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
ステーブルコイン、社会普及時は預金との「単一性」が問題に=氷見野日銀副総裁
(Reporting by Takahiko Wada)
画像:Reuters

関連ニュース

  • イングランド銀行、ステーブルコイン規制案を再考へ=報道
  • バックト、77%減収もステーブルコイン決済へ軸足転換。DTR買収やZoth提携推進
  • 日本ブロックチェーン基盤、信託型の円ステーブルコイン「EJPY」発行へ
  • スイ、ステーブルコイン送金無料化へ。プライベートトランザクションも導入予定
  • ブラックロック、「ステーブルコイン準備資産を利用想定したMMF」を米SECに登録届け出

COINOTAG を優先ソースに追加

Google ニュースと検索で COINOTAG を優先ソースとして追加し、最新記事を優先的に表示しましょう。

Google で追加

ソース

あたらしい経済編集部 · あたらしい経済

全文を読む →

コメント
コメント
その他のコミュニティ記事