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SEC、ナスダックの「BTC指数オプション」を承認|現物ETP連動のヘッジ手段に

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(08:17 UTC)
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更新者Kenji Suzuki
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この記事の要点

  • SECがナスダックのビットコイン指数オプション承認
  • 米国でBTC関連デリバティブの選択肢が拡大へ

目次

SECがQBTC承認、ナスダック上場へ

SEC(米証券取引委員会)は2026年5月22日、Nasdaq PHLX LLC(Phlx)が申請していた「Nasdaq Bitcoin Index Options」の上場・取引に関する規則変更案を、修正第1号に基づき加速承認したと公表しました。

今回承認された商品は、ティッカーシンボル「QBTC」で取引される現金決済型の指数オプションで、CMEグループのCME CF Bitcoin Real Time Index(BRTI)を100で除した値を原指数として採用しています。

契約形態はヨーロピアン型・P.M.決済(満期日の終値に基づく決済)となっており、米国オプション市場の取引終了時点と連動するビットコイン価格のヘッジ商品として設計されています。

これにより、2024年1月に米国で承認された現物ビットコインETPを保有する投資家は、同一の規制体系のもとで指数オプションを活用しながら、価格変動リスクへの対応や保有ポジションの調整を行えるようになります。

機関向け仮想通貨ベンチマーク再始動

BRTIとBRRNYで構成される二層指数

価格参照と決済、二つの指数の役割

QBTCでは、取引時間中の価格参照用指数と、満期日の決済価格算出用指数を分離する設計が採用されています。

原指数に採用されたBRTIは、CMEグループとCrypto Facilitiesが2016年に共同開発したベンチマークで、200ミリ秒ごとに更新されるリアルタイム価格指標として利用されています。

SEC文書によると、指数算出にはBitstamp、Coinbase、itBit、Kraken、Gemini、LMAX Digitalの6取引所が組み込まれており、各市場のビットコイン・米ドル板情報がリアルタイム価格へ反映される仕組みとなっています。

一方、満期日の決済価格には「BRRNY」(CME CF Cryptocurrency Reference Rate – New York Variant)を100で除した値が採用され、「CF NQBTC Options Settlement Value」として算出されます。

BRRNYは、ニューヨーク時間15:00〜16:00の1時間を5分単位で区切り、各時間帯の出来高加重中央値(VWM)をもとに決済価格を算出する方式が採用されています。

想定元本7.6万ドル、価格は0.01刻み

SEC文書では、QBTCの指数乗数は100ドルとされており、2026年4月29日時点の1契約あたり想定元本は約76,000ドル(約1,210万円)となっています。

最低呼値刻みは、iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)のオプションがペニー・インターバル・プログラムへ参加している期間中、全シリーズで0.01ドルに設定され、Nasdaq-100マイクロ指数オプション(XND)と同水準の価格刻みが採用されます。

SECは、0.01ドル刻みによってビッドアスクスプレッドが縮小し、投資家コストの低減が見込まれるとの分析を示しています。

ポジション制限24,000枚、CMEと連携

ポジション制限・行使制限はいずれも市場の同一サイドで24,000枚に設定され、CboeのCBTXおよびMBTXオプションと同水準の管理基準が採用されました。

SECは24,000枚という制限について、ビットコイン発行済供給量の約0.12%に相当する想定リスクと算定したうえで、この水準では原資産市場の操作・撹乱を生むインセンティブを与えないと判断しました。

監視面では、Phlxが既存の指数オプション商品と同等の監視プログラムを適用し、ISG(インターマーケット・サーベイランス・グループ)を通じてCMEのビットコイン先物市場との情報共有体制を維持するとしています。

ドージコイン財団公認の現物ETFが米国上場

CFTC免除とODD更新、QBTC上場の条件

米国では、2024年1月にSECが現物ビットコインETFの上場を一括承認して以降、規制下で取引できるビットコイン関連商品の選択肢が広がっています。

QBTCで採用されるBRRNYは、iShares Bitcoin Trust ETF、Franklin Bitcoin ETF、Bitwise Bitcoin ETF、Valkyrie Bitcoin Fund、ARK 21Shares Bitcoin ETFでも参照指数として利用されており、既存の現物ビットコインETFと同じ指数を参照する構成となっています。

米国では、Cboeが2024年12月にCBTXおよびMBTXオプションの取引を開始するなど、現物ビットコインETFに関連したデリバティブ商品の上場も進められてきました。

ただし、QBTCについては直ちに取引開始となるわけではなく、PhlxはCFTC(商品先物取引委員会)からの免除付与に加え、OCC(オプション・クリアリング・コーポレーション)によるODD(標準化オプションの特性とリスク文書)の更新承認が完了するまで、正式上場を行わない方針を示しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.20 円)

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