イーサリアム、9年凍結ETH1,003枚解放とBitMine541万ETH保有で4.49%到達
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ロングが支払い
Ethereumニュース
ホワイトハット開発者の0xflorent氏が5月31日、2016年のICOコントラクトに約9年間凍結されていた1,003.62ETH(時価約3億円相当)の救出に成功したと公表した。資金が閉じ込められていたのは「HongCoin」と呼ばれる分散型ベンチャーキャピタル系プロジェクトで、当時の資金調達は目標額に未達となり、本来であれば自動返金される仕組みだった。しかし返金ロジック内のバグにより、48名の投資家のETHはスマートコントラクト内に長期間ロックされたまま放置されていた。開発者は管理者用関数に存在する整数オーバーフロー脆弱性を活用し、ブロックチェーン上で正規の解放経路を提示。投資家による請求受付が開始されている。

解放プロセスでは、Solidity 0.8.0以前の演算挙動に残存していた「オーバーフロー時に値が一巡する」特性が鍵となった。返金条件の参照値を意図的に低い値へ調整することで、長らく機能していなかった返金請求が再び実行可能となった経緯がある。一方、実行には元の管理者によるマルチシグ署名が不可欠で、研究者と旧管理アドレス保有者の協調のもと41件の解放トランザクションが処理された。残り7件は小口残高のため別経路で返金済みだ。倫理的境界を保ちながら回収を完了した点で、今回の事例はホワイトハットによる初の本格的なETH救出例として注目されている。イーサリアムエコシステムの成熟度を示す象徴的な出来事といえる。
米イーサリアム財務企業のBitMine Immersion Technologiesは6月1日、過去1週間で新たに2万6,497ETH(約5,300万ドル相当)を取得したと発表した。これにより同社のETH保有総数は541万6,901枚に達し、循環供給量1億2,070万ETHの4.49%を占める水準となった。掲げる目標「Alchemy of 5%」までの進捗率は約90%で、わずか11カ月での到達となる。会長のトム・リー氏は「現在の価格はイーサリアムのファンダメンタルズ強化を反映していない」と述べ、本格的な再評価局面はこれからとの見解を示している。同社は取引所外での大口取得を継続している。
ただし、取得ペースは明確に減速している。前週の取得量は11万1,942ETHに達していたのに対し、今週は2万6,497ETHにとどまり、約76%の急減となった。リー氏は5%到達を急がない方針を示しており、市場で他の投資機会を探る姿勢も明らかにしている。保有541万ETHのうち471万8,677ETHは既にステーキング運用に回されており、自社運営の「MAVAN(Made in America Validator Network)」を主要バリデーターとして活用。年率換算で約2億5,800万ドルのステーキング収益を生む構造を確立している。DeFi領域における機関投資の規模感を象徴する保有構成だ。

同社の暗号資産・現金・関連投資を合わせた総資産は116億ドルに達し、Strategy社に次ぐ世界2位のクリプトトレジャリー企業の地位を維持している。内訳はETHを中心に、ビットコイン203BTC、現金4億4,600万ドルなどで構成され、ETH特化型としては世界最大規模である。一方、BMNR株は同日約1.3%下落し、年初来では約39%の下落となっている。リー氏はCNBCのインタビューで「他セクターが上昇する中でクリプトが取り残されているが、これは『クリプトの冬』終盤に典型的な現象だ」と述べ、長期的な強気スタンスを維持。トークン化・分散型ID領域での需要拡大が中長期の成長ドライバーになると主張している。
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は6月1日、DeFiの清算リスクを根本的に低減する新たな設計案を研究フォーラム上で公開した。現在のDeFiが依存している担保付き負債ポジション(CDP)方式に代わり、オプション契約を基盤としたインデックス連動型資産の構築を提案している。CDP方式では担保価値が急落すると強制清算が連鎖し、市場ストレス時に売り圧力を増幅させる構造的問題を抱えている。オプションベースの設計では価格急変時にも即時清算が発生せず、目標配分から徐々に乖離する形でリスクが調整される。さらに「スロー・オラクル」での運用が可能となり、価格操作攻撃への耐性も高まる利点があるとブテリン氏は強調している。
テクニカル面では、ETHは1,996.73ドルで推移しており、心理的節目の2,000ドルを下回る局面にある。直近サポートは1,967ドル、続いて1,875.80ドル、1,800ドルが防衛ラインとなる。レジスタンスは2,020.81ドル、2,062.95ドル、2,210.62ドルに位置する。RSIは31.42と売られすぎ圏に接近しており、短期的な反発余地は存在するものの、MACDは弱気シグナルを継続。弱気相場の構造が優勢な状況だ。2,020ドル奪回が短期反転の条件となる一方、1,875ドル割れは1,800ドル試しを誘発する。BitMineの大口買いと9年凍結ETH解放という需給ニュースが下値を支える可能性はあるが、トレンド転換にはMACDのクロスとRSIの40超え定着が必須条件となる。
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