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イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアム(ETH)とは、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行できる分散型のブロックチェーンです。ネイティブ通貨のイーサ(ETH)は計算手数料(ガス代)の支払いと、プルーフ・オブ・ステークによるネットワークの保護に使われます。2015年7月30日にメインネットが稼働しました。
執筆: COINOTAG Research Desk最終更新 出典
基本情報
- シンボル
- ETH
- 開始
- 2015-07-30(メインネット Frontier)/ホワイトペーパー 2013年
- 開発者
- ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)ほか共同創設者
- 発行上限
- 固定の発行上限なし(EIP-1559の手数料バーンで発行が一部相殺)
- コンセンサス
- プルーフ・オブ・ステーク(2022-09-15 以降)
- 循環供給量
- 122,145,416
- 時価総額ランキング
- #2
- 公式サイト
- ethereum.org
最新データ
- 直近価格(USD)
- $2,419.23
- 24時間の変動
- −0.82%
- 時価総額
- $2954.88億
- データ取得時刻
イーサリアムの歴史と主要アップグレード
イーサリアムは、2013年にヴィタリック・ブテリンが書いたホワイトペーパーから始まりました。ビットコインが送金に機能を絞っていたのに対し、ブロックチェーン上で任意のプログラムを動かせる汎用基盤を目指した点が出発点です。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2013年 | ヴィタリック・ブテリンがホワイトペーパーを執筆 |
| 2015年7月30日 | メインネット「Frontier」稼働 |
| 2016年6月17日 | 投資ファンド型のDAO「The DAO」のコードの欠陥が突かれ、集めたETHの約3分の1が攻撃者のアドレスに移される |
| 2016年7月20日 | 資金を戻すためのハードフォークが有効化。反対した側のチェーンはイーサリアムクラシックとして存続 |
| 2017〜2018年 | トークン規格ERC-20を使ったICOが相次ぐ |
| 2020年 | 「DeFiサマー」で分散型金融が急拡大し、レイヤー2の開発も本格化 |
| 2021年8月5日 | ロンドン・アップグレードでEIP-1559を導入(基本手数料をバーン) |
| 2022年9月15日 | The Merge:プルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへ移行 |
| 2023年4月12日 | Shapella:ステーキング資金の引き出しが可能に |
| 2024年3月13日 | Dencun:EIP-4844の「ブロブ」でレイヤー2のデータコストを削減 |
| 2025年5月7日 | Pectra アップグレード |
| 2025年12月3日 | Fusaka アップグレード |
2026年9月28日時点で、次のアップグレード「Glamsterdam」はethereum.orgで開発中(2026年第4四半期目標、有効化日は未定)とされています。
2024年には、米国で現物のイーサリアムを組み入れたETFの上場に道が開かれ、同年中に取引が始まりました。
イーサリアムの仕組み:EVM・アカウント・ガス
イーサリアムは「世界中のノードが同じ計算を実行し、同じ結果を共有するコンピュータ」にたとえられます。中心にあるのが次の要素です。
- EVM(Ethereum Virtual Machine):スマートコントラクトを実行する仮想マシン。すべてのノードが同じ入力から同じ結果を得るように設計されています。
- アカウント:利用者が秘密鍵で管理する外部所有アカウント(EOA)と、コードを持つコントラクトアカウントの2種類があります。
- ガス代:計算やデータ保存の量に応じて支払う手数料です。EIP-1559以降は、ブロックごとに決まる基本手数料(バーンされる)と、処理を優先してもらうためのチップに分かれています。
プルーフ・オブ・ステーク
The Merge以降、ブロックの提案と承認はバリデーターが担います。単独でバリデーターを運用するには32 ETHを預け入れる(ステーキングする)必要があります。二重署名のような不正が証明されると、預けたETHの一部が没収される「スラッシング」の対象になります。PoSへの移行はマイニングを不要にし、プルーフ・オブ・ステークの経済的な担保でネットワークを守る方式に切り替えました。
スケーリングとレイヤー2
メインネット(レイヤー1)の処理能力には限りがあるため、取引をまとめて処理し結果だけをイーサリアムに記録するレイヤー2が発展しました。Dencunで導入されたブロブは、このレイヤー2がデータを安く置くための専用領域です。
ETHの発行量:上限がない理由
ETHには、ビットコインの約2,100万BTCのような固定の発行上限がありません。バリデーターへの報酬として新しいETHが発行される一方、EIP-1559により取引ごとの基本手数料はバーン(焼却)されます。そのため、ネットワークの利用が多い時期は発行量の一部または全部がバーンで相殺されます。純粋な増減はネットワークの利用状況によって変わるため、現在の供給量はイーサリアムの価格ページで確認できます。
イーサリアムの主な使われ方
- DeFi(分散型金融):分散型取引所、レンディング、ステーブルコインなど、仲介者のいない金融サービス。
- NFT:デジタル作品や会員権などの唯一性をトークンで表現。
- DAO:トークン保有者の投票で運営される組織。
- トークン発行:ERC-20などの規格により、誰でも独自トークンを発行できます。
現在のETH価格はイーサリアム(ETH)の価格ページで確認できます。
ETHの保管方法
ETHやERC-20トークンは同じアドレスで管理できます。日常的にDeFiを使うならブラウザ拡張型などのホットウォレット、長期保管ならハードウェアウォレットを使う方法が一般的です。どちらも復元用のシードフレーズを安全に控えておくことが前提です。スマートコントラクトへの「承認(approve)」は、不要になったら取り消すことが推奨されます。
イーサリアムとビットコインの違い
| 項目 | イーサリアム | ビットコイン |
|---|---|---|
| 設計目的 | プログラムを動かす汎用基盤 | 電子的な現金 |
| コンセンサス | プルーフ・オブ・ステーク | プルーフ・オブ・ワーク |
| 発行上限 | なし(バーンで一部相殺) | 約2,100万BTC |
| スマートコントラクト | 汎用(EVM) | 限定的なスクリプト |
よくある質問
イーサリアムとは簡単に言うと何ですか?
スマートコントラクトというプログラムを動かせるブロックチェーンです。ETHはその上で使われる通貨で、手数料の支払いやステーキングに使われます。
イーサリアムとETH(イーサ)の違いは何ですか?
イーサリアムはネットワーク(ブロックチェーン)の名前で、ETH(イーサ)はそのネイティブ通貨の名前です。日常的には通貨の意味でも「イーサリアム」と呼ばれます。
イーサリアムは誰が作りましたか?
2013年にホワイトペーパーを書いたヴィタリック・ブテリンが中心となり、複数の共同創設者とともに開発されました。メインネットは2015年7月30日に稼働しました。
The Mergeとは何ですか?
2022年9月15日に行われた移行で、イーサリアムの合意形成をプルーフ・オブ・ワーク(マイニング)からプルーフ・オブ・ステーク(ステーキング)へ切り替えました。
ETHに発行上限はありますか?
固定の上限はありません。バリデーター報酬で新規発行される一方、EIP-1559により基本手数料がバーンされるため、発行量の一部がバーンで相殺されます。

