AML(Anti-Money Laundering、マネーロンダリング対策)は、マネーロンダリング、テロ資金供与、制裁回避といった金融犯罪を防ぐための法的・組織的枠組みです。暗号資産取引所におけるAMLはKYCと連携して機能します。まずユーザーの本人確認を行い、次にトランザクション挙動(高額な出来高、異常な地理的パターン、制裁リスト掲載アドレスとの相互作用など)を継続的にモニタリングします。疑わしい取引はSAR(Suspicious Activity Report、疑わしい取引の届出)として規制当局(FinCEN、FCA、日本のJAFICなど)に報告されます。Chainalysis、TRM Labs、Ellipticなどの分析企業はウォレットアドレスにリスクスコアを付与しており、ミキサー(Tornado Cashなど)、ハッキング被害取引所のアドレス、ダークネット市場と関連したウォレットは高リスクと判断されます。そのため、CEXからDeFiミキサーへ送られた資金は出金が凍結されたり、口座が制限されたりする可能性があります。FATFトラベルルール(2022年以降、主要取引所で義務化)は、1,000ドル以上の暗号資産送金時に送金者・受取人情報の共有を義務付けています。トレーダーにとってAMLコンプライアンスを意識することは、「クリーンな」資金源から暗号資産を取得し、資金の追跡可能性を確保する観点で重要です。
暗号資産用語集
AML(マネーロンダリング対策)とは?
マネーロンダリングやテロ資金供与の防止を目的に、取引所や銀行など金融機関が従うコンプライアンス枠組みです。