Useless Coin(USELESS)、1週間で300%急騰し10カ月ぶり高値を更新

Useless Coin(USELESS)は1週間で約300%上昇し、0.286ドルの10カ月ぶり高値を更新。その後12.1%下落し未決済建玉は約20%縮小。今週は8月CPI発表に注目が集まる。

(23:40 UTC)
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  • USELESSが1週間で約300%上昇し、9月4日に0.286ドルの10カ月ぶり高値を更新した
  • 直近24時間でUSELESSは12.1%下落し、未決済建玉は約20%収縮した
  • 上昇局面で約5,000人の新規ホルダーが流入し、0.06ドルから0.265ドルまで上昇した
  • 8月CPIのコンセンサスは前年比総合3.4%、コア2.4%の上昇
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0.286ドルの高値、利益確定売りと激突

センチメント主導で動くミームトークン、Useless Coin(USELESS)が今週のアルトコイン市場で屈指の急騰を見せた。7日間でおよそ300%の上昇を記録し、9月4日には0.286ドルの高値をつけ、2025年10月以来となる約10カ月ぶりの水準に達した。COINOTAG編集部が確認した市場データによれば、週を通じて約0.06ドルから0.265ドルまで上昇しており、この値上がりは現物市場での積極的な買い集めと、デリバティブ市場の回転率の上昇の両方に支えられていた。上昇局面で約5,000人の新規ホルダーが流入したほか、先物各所では多様な注文方法を用いたレバレッジ取引が活発化し、値動きを通じて取引活動を高い水準に保った。こうした急激な新規ホルダーの増加は、通常まずホルダー数と循環供給量の回転に現れるが、USELESSも需要が初期ポジションの外へ広がるなかで同様の動きを示した。当編集部の見立てでは、この急騰は「注目度」そのものが買い材料となった典型例であり、価格の伸びは相場の構造というよりセンチメントの拡大を映している。

ただし、勢いはすでに鈍化しつつある。直近24時間でUSELESSは12.1%下落し、デリバティブの未決済建玉(Open Interest)データは約20%収縮した。未決済建玉とは、決済が完了していない先物ポジションの総額を指す指標で、上昇局面においてこの数値が減少するのは、レバレッジポジションの解消や新規の投機的資金流入の減速を意味することが多く、伸び切った相場が消化段階に入る古典的なサインとされる。Krakenのチャートデータでは、チャイキン・マネーフロー(CMF)が+0.36と今年でも高い水準にある一方、オンバランスボリューム(OBV)は3月以降、上昇構造を描いてきた。資金フローの読みとして当編集部は、実際の買い圧力が急騰を支えていたものの、週次の上昇ペースがデリバティブ市場が資金を供給できる範囲を超えていたと判断している。かつてのサイクルにおけるNFTコレクティブルと同様、こうしたミーム資産はキャッシュフローではなく注目度で取引されるため、調整局面の下落リスクはより鋭くなる。トレーダーの注目は0.213ドルと0.176ドル付近の需要ゾーンに集まっており、一段下のリファレンスとしては、直前の下落トレンドの安値にあたる0.131ドルが視野に入る。

焦点はCPIを含むマクロ週へ

注目はマクロ経済指標へと移る。9月7日から11日の取引週は、米国がレイバーデーの休日で市場が閉まることから始まり、その後、リスク資産への影響が大きい2つのインフレ指標の発表に向けて動く。9月10日に8月の生産者物価指数(PPI)、9月11日に8月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。先週の米株式市場はほぼ横ばいで終了した。S&P 500が0.09%上昇、ナスダック総合指数が0.40%上昇、ダウ工業株30種平均は0.27%下落と、方向感の乏しい一週間だった。背景には、 米連邦準備制度理事会(FRB)のメッセージが混迷し、債券市場が振り回されたことがある。ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁とクリストファー・ウォラー理事は、インフレが現水準にとどまるなら追加利上げの理由はないと公に主張し、利上げ継続容認を示唆したケビン・ウォーシュFRB議長のジャクソンホール発言後に上昇していた米国債利回りの上昇を一部押し戻した。その後、堅調な8月の米雇用統計(非農業部門雇用者数)が利回りを再び押し上げ、10年債利回りは4.821%に達し、2023年11月1日以来の高水準を記録した。コンセンサスでは、8月のCPIは前年比で総合3.4%、コア2.4%、前月比では総合0.4%、コア0.2%の上昇が見込まれている。CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストヴォールは、利上げを警戒する投資家とFRBが様子見を続けると見る投資家の綱引きが起きていると述べ、ほかに Material な催化剤が少ない今週、トレーダーの関心は実データに集中すると指摘した。アメリプライズのアンソニー・サグリメンは、長期金利が市場の潜在的なリスクになっていると警告し、10年債利回りが5%に接近すれば市場にとって受け止めが難しい状況になるとの見方を示した。インフレが高止まりし、FRBがそれを看過する場合、債券市場が自ら警鐘を鳴らす可能性がある。この力学は実質金利を押し上げ、歴史的に見て過去最高値圏にある資産かどうかを問わず、プラチナから暗号資産の投機的なセグメントまで、ハードアセット全般の重荷となる。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bybitで現物・先物価格をライブで確認できる。

リスク選好、データ次第の局面に

USELESSの急騰と今週のCPI発表は、根本にある同じ変数、すなわち流動性とリスク選好の価格の二つの表れである。プロトコルレベルの権利を持つアルトコインの一部であるガバナンストークンとは異なり、ミームトークンはセンチメントのみで再評価される。だからこそ、上昇相場に燃料が残っているかを判断するうえで、未決済建玉の記録と注文フローデータが最も重要なエビデンスとなる。USELESSの場合、過去最高水準の資金フローと20%の未決済建玉の収縮が同時に観察されたことは、現物ホルダーが買い増す一方で、投機的な層がすでに薄まり始めていることを示している。コアCPIが2.4%以下で着地すれば利上げ見送り派が主導権を保ち、ハイベータ資産には余地が残る。逆に予想を上回る数字が出れば、センチメント依存度の高い銘柄が最初に打撃を受けるとみられ、0.213ドルと0.176ドルのゾーンが、現物の需要だけで下値を支えられるかを試す最初の関門になる。

COINOTAG News Desk

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