ラガルドECB総裁の介入を受けBinanceがBitcoin(BTC)向けギリシャMiCAライセンス申請を取り下げ

Binanceが6月24日にギリシャのMiCAライセンス申請を撤回。ラガルドECB総裁が首相へ直接働きかけたと報道。一方、ESMA登録の銀行CASPは約80行へ倍増。

(18:33 UTC)
1分で読めます
k7rq2fdm

Binance、6月24日にギリシャ申請を撤回

世界最大手の暗号資産取引所Binanceが、ギリシャで進めていたMarkets in Crypto-Assets(MiCA)規則に基づくライセンス申請を取り下げた。9月18日付の報道によると、欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁が承認を阻止するため非公開で介入し、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相に対し、申請を承認しないよう直接要請したという。この要請の後、Binanceは6月24日に申請を撤回した。同ライセンスが成立していれば、BinanceはBitcoin(BTC)をはじめとする暗号資産の取引やカストディ(保管)といった規制済みサービスを、EU域内全体で展開できるはずだった。報道時点で、ラガルド氏、ECB、ギリシャ当局のいずれもこの経緯を確認も否定もしておらず、Binance自身も介入の報道について公式声明を出していない。

申請は本来、承認へ向かっていた。審査を担当していた国内規制当局であるギリシャ資本市場委員会は、Binanceの提出書類を完備と判断し、MiCAの手続きに従って欧州証券市場協会(ESMA)に対し承認の意向を通知していた。ところが6月上旬、委員会がBinanceに対し、ラガルド総裁がギリシャ首相に直接反対意見を伝えたことを通知し、状況が一変する。Binanceは6月24日に申請を撤回し、委員会の理事会が正式な却下決定を出す必要自体がなくなった。現在も客観的に確認できる事実は撤回そのものだけである。Binanceは、EU加盟国のいずれからもMiCAライセンスを取得していない。報道がラガルド氏の懸念として挙げたのは二点だ。米国での有罪答弁の経歴、そして米ドル建てステーブルコインの拡大である。そのトークノミクス(経済設計)は、ECBが推進するデジタルユーロ構想やユーロ建ての代替手段を蝕みかねないとされた。この一件を特筆すべきにしているのは管轄権の問題だ。ESMAのMiCAの枠組みでは、ライセンスの認可権限は各加盟国の国内規制当局にあり、一つの加盟国で取得したライセンスはEU全域へパスポート化される。つまりECBに公式な承認権も拒否権も存在しない。報道が描いているのは、中央銀行が法定権限を行使する姿ではなく、その総裁が政治的チャンネルを通じて加盟国政府に働きかけた姿である。

ESMA登録の銀行数が倍増

暗号資産ネイティブの大手がEUのライセンス.trackから退場する一方で、伝統的銀行が同じ登録簿へ殺到している。ESMAの公式登録データによれば、MiCA下で暗号資産サービス提供者(CASP)として登録された銀行の数は、6月26日から9月16日の間に約40行から約80行へと倍増した。同期間で登録CASPの総数は243から349に増加したが、銀行以外の提供者は相対的に後退し、シェアは約84%から77%へ低下。逆に銀行は約17%から約23%へと引き上げた。欧州の規制済み暗号資産市場の構図が、既存金融の側へ明確に傾きつつある。

銀行流入の大半を占めるのはドイツだ。登録簿には多数の協同組合銀行や商業銀行が名を連ね、その中にはVolksbank、Raiffeisenbank、VR Bankの各ネットワークに属する機関も含まれる。規制済みの暗号資産サービスが、グローバル大手だけでなく地域銀行の現場まで届きつつある証左だ。ドイツ最大の銀行であるDeutsche Bankは、現地時間の水曜日に欧州の機関投資家・法人向けデジタル資産カストディ事業を立ち上げる計画を発表し、報道担当者はこの提供について10月にMiCA規制の承認を得る見込みだと述べた。この種の機関向けカストディは、個人ユーザーがハードウェアウォレットLedger Recovery Keyで自ら管理するセルフカストディとは性格の異なるものであり、銀行はファンドや法人が必要とする保管基盤を構築している。拡大が速い理由は構造的な抜け道にある。暗号資産企業はフルのCASP認可を完了しなければならない一方で、信用機関はより軽量な届出ルートで暗号資産サービス、すなわちカストディや取引、暗号資産オプションのようなスポットからデリバティブに至る執行までを提供できる。MiCA第60条は、信用機関が初めてこれらのサービスを提供する少なくとも40営業日前に、母国規制当局へ所定の情報を提出すればよいと認めている。したがって、S&P 500 ETFのような伝統的金融商品をすでに販売している銀行は、専用のライセンス手続きを経ることなく暗号資産へ参入できる。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bybitで現物・先物価格をライブで確認できる。

争点となったMiCAパスポート

二つの動きを並べると、転換点にある欧州市場の輪郭が浮かび上がる。登録簿そのものの構成が、誰がアクセスを勝ち取っているかを示している。ESMAが運用するこの枠組みは、第60条の届出ルートを使う既存銀行に最も速く吸収される一方、業界で最も多く利用されている取引所は、規則書の外側にある経路を通じて締め出されたと報じられている。COINOTAGの見解はこうだ。MiCAパスポートこそが現在の欧州における決定的な資産であり、それを誰が手にするかは、認可書類そのものと同じくらい政治によって決まっている。

COINOTAG News Desk

COINOTAG News Desk

COINOTAGの編集・調査デスクです。

News Deskの仕組み
AI生成

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。