ビットコイン7.3万ドル攻防、ストラテジー48億円分BTCをコインベース送金、CFTC無期限先物を正式承認
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Bitcoinニュース
ビットコイン保有最大手のストラテジー社は29日、時価約48億円に相当する411.48BTCをコインベースに送金し、市場参加者の間で売却観測を呼んだ。同社のマイケル・セイラー会長は2026年1~3月期決算で配当原資としてBTCを一部売却する可能性に言及していた一方、純購入者であり続ける姿勢も繰り返してきた。送金先は機関投資家向けの「Coinbase Prime」であり、カストディや担保利用の可能性も残る。実際、翌30日には同量の411BTCがCoinbase Primeのホットウォレットからストラテジー社のウォレットへ2回に分けて返送されており、純粋な売却ではなくウォレット再編との見方が強まっている。

米商品先物取引委員会(CFTC)は29日、予測市場カルシ傘下のKalshiEX, LLCが申請したビットコイン現物価格参照型の無期限先物契約「BTCPERP」を先物契約として正式承認した。同時にコインベースに対しても、関連デリバティブ取引所Deribit FZEを通じた米国内での無期限先物提供を事実上認めるノーアクションレターを発出している。これまでオフショア市場が占有してきた仮想通貨パーペチュアル市場が、米国規制下で初めて解禁された歴史的な動きとなる。CFTC議長マイケル・セリグは「最も流動性の高いセグメントが米国の規制枠組み内に存在する道筋をつけた」と評価し、コインベースCEOブライアン・アームストロングも「グローバル市場の約80%から締め出されていた状況が変わった」と歓迎した。
市場のセンチメントは慎重さを強めている。ビットコインは週前半に75,000ドル台で推移していたものの、週後半には73,000ドル近辺まで下落し、円建てでも一時1,230万円台から1,160万円台へと値を落とした。今回の下落局面では、現物ETFからの継続的な資金流出、Coinbase Premiumのマイナス圏推移、レバレッジロングの大規模清算が同時進行した点が特徴的だ。ただし2022年や2023年のような市場崩壊型の下落とは性質が異なり、取引所のBTC残高は低水準を維持したまま、長期保有者や大口投資家による静かな蓄積も継続している。短期資金の離脱と中長期投資家の残留という二極化が、現在のビットコイン市場の構造を端的に示している。
オーダーブックには明確な下値防衛ラインが形成されつつある。オンチェーン分析では、72,000ドルから70,000ドルの価格帯に6,235BTC、金額にしておよそ4億4,300万ドル相当の買い指値が積み上がっていることが確認された。70,000ドル直上のクラスターが最大で、現在の売り圧力を吸収するポジションとなっている。68,505ドル付近にもさらに1,012BTC、約6,900万ドル相当の需要が控えており、ここを下回ると板は急速に薄くなる。清算ヒートマップでは70,000ドル付近に約20億ドルのロング清算リスクが集中する一方、78,000ドル付近には50億ドルを超えるショートポジションが堆積しており、需要ゾーンに到達した場合は鋭角的なショートスクイーズが発生する余地もある。

需要枯渇への懸念も並行して浮上している。現物ビットコインETFからの純流出は記録的な9日連続に達し、過去2年の上昇相場を牽引してきた資金フローが明確に減速していることが裏付けられた。長期保有者の供給量はCryptoQuantによると過去最高の1,580万BTCに到達したが、これは確信に基づく蓄積というよりも、12月以降に約220万BTCが155日経過の閾値を越えて長期保有カテゴリーへ自動的にスライドした結果との分析もある。Glassnodeの実現損益比率は1.56と、強気相場で典型的な水準を下回っており、78,000ドル近辺のコストベースを上抜けるだけの新規買い圧力は依然として不足している状態だ。
マクロ環境では暗号資産市場と伝統金融市場の温度差が一段と鮮明になった。米株市場ではAI関連銘柄を中心に資金流入が継続し、S&P500は高値圏を維持している。米国とイランの交渉再開報道でホルムズ海峡正常化期待が高まり、原油圧力の後退とともにリスク資産全体が底堅く推移する局面で、ビットコインの弱さは仮想通貨固有の要因に起因することがより明確になった形だ。一方で、RWAトークン化市場の拡大、ステーブルコイン決済の普及、米国規制整備の進展など、暗号資産市場の制度化は着実に進行している。短期価格と中長期の産業成長は必ずしも一致しないという構造的なギャップが、今週の値動きに改めて反映された。
テクニカル面では、現在価格73,698ドルが直近レジスタンス73,710ドルと攻防中であり、上抜けには75,080ドルの突破が次のハードルとなる。RSIは35.99と売られ過ぎ圏に接近し、MACDは弱気シグナルを維持、トレンドはダウントレンドに分類される。下値は72,597ドルの第一サポート、続いて70,280ドル、66,862ドルが意識される。72,597ドルを明確に割り込めば70,280ドル付近の流動性プールへの吸引が想定され、清算連鎖を経た反発シナリオが浮上する。逆に76,645ドルを終値ベースで奪回できなければ、弱気構造の継続が確認される。シナリオ無効化のラインは70,280ドルの日足クローズ割れとなる。
