Bitcoin(BTC)現物ETF、2日間で5億9,250万ドル流入――FidelityのFBTCがけん引
米現物Bitcoin ETFが2日間で5億9,250万ドルの純流入、FidelityのFBTCが3億1,070万ドルを吸収。BTCは8万1,000ドル超えでTeslaの時価総額を上回り、ショートの強制決済も拡大。
AI要約AI
- 米現物Bitcoin ETFが9月18日に4億3,300万ドル流入、FidelityのFBTCが3億1,070万ドルを吸収
- Bitcoin時価総額は約1兆6,300億ドルに達しTeslaの1兆4,380億ドルを上回る
- BinanceのBitcoin残高が70万2,900 BTCに達し2026年の最高水準を更新
- FRBが9月16日に政策金利を3.75〜4.00%へ引き上げ、2023年以来の利上げ
ETFに資金が回帰
Bitcoin(BTC)が8万1,000ドル台を回復した背景で最も明確なのはETF市場の動きだ。米国の現物暗号資産ETFは9月18日に純流入4億3,300万ドルを記録し、FidelityのFBTCが3億1,070万ドル、BlackRockのIBITが1億840万ドルを吸い込んだ。前日の流入1億5,950万ドルと合わせると、2日間の流入総額は5億9,250万ドルに達する。9月15〜16日の2日間で約7億4,600万ドルが流出していたことを考えれば、鮮烈な反転である。当方のBitcoin価格ライブトラッキングでは、資産は8万1,000ドル台前半で推移しており、この水準に触れたのは9月7日以来。上昇の起点は欧州市場の時間帯で、ハイテク株のリスクオンムードと並走していた。空売り勢はその代償を払った。9月18日、わずか1時間のうちにBitcoinのショートポジションで1億8,300万ドル超が強制決済されている。規制も依然として重要な変数だ。上院でCLARITY法が停滞するなか、CFTCは9月17日に2件の規則提案をホワイトハウスへ送付しており、BTC市場を取り巻くClarity法の空白地帯の枠組みを左右する。
Teslaを再び上回る
Bitcoin(BTC)は象徴的な一線も取り戻した。9月19日遅くの時点で時価総額は約1兆6,300億ドルに達し、Teslaの1兆4,380億ドルを上回って世界トップ15圏内に返り咲いたのである。24時間でBTCは約5.05%上昇した一方、Teslaは0.53%下落。この間、時価総額ではMeta PlatformsやVanguard S&P 500 ETFも凌駕している。この水準は2026年5月以来の高さだが、2025年10月につけた約12万6,000ドルの史上最高値には遠く及ばない。BTCとTeslaの順位争いは長年の綱引きだ。2021年初頭にTeslaが15億ドルのBitcoinを購入したことがBTCの1兆ドル突破を後押しし、2022年第2四半期に保有量の75%を売却すると逆転が起きた。さらに今年1月に時価総額が約1兆5,000億ドルまで下落し、Teslaが再び先行した経緯がある。今回の回復については、ETF流入の持続性と、世界の資産市場の不確実性を背景としたBitcoinのヘッジ需要が支えになったとアナリストは見ている。
中間選挙前に10万ドルか
マクロ環境は今回の上昇をむしろ困難にしていた。米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日、政策金利を3.75〜4.00%へ引き上げた。2023年以来の利上げである。しかも当局者の18人中16人が2026年末の金利を現水準より高く見込んでおり、追加引き締めの余地が残る。日本銀行も9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げたが、想定よりハト派のガイダンスが円安を招き、米10年傾利回りは約4.976%まで上昇。つまり今回のラリーは、金利低下抜きで実現したものである。それでも、Xで27万人以上のフォロワーを持つトレーダーのWill Meade氏は、11月3日の米中間選挙前にBitcoinが10万ドルに達すると予測する。根拠は日足チャートの「教科書的なハイ・アンド・タイト・フラッグ」だ。50日移動平均を上回る20日移動平均付近での保ち合いを経て、季節的な「Uptober」の窓を通じた10月のブレイクアウトを想定している。
Binance残高は2026年の高水準
一方、オンチェーンのフローデータは逆風を示唆している。9月19日時点でBinanceのBitcoin残高は70万2,900 BTCに達し、2026年の最高水準を更新。8月下旬以降、取引所への日次純流入は増加傾向にある。価格が上昇しているさなかでも、追加の供給が板の上に積み上がっているわけだ。残高増だけでは売り意図の証明にはならない――長期のhodl勢は通常、自己管理で資産を保管する――が、取引所に置かれたコインは市況悪化時に最も速く市場へ出る。アナリストの見立てでは、この残高積み増しは特定の巨大ホエールによる一括分配を裏付けるものではない。incrementalな供給が継続する買需要と向き合う構図だ。スポット需要が失速すれば高水準の残高が回復の頭になる可能性があり、需要が持続すればこの上積みは眠ったままとなる。いずれにせよ注視すべきは価格だけでなく取引所残高であり、取引所選定を考える読者にはおすすめ暗号資産取引所ガイドを参照いただきたい。
8月のラリーはスクイーズだった
こうしたラリーの脆さは、GlassnodeとBybitの共同レポートに記録されている。8月の5日間でBTCは24.6%上昇したが、コイン建ての未決建玉は12.6%減少。つまり新規ロングではなくレバレッジの巻き戻しが主役だった。約6万4,000 BTC分の未決建玉が解消され、強制決済された金額の89%はショート側が供給していた。オプション市場も転換点を迎えた。プットがコールより高く評価される状態が361日連続で続いた後、逆転したのである。Bybitのボラティリティ指数は1セッションで通常の日次レンジの4倍を振れ、先物カーブの前半分は再価格付けされた一方、長端は据え置かれた。市場がこの動きをレジーム転換ではなく一過性のイベントとみなした証左だ。そして今週も同じスクイーズが再現した。単一セッションでBitcoinのショートが2億3,000万ドル超決済され、より広範なアルトコイン市場では4億4,500万ドル超に達し、24時間の総決済額は約5億2,900万ドル。当方デスクがチャート化した強制決済フラッシュと同一パターンである。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Gateで現物・先物価格をライブで確認できる。
GlassnodeとBybitの共同レポートhttps://x.com/glassnode/status/2100525766589161824
COINOTAG複合スコア:上限80/100
COINOTAG独自の42指標複合S/Rスコアリングエンジンがリスクの輪郭を描く。Bitcoin市場デスクの評価では、8万1,867ドルのレジスタンスは80/100。ボリンジャーバンド上限、ケルトナーチャネル上限、フィボナッチ0.000、MACDクロスから構成される強い天井で、スポット価格の8万1,496ドルはその下に押し込まれている。直近のサポートは7万8,392ドルで、EMA20、LVNゾーン、フィボナッチ0.214を根拠に72/100。デリバティブの姿勢はほぼ中立で、ファンディングレート0.0023%、未決建玉169億7,000万ドル、ロング/ショート比率1.09。恐怖・強欲指数は71(強欲)を示す。RSIは64.56で上昇トレンドを維持する一方、MACDシグナルは弱気転換しつつある。日足が8万1,867ドルを上回って引ければ8万4,630ドルが開き、7万8,392ドルを割れれば強気シナリオは無効化され、7万2,917ドルをターゲットとみる。
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