ビットコイン、売り圧力の緩和で6万5,000ドル近辺まで反発
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ビットコインニュース
ビットコイン(BTC)は、2026年前半の厳しい下落を経て、6万ドル台半ばまで値を戻した。著名な市場アナリストのBenjamin Cowen氏は、この回復が過去に繰り返されてきたパターンに沿ったものだと指摘する。同氏は現在のビットコインの値動きの構造を2018年の弱気相場に重ね合わせ、両サイクルとも2月に局所的な底を打ち、3〜4月にかけてより高い安値を形成し、5月に弱気相場の抵抗線で跳ね返された点が共通すると分析する。同氏は7月下旬から8月上旬にこの水準の再テストがあり、その後は8月から9月にかけて過去の典型例どおりの調整(戻し)が続くとみる。中心シナリオでは、最終的なマクロ的な底は9月下旬から10月上旬あたりになると想定している。
今回の反発は、年初にビットコインを一時5万8,000ドル付近まで押し下げた激しい下落の後に訪れた。市場ではあらためて、暗号資産はなお冬の只中にあるのか、それとも底値を探っているだけなのか、という問いが投げかけられている。7月中旬時点でビットコインはおよそ6万2,500ドルまで回復していたものの、私たちの見立てでは、この動きが持続的な上昇トレンドを裏付けるものとは言えない。主要資産全体に広がる買いは依然として見られず、回復は新たな過去最高値を追う局面の始まりというより、急落からレンジ相場への移行に近い。
オンチェーンデータは、慎重姿勢が続く理由を裏付けている。長期保有者、すなわち2026年の下落よりずっと前にビットコインを積み増したウォレットは、損失を確定し続けている。これは回復の初期よりも、むしろ投げ売り(キャピチュレーション)局面の深部で典型的に見られる行動だ。直近で参入した投資家も含み損のポジションを手仕舞っている。短期・長期双方の保有者が取得価格を下回る水準で売っているという事実は、価格が安定しつつあっても市場がまだ明確にリセットされていないことを示す。歴史的にみて、長期保有者による損失確定の高まりは下降トレンドの終盤を示すことが多いが、正確な底そのものを示すことはまれだ。
米国の現物ビットコインETFの資金フローは、引き続きセンチメントの重しとなっている。7月8日に集計された純フローの30日移動平均は、これらの商品がローリングベースでなお資金を流出させていることを示し、取引高も過去の上昇局面を下回る水準にとどまっていた。純償還が続くことが重要なのは、これらの商品がビットコインの上昇局面で支配的な限界的買い手となっていたためだ。その反転による資金流出は、需要の柱を一つ取り除くことを意味する。アルトコイン群はさらに苦戦し、リスクカーブの下方へ資金が回転する動きは乏しかった。
すべてのシグナルが下向きというわけではない。同じ評価では、現物市場の売り圧力が測定可能なかたちで弱まり、ETFの資金流出ペースも当初のピークから縮小したことが指摘された。次の下落に備えて防御的にポジションを取る投資家は、売りが最も激しかった局面に比べて静かになっている。これらの変化を総合すると、市場は下落が加速する局面から、供給の受け渡しが進みながら価格が横ばいで推移する土台固めの局面へ移りつつある可能性がある。ただし、これは即座の回復を保証するものではない。
価格の弱さの裏側で、実世界での採用は着実に進んでいる。ステーブルコインによる決済、トークン化された現実資産(RWA)、機関投資家によるブロックチェーン導入はいずれも前進し、SBIやSolana Foundationといった金融関連の主体はオンチェーンの資本市場インフラの構築に取り組んでいる。価格が低迷する一方で実用性が拡大するというこの乖離は、投機家が退く間も開発者が構築を続ける暗号資産の冬に繰り返し見られる特徴だ。長期的な視点を持つ参加者にとって、決済レールやセトルメント層の整備は、目先のチャートに対するファンダメンタルズ面での対抗軸となる。ただし短期的な価格を動かす力はほとんどない。
COINOTAG独自の42指標コンポジットS/Rスコアリングエンジンは、6万4,158ドルのサポートを93/100(強い)と評価している。これはフィボナッチ0.114リトレースメントと高出来高ノードの重なりに支えられたものだ。一方、6万7,167ドルのレジスタンスは、ケルトナー・アッパーとフィボナッチ0.382の一致から82/100となっている。現物が6万4,728ドル付近(当日比+3.07%)、RSIが54.97、MACDが強気を示すなか、値動きは中立からやや建設的と読める。デリバティブもこれを裏付けており、ファンディングレートはわずかにプラスの0.0056%、建玉は約129億ドル近辺、ロング・ショートのアカウント比率は1.35(57.4%がロング)で、慎重ながら楽観を示す。もっとも、恐怖・強欲指数は25(極度の恐怖)にあり、これを抑制する。6万7,167ドルを明確に上抜ければ7万325ドルが視野に入り、6万4,158ドルを日足終値で下回れば強気シナリオは無効となり、5万9,396ドルが意識される。
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