via NADA NEWS · NADA NEWS編集部著
ビットコイン・ドミナンス低下はアルトシーズンの前兆か──市場内部で始まる“資金ローテーション”【エックスウィン】
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● BTCドミナンス低下とアルト出来高増加により、市場内部で資金ローテーションの兆候が見え始めている。
● Crypto QuantアナリストCryptoOnchainの「Altcoin Volume Increasing Trend」が点灯し、中小型アルトへの資金流入可能性が高まっている。
● 一方で、BTCオンチェーン指標に過熱感はなく、市場全体は“本格強気相場の初期段階”にある可能性も残っている。
ビットコイン市場で、再び「アルトシーズン」への期待が高まり始めている。背景にあるのは、長く続いていたビットコイン・ドミナンス(市場全体に占めるBTC時価総額比率)の上昇トレンドが崩れ始めたことだ。直近では、BTCドミナンスが5週間続いた上昇を止め、日足MACDも弱気転換した。これは単なるテクニカル変化ではなく、市場内部で“資金の流れ”が変わり始めている可能性を示している。
2026年前半の暗号資産市場は、基本的に「BTC一強」の構図だった。米国現物BTC ETFへの資金流入、機関投資家による蓄積、そしてマクロ不安を背景に、資金はまず最も安全性が高いと考えられるBTCへ集中した。その結果、BTCドミナンスは60%近辺まで上昇し、多くのアルトコインは低迷を続けていた。
しかし足元では、その流れに変化の兆候が見え始めている。特に注目されているのが、Crypto QuantのアナリストであるCryptoOnchainが指摘した「Altcoin Volume Increasing Trend」だ。これはCEX出来高比率(Others vs Top5)において、アルトコインの30日平均出来高が365日平均を上回った状態を示す指標である。過去の2021年強気相場では、このシグナル点灯後にETH高騰や大規模アルトシーズンが発生していた。つまり現在は、BTC中心だった資金が中小型アルトへ広がり始めている可能性がある。
実際、価格パフォーマンスにもその兆候は現れている。ETHはまだ限定的な上昇に留まる一方、SOLやSUIなど一部アルトコインは短期間で10%以上の上昇を記録している。これは典型的な「初期ローテーション」の特徴でもある。まずBTCが先行して上昇し、その後、大型アルト、さらに中小型アルトへ資金が拡散していく構造だ。
オンチェーン指標も興味深い。現在、BTC取引所流入は増加しており、短期保有者の利益確定圧力は確実に高まっている。一方で、ステーブルコイン供給量は過去最高圏にあり、市場には依然として巨大な待機資金が存在している。また、Funding Rateは極端な強気状態ではなく、OI(未決済建玉)は増加しているものの、2025年のような過熱感には達していない。
暗号資産市場全体は、ビットコインが引っ張って、“本格的な強気相場へ向かう初期段階”に近い可能性がある。実際、オンチェーン上では、今回のサイクルで本当の意味での過熱はまだ発生していないという見方も増えている。Profit/Loss MarginやMVRVなど主要指標も、過去サイクルのピーク水準には達しておらず、多くの長期保有者は依然として売却を急いでいない。
Bitcoin Market Cap Dominanceの長期チャートを見ても、BTCドミナンスの低下は、過去において重要な転換点となることが多かった。特に2017年末には、BTC価格急騰後にドミナンスが急低下し、その後にETHやXRPを中心とした大規模なアルトバブルが発生している。また2021年も同様に、BTC主導の上昇後、資金はETHや中小型アルトへ循環し、アルトシーズンへ発展した。つまり歴史的に見ると、「BTCドミナンス低下」は単なるBTC弱気ではなく、“市場全体へ資金が広がる局面”として機能してきたケースが多い。
ただし、今回も同じ形になるとは限らない。現在は米金利、AIバブル、ETFフロー、地政学リスクなど、従来以上にマクロ要因の影響が大きい。特にBTC ETFへの継続流入が続く限り、「BTCだけが上がる相場」が長引く可能性も残る。
それでも、市場内部では確実に変化が起き始めている。BTCドミナンスの崩れ、アルト出来高増加、Fundingの正常化、そしてステーブルコイン供給拡大。これらが同時に起きていることは偶然ではない。
現在の市場は、
「BTC主導相場が続くのか」、
それとも「本格的アルトシーズンの初動」なのか。
その分岐点に入り始めているのかもしれない。
■ショート動画
(変化)ビットコイン一強に変化の兆候/アルトシーズン始まる?【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/TqQNJsnPP-g
(重要チャート解説)ビットコインドミナンス崩壊?アルト初動を示す2つのチャート【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/XXjsNDtqKP0
■オンチェーン指標の見方
・Bitcoin Market Cap Dominance:BTCが暗号資産市場全体の時価総額の中で、どれだけの割合を占めているかを示す指標。ドミナンス上昇時は、市場資金がBTCへ集中している状態を意味し、「BTC一強相場」になりやすい傾向がある。一方で低下時は、資金がETHや中小型アルトへ循環し始めるケースが多く、過去のアルトシーズン前にも大きく低下していた。

・Altcoin Volume Increasing Trend:アルトコインの短期出来高(30日平均)が、長期平均(365日平均)を上回った状態を示す指標。これは単なる価格上昇ではなく、市場内部でアルトコインへの関心や資金流入が
継続的に強まり始めている可能性を示唆する。過去の2021年強気相場では、このシグナル点灯後にETH高騰や大規模なアルトシーズンへ発展した事例が見られている。

