401k仮想通貨解禁にウォーレン議員ら撤回要求、Polymarketで52万ドル支払い拒否、ヴィタリックが清算不要の合成資産を提案
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暗号資産ニュース
米上院のバーニー・サンダース議員、エリザベス・ウォーレン議員、下院のボビー・スコット議員の3名が6月1日、米労働省(DOL)に対して401(k)確定拠出年金プランへの仮想通貨など代替資産の組み入れを促す規則案の撤回を要求した。約14.2兆ドル(約2,270兆円)規模の退職資産が、価格変動の大きいビットコインなどにさらされるリスクを指摘している。書簡では、規則案がERISA(従業員退職所得保障法)や2014年のフィフス・サード判決と矛盾するとも主張。トランプ政権が2025年8月の大統領令に基づき進めてきた制度見直しは、議会と司法の双方から重大な反発に直面する事態となった。

予測市場プラットフォームのPolymarketで、総額約1億5,000万ドル規模の契約が決済をめぐり大混乱に陥っている。争点となったのは「ストラテジー社が5月31日午後11時59分(東部時間)までにビットコインを売却するか」という契約。同社は6月1日提出の8-Kで5月26日から31日の間に32BTC(約250万ドル相当)の売却を確認したが、Polymarket側は公表が6月1日だったとして条件不成立を判断した。あるトレーダーは規制文書を読んだ後に「Yes」へ52万7,000ドルを投じたが全額を失った。分散型オラクルUMAの投票構造が大口保有者に有利との批判も再燃している。
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が6月2日、清算不要の合成資産設計案をイーサリアムリサーチで公開した。アルゴリズム型ステーブルコインや既存合成資産が抱える「清算」と「リアルタイムオラクル依存」の2大課題を回避する仕組みで、債務ではなく「オプション」を基礎構造に置き換える点が特徴。1ETHを2種類の権利に分割し、満期日に価格指数に応じて配分する設計により、権利の合計が常に1ETHとなるため担保不足が発生しないという。USD/ETH価格に加え、消費者物価指数(CPI)や商品価格、賃料指数も対象例として挙げ、DeFiの根幹を再構築する野心的提案として注目を集めている。

米株式市場は6月2日、AI関連銘柄の業績好調と堅調な労働指標を背景にS&P500が0.14%上昇し、最高値圏で推移した。HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)の四半期決算が市場予想を大きく上回り、Broadcomは約5%、Qualcommは5.6%上昇するなど半導体株がラリーを牽引。4月のJOLTS求人件数は762万件と予想の688万件を上回り、2024年5月以来の高水準を記録した。一方で米イラン協議の打ち切りという地政学的リスクが上値を抑える構図となり、リスク資産としての暗号資産にも影響が及んでいる。米連邦準備制度(FRB)の利下げ観測後退もアルトコイン市場の流動性に影響しそうだ。
トランプ大統領は6月2日、AI技術を国家安全保障に活用する大統領令「Promoting Advanced Artificial Intelligence Innovation and Security」に署名した。AIサイバーセキュリティのクリアリングハウス設立や、フロンティアモデル該当性をNSA(国家安全保障局)が機密審査するプロセス整備が柱。開発企業は新モデル公開前に最大30日間、政府への自主的提供が可能になる。5月には「米国のAI開発を遅らせ、対中競争で劣後する」との理由で類似案への署名が延期されていた経緯がある。仮想通貨業界にとっても、AIとオンチェーンの融合が進む中で規制枠組みの方向性を占う重要な動きとなっている。
量子コンピューティングがビットコインとイーサリアムの暗号基盤を脅かす時期が前倒しになる可能性が浮上した。Google Quantum AIが2026年3月31日、楕円曲線暗号を破る計算量を10倍効率化する手法を公開。必要な論理量子ビット数は1,200未満まで低下したとされる。フランスの研究者アンドレ・シュロッテンローアー氏がわずか2か月で主要な最適化手法を独自再構築し、その後の公開チャレンジでは愛好家がGoogleの数値を8%以上上回るスピードで攻略した。ブロックチェーン業界では耐量子暗号への移行ロードマップの整備が、想定より早く現実的課題となりつつある。
6月2日にパリで開催された業界アワード「Institutional 100」では、リテール顧客を暗号資産につなぐ橋渡し役として20社が選出された。NubankはブラジルでUSDCを2番手の初購入通貨に押し上げ、Revolutは7,000万人超の顧客基盤上でMiCAライセンスとCrypto 2.0を展開。SoFiは5月にSoFiUSDを発行し、米国の国法銀行として初めてイーサリアムとソラナ上で小売向けステーブルコインを稼働させた。一連の動きが示すのは、規制強化と機関投資家の本格参入が同時進行する局面で、年金保護論争、予測市場の決済透明性、プロトコル設計の再考、地政学リスク、量子脅威、そして伝統金融との接続点という6本の糸が、2026年中盤の暗号資産産業を編み上げる単一の制度成熟ナラティブを形成しているという事実である。