イーサリアム、スタンチャートETH-BTC0.040予測とTom Lee氏25万ドル目標、ビットマイン4.49%到達
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Ethereumニュース
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、Strategy社が5月末に実施した32BTCの売却を契機として、イーサリアム(ETH)がビットコイン(BTC)を上回るアウトパフォーマンス局面に入ったとの見解を示した。ETH-BTC比率は現在の0.028から年末までに0.040へ上昇すると予測しており、両資産が同方向に動いた場合でもETHがBTCを約40%上回る計算となる。Strategyの売却規模は保有総量の0.0038%に過ぎないが、長年保たれてきた『無売却』姿勢に亀裂が入ったことの象徴的意味合いは大きく、市場心理を転換させる材料になったとの分析だ。
イーサリアム最大の上場保有企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは6月1日、直近1週間で2万6,497ETHを追加取得したことを公表した。同社の保有総数は541万6,901ETHに到達し、これはETH総供給量の約4.49%に相当する。5%取得を目指す投資戦略『アルケミー・オブ・5%』は始動から11カ月で目標の90%に到達した形だが、トム・リー会長はこれまで週10万ETH超としていた取得ペースを意図的に減速させ、当初想定の2026年後半到達ペースへ戻す方針を示している。保有資産のうち471万8,677ETHはステーキング済みで、自社開発の機関投資家向けプラットフォーム『MAVAN』を通じて約95億ドル相当が運用されている。

ビットマイン会長兼ファンドストラット調査部門代表のトム・リー氏はパリで開催された業界カンファレンス『Proof of Talk』の基調講演で、ETHの長期価格目標として25万ドルを提示した。具体的な達成時期は明示しなかったが、トークン化資産の拡大と人工知能(AI)エージェント経済の到来が同ネットワークの価値を数兆ドル規模へ押し上げると主張。インターネット上のトラフィックが自律エージェント中心へ移行する局面では、機械同士の即時決済需要を担う基盤としてブロックチェーンが従来の銀行決済網を凌駕すると論じた。同氏は現行価格水準を『将来オプションの大幅ディスカウント』とも形容している。
イーサリアム系L2プロジェクトMovementは、当初掲げていたMove言語ベースのスケーリング機能から、ステーブルコインを用いた国境越え決済および送金市場への事業転換を発表した。米国・カナダ・EUの各管轄でライセンスを取得した決済パートナーと連携し、新興国を中心とする年間約6,850億ドル規模の送金市場を攻略する構えだ。L2セクター全体で同質化競争が激化するなか、複数のプロジェクトが本来のスケーリング機能からDeFi(分散型金融)を含むリアルワールド金融用途へ軸足を移しており、ポリゴンに続く第二のピボット事例となる。Movement Network Foundationは投資家向け割当の19%にあたる総供給の4.1%相当のトークン買戻しも実施した。
ETH価格が2,000ドルの心理的節目を割り込む過程で、オンチェーン上では大型ショート建玉と現物投げ売りの両建てが観測された。オンチェーン分析データによれば、あるクジラが2,000ドル近辺で2万1,948ETH、約4,400万ドル相当の10倍レバレッジ・ショートを清算価格2,339ドル付近で構築した一方、3〜4月に約1,000万ドル分のETHを積み上げていた別アドレスが約20万ドルの損失確定を覚悟して5,000ETHを取引所Krakenへ移動させた。弱気相場志向の動きに対し、永久先物プラットフォームHyperliquidでは逆張りで対抗するトレーダーフローも確認されており、短期需給の綱引きが鮮明となっている。

ETHに対するBTCの相対パフォーマンスは、Strategy売却発表日に2024年初頭以降で最大級の上昇幅を記録し、その後もETHはBTCに対して約5%続伸した。ケンドリック氏は先週付のリポートで、現在のイーサリアムを2001年のドットコムバブル崩壊期におけるアマゾン株に重ね、価格が低迷していてもオンチェーン指標とエコシステム需要は着実に改善し続けていると指摘。主要アルトコインのうちETH系トレジャリー企業はステーキングで年利約3%の収益を生み続ける構造的優位性を持ち、純資産価値倍率(mNAV)でもStrategyを再び上回ると予想している。長期目標は2026年末4,000ドル、2030年末4万ドルを維持している。
本稿執筆時点でETH現物価格は1,902.76ドル付近、24時間で4.77%下落し下降トレンドが継続している。RSIは24.37と深いオーバーソールド領域に沈み、MACDシグナルは弱気を示唆。直近サポートは1,878ドル、続いて1,802ドル、強い防衛線として1,729ドルが控える。レジスタンスは1,942ドル、2,009ドル、2,055ドルが連なる。短期的にはRSI乖離からの自律反発が見込まれるものの、1,802ドル割れは1,729ドルへの再テストを誘発しかねない。一方で2,009ドルを日次足で奪還できれば下降トレンド否定の材料となり、現物需給とトレジャリー企業のステーキング需要が中期的な底入れシナリオを後押しする展開も想定される。
