イーサリアム財団がプロトコル開発体制刷新、ビットマイン保有520万ETH突破、TORICOも追加取得
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東証グロース上場のTORICOは5月12日、新たに50ETHを1,795万円で追加取得したと開示した。平均取得単価は約35万9,000円で、累計保有数量は2,669.4770ETH、総取得価額は11億4,967万6,120円に達した。今回の取得は、同社が5月7日に発表した「ターゲットバイイング戦略(Cash Secured Put)」に基づくもので、現物購入に加えてイーサリアム(ETH)のプットオプション売却を組み合わせ、取得段階でもオプションプレミアム収益の獲得を狙う設計だ。CoinGeckoのデータでは、同社の保有規模は世界20位相当に位置する。

イーサリアム財団(EF)は5月11日、ベースプロトコルの設計・研究を統括する「プロトコルクラスター」の新リーダー体制を発表した。著名開発者のティム・ベイコ氏とバルナベ・モノ氏が近く財団を離れ、アレックス・ストークス氏は研究休暇に入る。後任にはウィル・コーコラン氏、ケブ・ウェダーバーン氏、フレドリック氏の3名がクラスターリードとして就任する。コーコラン氏は耐量子セキュリティR&D、ウェダーバーン氏はzkEVMチーム、フレドリック氏は新規プロジェクト「Trillion Dollar Security」を統括し、次期アップグレードに向けたブロックチェーン開発体制を再構築する。
今回の人事刷新は、ノルウェーのスヴァールバル諸島で開催された開発者週間イベント「インターロップ」の場で正式に始動した。同イベントでは次期大型アップグレード「グラムステルダム(Glamsterdam)」の開発準備が同時並行で進行し、メインネットのガスリミットを2億規模へ引き上げる目標や「Enshrined Proposer-Builder Separation(ePBS)」の導入に向けた検証が行われた。期間中にはマルチクライアントdevnetの稼働も確認されている。後続の「ヘゴタ(Hegotà)」では検閲耐性を強化する「FOCIL」が予定され、プロトタイプ開発は既に機能段階に入った。
ビットマインイマージョンテクノロジーズは5月11日、保有イーサリアム数が520万6,790ETHに到達したと発表した。前週比で2万6,659ETHの純増となり、ETH総供給量の約4.31%を占める水準まで積み上げた。同社の「アルケミー・オブ・5%構想」は、ETH流通量の5%取得を目標に掲げており、開始から11カ月で目標の86%を達成した格好だ。一方、会長のトム・リー氏は、これまで週10万ETH超としてきた購入ペースを約4分の1へ減速させると言及。攻めの蓄積から、効率重視のフェーズへ移行する姿勢を示した。

ビットマインのステーキング済みETHは471万2,917ETHに達し、ドル換算で約111億ドル相当を運用中だ。同社は3月25日、機関投資家向けETHステーキングプラットフォーム「MAVAN(Made in America VAlidator Network)」を正式稼働させており、保有ETHの一部は既にMAVAN経由で検証作業に投入されている。暗号資産・現金・株式持ち分を含めた同社の資産総額は134億ドル超に拡大。米株式市場におけるBMNRの日次平均出来高は8億1,600万ドルに上り、上場企業としてのETH保有量は世界最多、暗号資産保有額ではStrategyに次ぐ世界第2位となっている。
TORICOによる累積購入は2025年12月25日以来18回目で、5月入り後では初の追加取得となる。同社は当初ビットコイン投資を計画していたが、対象をアルトコインであるETHへ変更し、ステーキング運用を組み合わせた事業用資産活用を進めている。ターゲットバイイング戦略では、円資金を口座に入金したうえでプットオプションを売却し、定めた価格でETHを取得する義務と引き換えにプレミアムを獲得する仕組みを採用する。Web3ゲーム企業ミントタウンとの資本業務提携を通じ、運用ノウハウの強化と日本国内におけるDeFi活用の足がかりを構築している。
ETHは2,285.99ドル付近で取引され、24時間で2.06%下落した。RSIは47.93と中立圏ながら下向きバイアスを示し、MACDは弱気シグナルを継続している。直近サポートは2,263ドル、続いて2,190ドル、2,146ドル。レジスタンスは2,315ドル、2,383ドル、2,464ドルに並ぶ。2,263ドルを終値ベースで明確に下抜けると、2,190ドルゾーンへの調整が現実味を帯びる。一方、2,315ドルの奪回と出来高拡大が伴えば、2,383ドルまでの戻りが視野に入る。EFの体制刷新と機関蓄積はファンダ面の追い風だが、テクニカルが転換するまでは横這いシナリオが優勢と判断する。
