FBI、ハマス資金調達ネットワークからBitcoin(BTC)56万ドル分を押収

米司法省がBitcoin、Ethereum、Tetherなど計56万ドル分の暗号資産を押収し、ハマスの資金調達サイトを掌握したことが裁判資料で判明。

(04:22 UTC)
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AI要約AI
  • 押収根拠は2025年3月25日、6月25日、10月10日付の3件の逮捕状
  • Bitcoin (BTC)、Ethereum (ETH)、Tether (USDT) など5資産が対象
  • Binanceは2024年の見直しで以色列指定1,500超のウォレットの約14%を凍結
  • 2025年3月に約20万1,400ドル分の暗号資産を押収
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米司法省は水曜日、ハマスへ送金されていた56万ドル超の暗号資産を没収し、同組織がオンラインで寄付を募り支持者を勧誘するために利用していたドメインとサーバーを掌握したと発表した。司法省はこの発表と合わせて5件の宣誓供述書を公開している。このうち2025年3月25日、6月25日、10月10日付の3件は、合計56万ドル分の根拠となる暗号資産関連の逮捕状を記録したものだ。残る2件は2026年7月29日と8月18日付で、その後に実施されたインフラ押収を許可する内容となっている。

5件の宣誓供述書が示す押収の仕組み

最初の3件の供述書の中心にある「暗号資産逮捕状(クリプト・ワラント)」は、銀行口座に置かれた資金ではなく、特定のブロックチェーンアドレス上にあるデジタル資産を連邦捜査官が差し押さえることを可能にする制度だ。テロ資金ネットワークがオンチェーンへ移行するなか、検察側がますます活用している手法である。今回の逮捕状の対象となったのは、ハマスの軍事部門であるアルカッサム旅団のために運営されたとされるウォレットおよびアカウントだ。

検察によれば、この資金調達の仕組みは追跡を妨害するよう意図的に設計されていた。暗号化されたグループチャットが寄付希望者を資金調達サイトへ誘導し、そこではウォレットアドレスが絶えず入れ替わっていたという。捜査当局は、人員ソースを育成してローテーションするアドレスを特定・追跡することでこれを突破した。その結果、デジタル資産であれ従来の決済手段であれ、ハマス関連プラットフォームに寄付を求めて接触した数千人規模の個人に関する情報が得られた。

FBIはさらに、同組織の主要サイトであるAlqassam.psを支えるドメインとサーバーも押収し、今後到着する暗号資産の寄付を傍受できる態勢を整えた。この転換は運用上、重要な意味を持つ。捜査官は過去の資金流入を事後に再構築するのではなく、パイプラインの内部に立つ立場になったからだ。2026年夏に数週間隔で署名された2件のインフラ押収状は、発表の時点でも捜査がなお拡大していたことを示唆する。連邦検察は、今回の一連の措置について、オンラインネットワークもデジタル資産もハマスの資金調達を法執行から守る盾にはならないというメッセージだと位置づけている。

BitcoinとTether、18アドレスにまたがる押収

公式発表は対象のデジタル資産の種類に触れなかったが、添付の裁判資料は、外国テロ組織への資金提供に関与したとされる18のTether管理アドレスと3つのBinance口座にわたって、Bitcoin(BTC)、Ethereum(ETH)、Wrapped Ethereum、Tether(USDT)、Tron(TRX)が確認されたと明らかにした。注目すべきはその幅広さだ。Segregated Witnessのアップグレードで再構成された台帳にすべての送金が恒久的かつ公開的に記録されるBitcoinから、ドル連動のTether、さらにTronまで、5種類の資産が一度に挙げられている。

「ハマスは暗号資産とオンラインプラットフォームを利用し、世界中のドナーから資金を募っていた」と、FBIサイバー部門のBrett Leatherman次長補佐は声明で述べた。「FBIは権限を行使して違法資金を阻止し続け、テロ組織がデジタルネットワークを悪用して活動資金を調達することを許さない」

「ハマスへのメッセージだ。テロのための資金調達は止めさせる」と、連邦検事のJeanine Ferris Pirro氏は声明で述べた。「お前たちのネットワークは安全ではない。暗号資産は脆弱だ。戦争を遂行する能力を打ち砕くまで、我々は止まらない」

今回の摘発は、数年にわたる法執行の流れの一段落となるものだ。イスラエル警察は2023年にハマス関連のBinance口座を凍結し、Binanceは2024年の別途見直しの中で、イスラエルが指定した1,500超のウォレットのうち約14%を凍結したと説明した。2025年3月には、米国の逮捕状に基づき、2024年10月以降に150万ドル超を受け取ったと当局が述べるアドレスから約20万1,400ドル分の暗号資産が押収されており、当時司法省はこの措置を詳述している。今回の資料群を総合すると、新しいアドレス、新しい資産、新しいホスティングへと絶えず姿を変えながら、その一つひとつにフォレンジックの痕跡を残してきた資金パイプラインの全体像が浮かび上がる。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Binanceで現物・先物価格をライブで確認できる。

追跡可能性は諸刃の剣

本質的な教訓は一次資料そのものにある。司法省の発表が描くのは、ブロックチェーンの透明性を捜査資産へと転換した捜査だ。Bitcoinのオープンな台帳はすべての中継を露呈させる。これはMimblewimbleのようなプライバシープロトコルがまさに回避するために設計された特性であり、Turtlecoinのような専用設計のプライバシーコインは、制裁対象ネットワークでの採用が薄いニッチな道具にとどまっている。捜査官がひとたび単一のアドレスを特定すれば、クラスタリング手法によって残りのグラフも解き明かされるのが通例だ。一般の保有者にとっては、アドレスの確認からハードウェアウォレットでのブラインド署名の回避に至るまで、カストディ管理の再確認を促す出来事である。今後も同様の押収型の動きが増えると見込まれる。

COINOTAG News Desk

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