米雇用統計が利上げ観測を60%へ押し上げ、Bitcoin(BTC)は下押し

米雇用統計が16万2,000人増と予想を倍以上上回り、CME FedWatchの利上げ確率は60%近くへ。Bitcoin(BTC)は3.5%安の78,649ドルまで下落後、一部回復。

(04:10 UTC)
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  • 米8月雇用者数は16万2,000人増で予想の約6万5,000人を大幅に上回った
  • Bitcoin(BTC)は一時3.5%安の78,649ドルまで下落した
  • CME FedWatchの利上げ確率は発表後数時間で60%弱まで上昇した
  • 失業率は4.1%で横ばい、賃金上昇率は前年比3.1%と5年で最も緩い
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利上げ確率が60%近くまで急上昇

Bitcoin(BTC)は金曜日、市場予想の2倍を超える米雇用統計の発表を受け、一時3.5%安の78,649ドルまで下落した。発表内容を受け、9月16日のFederal Reserve(FRB)連邦公開市場委員会(FOMC)での政策判断を巡り、トレーダーは想定を塗り替えざるを得なくなった。米国の8月雇用者数は16万2,000人増と、事前予想の約6万5,000人増を大幅に上回った一方、失業率は4.1%で横ばいだった。賃金上昇率は前年比3.1%へと鈍化し、5年間で最も緩いペースとなったが、雇用者数が予想を大きく上回ったこと自体が、金利観測の枠組みを一変させるには十分だった。

金利市場における 先物取引 の中核となるメカニズムである先物織り込み確率によれば、次回FOMCでの利上げ観測は、発表直後の数時間で「ほぼ五分五分」から60%弱へと跳ね上がった。観測の算出には、CME Groupが提供する CME FedWatchツール が用いられている。 株式市場でも同じ見直しの波が広がった。S&P 500は一時0.4%安、ダウ平均株価は260ポイントを超える下落を見せた後、下げ幅を縮小した。FOMCを控えて値動きが荒くなるとの警戒から、VIX先物連動型の UVXY ETF のようなボラティリティ・ヘッジ手段への需要も高まった。今週序盤にFRBが示した政策シグナル後におさまっていた市場の平静さも、この予想外の雇用の強さによって試される形となった。Bitcoinは統計発表前には8万ドルを超える水準まで買われていたが、発表と同時に急落した。執筆時点でBTCは下げの一部を回復し、約7万9,600ドル付近で推移している。市場参加者は、利上げが「テールリスク」ではなく「基本シナリオ」になりつつあるのかどうかを判断を迫られている。1週間前までは利上げは極めて確率の低いシナリオと見られていただけに、その変化は大きい。

英国の雇用もプラス圏へ転換

大西洋の向こうでも、同じ金融引き締めの論理を後押しする雇用指標が現れた。英国の人材派遣業界の業界団体であるRecruitment and Employment Confederation(REC)と会計大手KPMGは、正規雇用の採用件数を集計した月次指数を公表しており、その8月値は7月の50.0から50.5へと上昇した。調査を集計するロイターの報じるところによれば、これは「変化なし」を示す50.0の水準を約4年ぶりに上回った数値である。この指数は、採用件数が増加したと回答する英国の人材紹介会社が減少したと回答する会社を上回る場合に50.0を超えて読む仕組みであり、8月の数値は2022年9月以来となる正規雇用の実質的な拡大を意味する。派遣案件の請求額は3年余りで2番目に速いペースで拡大した。求人数は引き続き減少したものの、その減少幅は約2年で2番目に小さく、一方で求職者の供給は3カ月で最も速いペースで増加しており、その一因は人員削減にある。正規職の初任給の伸びは1月以来の高水準となった。単体で見れば英国の数値は控えめだが、そのタイミングが重要である。英国中央銀行(BOE)に対して緩和に慎重であるべき理由を独自に与えるものであり、 ステーブルコイン を基軸とする暗号資産市場を取り巻く政策環境は、大西洋の両側で雇用の強さが近々の金利引き下げを難しくする構図となっている。仮にFRBが9月16日に利上げに踏み切れば、より厳しい金融政策が米英で同時に襲うことになる。英国の脆弱な雇用回復とウォール街の金利敏感型の上昇相場が同じ締め付けに耐えられるかが試されるが、金曜日のBitcoinの急反応は、デジタル資産市場がすでにそのシナリオを織り込み始めていることを示唆している。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、MEXCで現物・先物価格をライブで確認できる。

マクロの衝撃にもセンチメントは強気を維持

COINOTAGが集計する市場データを見る限り、センチメントに亀裂は入っていない。当社のFear & Greed Index(恐怖・強欲指数)は71(Greed/強欲)を示し、Bitcoinがトラッキング対象市場の68.3%を占め、追跡対象の時価総額は約2.34兆ドルで維持されている。安全資産への逃避はまだ確認されておらず、資金フローデータにも新たな ベアマーケット 局面への移行を示す兆候は見られない。マーケットの視線はもっぱら9月16日のFOMCへと向かっている。

COINOTAG News Desk

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