HYPE現物ETF3本目ナスダック上場、20日で価格100%上昇しSOL逆転、ヘイズ全売却で警戒

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Hyperliquidニュース

米資産運用大手グレースケールが組成したハイパーリキッドのネイティブトークンHYPE向けステーキング対応現物ETF「Grayscale Hyperliquid Staking ETF(ティッカー:HYPG)」が6月3日、米ナスダックで取引を開始した。スポンサー手数料は0.29%で、米国上場のHYPE関連ETFとしては最低水準となる。同商品は1940年投資会社法に基づく登録ETFではなく、ETP形態で組成されている。初日の運用資産残高は約52万ドル、1口当たり純資産価値は約25.93ドルで、ステーキング率は100%と表示された。グレースケールはハイパーリキッドを「現代のDeFi(分散型金融)業界における傑出した成功事例」と評価している。

HYPGの登場により、米国市場で取引可能なHYPE現物ETFは3本となった。先行する21シェアーズの「THYP」は5月12日にナスダックへ、ビットワイズの「BHYP」は5月15日にNYSEアーカへ上場済みで、それぞれの手数料は0.30%、上場後1カ月無料・以降0.34%という構成だ。グレースケールは0.29%でこの2社を下回り、新興カテゴリーでの本格的な価格競争が始まった格好となる。3本のHYPE関連ETFはローンチから3週間で累計約6億ドルの取引高と1億3,600万ドル超の純流入を記録しており、機関投資家によるアルトコインへのアクセス手段としての存在感を急速に高めている。

BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏は4日、自身のXでHYPEとNEARの保有ポジションを全て売却したと明らかにした。同氏は来週火曜公開予定の論考「Reality Test」で詳細な根拠を示すとしつつ、判断の背景として3点を提示した。イラン情勢の緊迫化と在庫補充需要によるエネルギー価格上昇、第2四半期末から第3四半期初頭にかけて予定される大型AI企業3社のIPO、そしてトランプ大統領が中間選挙対策として反AI姿勢へ転じる可能性だ。ヘイズ氏は現時点から9月までの間に相場が高値を付けると予測し、「ポジションを気にせず過ごすため、いったん利益を確定するタイミング」と説明したが、売却価格や損益の詳細は開示していない。

カナダの投資会社HYLQ Strategy Corpは6月2日、HYPEトレジャリー戦略を400万ドル相当積み増したと開示した。同社のトレジャリーは現在104,570 HYPEで構成され、取得総額は約390万ドル、1トークンあたりの平均取得価格は38.02ドルとなる。このうち94,570 HYPEは流動性ステーキング基盤Kinetiqを通じてステーキングされ、年率約2.2%の利回りをHYPE建てで生み出している。同社の保有分の推定時価は約753万ドルに達し、取得総額に対して約91.2%の含み益を抱える。さらにハイパーリキッド上で構築するインフラ企業qLABSへの戦略投資を通じ、1,830万qONEも保有しており、エコシステム全体への投資を進めている。

HYPEは6月3日に過去最高値75.60ドルを記録し、米国初の現物ETF取引開始日となった5月15日の38ドル近辺から20取引日で約100%上昇した。価格面ではソラナ(SOL)の72.35ドルを上抜き、HYPEがSOLを逆転する象徴的な局面となった。時価総額ベースではSOLが約420億ドルでなお先行するものの、HYPEの約160億ドルとの差は急速に縮まりつつある。デリバティブ市場の動意も顕著で、HYPE先物の建玉は5月14日の約15億ドルから6月1日には35億ドル超まで倍増、執筆時点では30億ドル付近で推移する。ETFと先物の双方で新規資金が継続的に流入しており、機関投資家の参加拡大が過去最高値(ATH)更新を後押しした。

プロトコル面ではハイパーリキッドの存在感がさらに鮮明になっている。5月の世界無期限先物市場におけるシェアは過去最高の6.63%に達し、対バイナンス比率では14.4%の記録を更新した。ビルダー型先物枠組みHIP-3は単月で620億ドル超の取引高と約30億ドルの建玉を計上し、トークン化株式やプレIPO銘柄など新たな商品分野を取り込んでいる。2025年のパーペチュアル取引高は累計約2.9兆ドル、年間手数料収益は約8億5,700万ドルに達したとされ、プロトコル手数料の約99%がトークンバイバックに振り向けられる設計が、ネットワーク利用とHYPE需要を直接結びつける構造として機関投資家から評価されている。

価格は70.33ドル付近で24時間ベース2.7%安だが、テクニカル指標は依然強気相場の地合いを示す。MACDはブリッシュシグナルを維持し、トレンドはアップトレンド継続中だ。ただしRSIは70.18と買われ過ぎ圏に踏み込み、短期的な調整余地を示唆する。第1サポートは70.13ドルで、ここを明確に割れた場合は65.22ドル、56.81ドルが次の防衛ラインとなる。上値は75.79ドルが直近の抵抗、突破できれば80.58ドル、89.30ドルが視野に入る。ヘイズ氏の利確とRSI高止まりは短期警戒材料だが、ETF資金流入とHIP-3の成長が下支えする構図は崩れていない。65.22ドル割れが強気シナリオを無効化する分岐点となる。

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Hiroshi Nakamura

COINOTAG yazarı

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