日本の長期金利が3%に接近、円キャリー巻き戻しリスクがBitcoin(BTC)を直撃か

日本の長期国債利回りが2.985%まで上昇し3%に接近。円キャリー巻き戻しリスクがBitcoinに影を落とすなか、Jeremy Siegel氏は来週のFRB利上げを予想した。

(05:48 UTC)
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  • 日本の10年国債利回りが9月11日に2.985%まで上昇した
  • 1セッションで7.5ベーシスポイントの上昇を記録した
  • Jeremy Siegel氏が来週のFRB会合での利上げを予想した
  • 米10年債利回りが4.90%へ上昇し2023年以来の高水準となった
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日本の長期金利が3%に接近

日本の長期国債10年物利回りが9月11日、2.985%まで上昇した。1セッションで7.5ベーシスポイントの上昇であり、心理的な節目とされる3%水準に迫る動きだ。この金利上昇は、Bitcoin(BTC)をはじめとするリスク資産全般に直接の影響を及ぼしうる。ベンチマークとなる利回りは前日も2.9%台で推移しており、今月に入ってからは一時、売買中に3%を一瞬上回った。日本の長期金利に持続的な上方圧力がかかっていることを裏付ける展開だ。

この金利の見直しには、3つの要因が収束している。第一に、日銀が金融環境の正常化を進めるなかで、追加の政策金利引き上げへの市場の織り込みが強まっていることだ。政策金利が上がれば、低クーポンの既発債の価格は下落し、利回りは機械的に上昇する。第二に、円安の持続が輸入インフレを招いている。エネルギーコスト、とりわけ原油価格の上昇が消費者物価に波及しており、物価圧力が日銀の現行の許容範囲を超えて長期化するリスクが高まっている。第三に、財政拡張への懸念が、長期ゾーンの価格設定にタームプレミアム(期間プレミアム)の上乗せをもたらしている。

この金利急騰がグローバルに重要なのは、日本が抱える膨大な対外投資ストックの存在だ。長年にわたる超低金利環境の下で、日本の保険会社や年金基金は米国債や欧州債に大規模に資金を振り向けてきた。国内利回りが3%に接近するにつれ、通貨ヘッジ込みの国内債はヘッジ済みの外国債よりも魅力的になりつつあり、海外に資金を置き続けるインセンティブは縮小している。みずほ銀行のシニアストラテジスト、中島雅之氏は、ヘッジ込み国内債の相対的な魅力の向上が、日本の資金を海外資産から引き戻しうるとの見解を示している。この資金還流が加速すれば、米国債の売りが欧米の債券価格を圧迫する一方で円高が進み、世界の金融環境が引き締められ、暗号資産を含むリスク市場から流動性が吸い上げられるという連鎖が生じる。日銀の利上げサイクルは、数十年にわたり日本の資本を海外へ送り出してきた投資の計算式を、まもなく書き換えようとしている。

FRB利上げ支持の Siegel氏

一方、米連邦準備制度理事会(FRB)にもタカ派的な転換の可能性が浮上している。ウォートン・スクールのファイナンス教授、Jeremy Siegel氏はCNBCの「Closing Bell」に出演し、来週の会合での利上げを予想した。踏み上げれば、2026年5月に中央銀行の舵を取ったKevin Warsh議長の信頼性が損なわれるリスクがあるという。同氏は、市場が新議長の力量を試すのは常套手段であり、ドナルド・トランプ大統領が公的に低金利を求めているにもかかわらず、Warsh議長は「覚悟を決める」可能性が高いと論じた。そのうえで、利上げを見送れば4人、5人、あるいは6人という異例の反対票が出かねないと警告した。

Siegel氏は、FRB理事のChristopher Waller氏が掲げるインフレの閾値を判断材料の中心に据えた。コア指数の月次伸び率が0.2%近くなら利上げ見送りを正当化できる一方、0.3%の数値なら委員会は利上げに傾くという。マクロ環境はすでに急速に引き締まっている。先月のJackson HoleでのWarsh議長のタカ派的な演説が利上げ確率を押し上げ、米国債10年物利回りは4.90%へと上昇し、2023年以来の高水準に達した。Brent原油も1バレル100ドルを突破した。会合の直前に最新のCPI統計が発表される予定で、結果はまだどちらにも傾きうる。

利上げ後の市場に関する同氏の基本シナリオは、直感に反するものだ。まず短期的な売りが出たのち、インフレへの信認でFRBを評価する形で長期債の買いが入り、それが株価を押し上げるという流れである。短期的な逆風としてはエネルギーをより重く見ており、今秋にはガソリン先物がさらに20〜30セント上昇する可能性があると指摘。次の決算シーズンまで株式はレンジ内でのもみ合いが続くとの見通しを示した。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bitgetで現物・先物価格をライブで確認できる。

Bitcoinを待つマクロの逆風

COINOTAG編集部が注目する東京とワシントンを結ぶ共通の糸は、流動性だ。円キャリーの巻き戻しリスクと、実現するかもしれないFRBの利上げは、いずれもこのサイクルでBitcoinを押し上げてきたグローバルの流動性プールを減らす要因だからである。当社が集計する市場データによると、Fear & Greed指数は56/100(Greed)を示し、BTCはCOINOTAG追跡ユニバース全体の68.3%を占める。追跡対象の時価総額は約2兆2,700億ドルに達しており、堅調なポジショニングを維持したまま、これまでで最も厳しいマクロの試練に直面することになる。

COINOTAG News Desk

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