暗号資産を金融商品へ再分類、日銀CBDCは技術的障害なし——zJPYCも始動
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プライバシー重視の送金フレームワーク「zERC20」が6月11日、円建てステーブルコインJPYCに匿名決済をもたらす「zJPYC」を立ち上げた。ブロックチェーンはPolygonを採用し、新トークンはJPYCと1対1で交換できる。送金者と受取人のアドレスの関連を公開せずに資金を移動できる点が特徴だ。仕組みはゼロ知識証明に依拠する。送金者は指定アドレスへトークンをバーンし、受取人は暗号学的な証明を提示して同額を引き出す。送金額と引き出し額はオンチェーンで検証可能なまま保たれる。JPYCは4つのネットワークに展開しているが、流通量が最も大きいのはPolygon上の約3億2,400万トークンであり、新サービスの基盤として自然な選択となった。
日本銀行は6月10日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験に関する最新の進捗報告を公表し、小売向けデジタル円に致命的な技術的障害は確認されていないと結論づけた。許可型のコンセンサスメカニズムに似た設計の実験システムでは、性能検証の結果、特定の口座に処理が集中した場合で毎秒6,000件、読み書きが混在する負荷で毎秒5万件の処理性能を記録した。技術陣は全国展開を見据えた将来目標として毎秒50万件を想定したが、それを阻む決定的な要因は見いだされなかった。2023年以降、併設のCBDCフォーラムは84回開催され、延べ163社が参加している。ただし当局は、発行の可否はまだ決定していないと強調した。
衆議院の財務金融委員会は6月10日、暗号資産を金融商品として再分類する包括的な法案を可決した。所管を資金決済法から金融商品取引法へ移し、暗号資産を株式や債券と同列に位置づける内容だ。投資家にとって最大の変更は税制である。最大55%に達する現行の累進課税に代わり、一律20%の申告分離課税が導入され、損失は3年間の繰越が認められる。法案にはインサイダー取引の禁止や発行体の情報開示義務も初めて盛り込まれた。参議院での可決を経て、制度は2027年度に施行され、税制改正は2028年に続く見通しだ。
同じ改革パッケージは、税制にとどまらず規制の網を大きく広げる。取引所は「暗号資産取引業者」と改称され、第一種金融商品取引業に相当する規律の対象となる。運用や助言の業務も同様の登録制の下に置かれる。無登録営業への罰則は懲役3年から10年へ、罰金上限は300万円から1,000万円へと引き上げられる。金融庁は、国内の暗号資産口座が1,400万件を超え、海外で機関投資家の資金流入が拡大していることを根拠に挙げた。DeFiや商品開発の担い手にとって重要なのは、この法律が国内で組成される暗号資産ETFへの明確な道筋を開く点である。
貿易金融におけるブロックチェーン活用も前進した。6月11日に発表された通り、TradeWaltzがWaveBLとプラットフォーム連携契約を締結したのだ。この提携により、TradeWaltzの利用者はWaveBL上で発行された電子船荷証券や銀行向けの定型提示書類を扱えるようになり、信用状取引や取立て取引で貿易金融書類の完全な電子提示が可能となる。WaveBLは2019年以降、国際P&Iグループに承認され、世界の海運大手12社のうち7社に採用されている。今回の連携で日本の銀行や企業への接点を得る。TradeWaltzは2020年にNTTデータが設立し、現在は18社が出資する。基盤にはHyperledger Fabricを用い、コンソーシアムの参加企業は約250社に上る。
ベンチャー資金調達の分野では、Neuraが「初の感情型AIエコノミー」の構築を掲げる戦略ラウンドを完了した。出資者にはAnimoca Brands、Basics Capital、TBV、Kinetic Kollective、コメンテーターのMario Nawfal氏、そしてグラミー賞受賞アーティストのNe-Yo氏が名を連ねる。このプロトコルは、AIエージェントに持続的な感情の記憶とユーザー所有のアイデンティティを与え、その記憶を中央集権的なアプリ内ではなくオンチェーンに刻むことを狙う。調達資金は、消費者向けのコンパニオンアプリ、開発者向けSDK、そしてDAO型の統治構造で運営される分散型ネットワークという3段階のロードマップに充てられる。チームは、生の知能ではなく共感と持続的な文脈こそが、暗号資産ネイティブなAIにとって次の競争の最前線になると位置づける。
これらの動きを総合すると、一つの弧が浮かび上がる。世界的なセンチメントが冷え込むなかでも、日本は決済、規制、貿易、AIにわたって暗号資産を着実に制度化しているのだ。COINOTAGの集計市場データはその対照を際立たせる。Fear & Greed指数は12と「極度の恐怖」の領域に深く沈む一方、ビットコインは約6万3,000ドルで推移し、暗号資産全体の時価総額は約1兆7,900億ドルを維持している。ビットコインのドミナンスが70.4%に達していることは、資金がリスクを追うのではなく最大の資産へ退避していることを示す。日本銀行が公表した報告書と内閣が提出した法案そのものがここでの一次資料であり、いずれも、目下は慎重さに支配された市場の足元で、息の長いインフラが敷かれつつあることを物語っている。
AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。