金融庁がSBIの円建てステーブルコインを承認、米上院は2030年までのCBDC禁止案を可決、ICEとOKXが合弁設立

(18:41 UTC)
1分で読めます
1100 閲覧
0 コメント

暗号資産ニュース

金融庁は、円に連動するステーブルコイン「JPYSC」を承認し、数日内の発行が見込まれている。発行体はSBI新生信託銀行が務め、グループの暗号資産交換業者であるSBI VCトレードが流通を担う。シンガポールのStartaleと共同開発した本トークンは、信託会社が裏付け資産を管理する国内初の信託型ステーブルコインだ。2025年10月に資金移動業のスキームで登場し、1回あたりの発行を100万円までに制限したJPYCとは異なり、信託モデルには発行上限がなく、大口の機関投資家による決済への道を開く。SBIはさらに、保有者が利回りを得られる貸付サービスを計画し、将来的には飲食店や店舗でのQRコード決済による小売利用も視野に入れている。

ワシントンでは、米上院が「21世紀住宅ロード法」を85対5の大差で可決した。住宅供給を広範に拡充する法案だが、暗号資産市場が注視する条項も併せ持つ。法案の第11編は、連邦準備制度理事会と各連邦準備銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)、あるいは実質的に類似する資産を発行することを、仲介業者を通じた間接的な発行も含めて禁じる。禁止期間は2030年12月31日までとされる。例外として、現金と同等のプライバシー保護を備えたオープンで許可不要のドル建てトークンは存続が認められる。法案は今後、下院での審議を経てトランプ大統領のもとへ送られ、超党派の支持を背景に迅速な手続きで成立する見通しだ。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に持つインターコンチネンタル取引所(ICE)と暗号資産取引所OKXは、トークン化資産およびデジタルネイティブな金融商品向けの次世代インフラ構築を目指す50対50の合弁会社を設立すると発表した。規制当局の承認を前提に、合弁会社は米国登録のブローカーディーラー兼先物取次業者(FCM)として運営され、OKXの顧客はICEの先物市場とNYSEのトークン化株式市場へアクセスできるようになる。ICEはOKXへの戦略的出資も明らかにした。本合弁は元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏が共同で主導し、両社が3月に結んだ提携を土台とするもので、規制下の伝統的取引所とデジタル資産基盤の融合が一段と深まっていることを示す。

機関投資家によるトークン化の動きは、規制面の青写真も得た。Global Layer One(GL1)イニシアチブが、プログラム可能なコンプライアンスに関するホワイトペーパーを公表したのだ。参加者には国際通貨基金(IMF)、フランス銀行、シンガポール金融通貨庁(MAS)、JPモルガンのデジタル資産部門Kinexys、スタンダードチャータードが名を連ねる。この設計はコンプライアンス規則を資産およびその実行ロジックから切り離すため、規制変更にはトークンを再発行せず、ポリシーの更新だけで対応できる。要件はステータス、取引、資産、報告という4つの「STAR」領域に分類される。ホワイトペーパーは、FATFの2024年レビューにおいて、評価対象のうち勧告15に完全準拠していたのはわずか1つの法域のみだったと指摘し、本枠組みが解消を目指す制度の分断を浮き彫りにしている。

DeFiレンディングプロトコルのVenusは、トークン化株式をオンチェーン担保として利用できるパイロットをBNBチェーン上で開始した。6月20日に導入された対象資産は「bStocks」と呼ばれ、テスラ、エヌビディア、スペースXへのエクスポージャーを追跡するTSLAB、NVDAB、SPCXBで構成される。いずれも1対1で裏付けられたトークン化証券とされ、許可された法域の適格ユーザーが利用できる。プロトコルはまず担保フレームワークや清算挙動、ステーブルコイン需要を検証する段階にあるため、借入は当初上限ゼロで停止されたままだ。担保掛目はTSLABとNVDABが60%、SPCXBが50%に設定されている。Aaveのような既存のレンディング基盤と同様、Venusも24時間稼働する暗号資産市場と株価フィードを整合させる課題に直面する。

トランプ大統領は、量子コンピューティングの加速に向けた2つの大統領令に署名した。2028年までに研究用途レベルの装置を、2030〜31年までに主要な政府システムの耐量子暗号への移行を目標とする。新設される「QC-ADDS」プログラムでは、エネルギー省の施設に少なくとも1台の量子コンピュータを設置する。署名に先立ち、商務省は9社に対し総額約20億1,000万ドルの助成を確約し、最大の受け取り手はIBMで10億ドルに上った。暗号資産にとって両大統領令は、量子マシンがビットコインやイーサリアムを守る暗号を破りうる「Qデイ」への関心を一段と高める。ある試算ではそのリスクを2030〜2033年の間と見積もっており、鍵が露出した状態のアドレスには約690万BTCが眠っているとされる。

これらの動きを総合すると、一本の弧が浮かび上がる。規制下の機関がトークン化されたマネーや資産の基盤づくりを急ぐ一方で、各国政府は国家発行のデジタル通貨や長期的な量子リスクに明確な一線を引いている、という構図だ。もっとも、COINOTAGの集計市場データは、相場のセンチメントが構造的なストーリーに追いついていないことを示す。当社のFear & Greed指数は23と「極度の恐怖」の領域に深く沈み、ビットコインのドミナンスは70.3%まで上昇している。これは資金がアルトコインを避けて主要銘柄へ避難している兆候だ。暗号資産の時価総額は約1兆7,800億ドル付近にあり、SBIやICE、GL1コンソーシアムが築くインフラは来たる機関投資家サイクルに向けた布石となっているが、過去最高値とはほど遠い現在の値動きは、まだそれに報いていない。

COINOTAGは金融アドバイザリーサービスを提供していません。このコンテンツは情報提供のみを目的としており、投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。暗号資産投資には高いリスクが伴います。

COINOTAG を優先ソースに追加

Google ニュースと検索で COINOTAG を優先ソースとして追加し、最新記事を優先的に表示しましょう。

Google で追加
Takeshi Yamamoto

Takeshi Yamamoto

COINOTAGライター

すべての記事を見る
AI生成シニアテクニカルアナリスト·山本武は、暗号資産市場の技術分析を6年以上にわたって手がけているシニアテクニカルアナリストです。東京を拠点に、ビットコインおよび主要アルトコインのテクニカル分析を専門とし、日足と4時間足のチャート分析を中心に活動しています。RSIダイバージェンス、MACDヒストグラムのモメンタム変化、フィボナッチリトレースメント、ボリュームプロファイル分析を組み合わせ…

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。

コメント

コメント