Ondo(ONDO)創業者の相続人、77歳の母親の資産管理を巡りハワイ州裁に後見申立て

Ondo(ONDO)の相続人がハワイ州裁に後見申立て。カスリーン・オールマン氏の遺産持分には3年間のONDOトークン解放が含まれる。

(23:32 UTC)
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ハワイ州裁への後見申立て

トークン化資産プロトコルの Ondo Finance を巡る相続争いが今週、新局面を迎えた。創業者Nathan Allman氏の異父姉にあたるデューク大学医学部教授のLani Clinton博士と、Ondoの初期投資家であるDavid Chen氏が、カスリーン・オールマン氏の遺産持分について限定後見の申立てをハワイ州裁判所に提出したのだ。享年32歳のNathan Allman氏は今年5月に遺言書を残さないまま急逝し、検認裁判所は母親であるカスリーン氏と夫のローレンス氏の夫婦を相続人に指定した。申立て書によれば、遺産には同社の支配的な株式持分と、同社の ガバナンストークン であるONDOの大量のトークンが含まれており、その範囲は既にロック解除済みの供給分から、今後3年かけて段階的に放出される予定のトークン群にまで及ぶ。申立て側は、カスリーン氏が長年のアルコール使用障害を抱え、判断力と社会的認知が進行性に低下してこの規模の資産を管理できない状態にあると主張。医師の診療記録の提出と認知症の鑑別を裁判官に求めており、挙げられた行動様式は前頭側頭型認知症の行動変異型に一致するとしている。申立て書はまた、壮途な支出の実態も列挙する。Nathan Allman氏は2025年6月、両親のためにホノルルの海沿いの邸宅を1,850万ドルで購入していた。一方、裁判所文書はフロリダ州での約400万ドルのZeelanderヨット購入の試み、プライベートジェットによる移動、1泊約4,000ドルの宿泊について言及する。息子の死去から9日後、カスリーン氏はChen氏に20万ドルのプール工事の請求書や購入したい船に触れつつ、最大の関心事はキャッシュフローだとメールで伝えたという。Clinton博士側は、2022年以降母親と絶縁状態にあると説明する。カスリーン氏は弁護士を通じて、本申立ては根拠のない個人的攻撃だと反論した。その主張によれば、申立ては、経営支配の試みがデラウェア州衡平法裁判所によって無効と認定されたのち、暫定CEOのIan De Bode氏に接近した人物によって提出されたという。

1,100万ドルの報酬パッケージを巡る攻防

経営支配を巡る争いは、創業者の死去直後の日々で早くも露呈した。Ian De Bode氏が暫定CEOに就任する一方、カスリーン氏は自身と娘のTahnee Towill氏をOndoの取締役会に送り込み、会長兼暫定CEOに就任して、De Bode氏から全社内職務を剥奪する動きに出た。しかし9月3日の裁判所命令は、De Bode氏を暫定CEOかつ取締役の地位に留めた。カスリーン氏はその後De Bode氏を提訴し、企業支配の蛮横な簒奪だと非難。死の1週間以内に総額約1,100万ドル規模の報酬パッケージの策定を画策し始めたと主張する。訴状は、De Bode氏とChen氏が取締役に有効に任命されたことが一度もないこと、争点となっている報酬が無効であることの確認、そして信認義務違反を理由とする損害賠償を求めている。訴状が描写する報酬内容は、年俸・賞与合計90万ドル、署名ボーナス100万ドル、評価額900万ドル超の2,600万ユニットの制限付きトークンで構成されていた。さらに846,000株を対象とする報奨が与えられれば、De Bode氏の持株比率は0.33%から約8%へ、実に24倍に拡大するはずだった。権利確定の開始日は5月25日――Allman氏が死去した翌日である。遺産側の訴状は、この権力掌握劇は『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本家をもってしてもこれ以上うまく書けなかっただろうと皮肉った。デラウェア州の裁判所はすでにDe Bode氏の支配奪取の試みを無効化しており、カスリーン氏は声明で、初日から良いコーポレートガバナンスを最優先してきたとし、息子のビジョンを守りながらOndoの長期的成功を支え続ける旨を表明した。会社側はコメントを控えている。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bybitで現物・先物価格をライブで確認できる。

3年間のロック解除がかかる攻防

9月3日の命令、ハワイ州への申立て、デラウェア州衡平法裁判所の姿勢――訴訟記録そのものを突き合わせて読むと、この争いは突き詰めればサプライの管理権を巡る闘いである。どちらの側が制したとしても、手にするのは支配的な株式持分に加え、今後さらに3年間にわたり権利確定が続くONDOのトークンの山だ。規模なるところの エグジット流動性 の源泉になり得るプールであり、ただし市場的な意味での ラグプル ではなく、裁判所の監督下にある相続紛争である点は区別されるべきだ。一方、商業エンジンはこの法廷闘争と並行して独立に動いている。同プロトコルは最近、トークン化株式の保有者数を過去最高の296万人へと押し上げ、引き続き株価永久先物(ストック・パーペチュアル)の国内上陸に向けて規制当局へ働きかけを続けている。 規制当局への働きかけ と法廷闘争、両方がトークン市場の注文フローに投影されているのが今週の形だ。 Ondoエコシステム のガバナンス上の不確実性がトークン市場と切り離せないものになるなか、新たな書類提出が明らかになる過去24時間で、ONDOの現物価格は8.1%の変動を見せた。

COINOTAG News Desk

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