Open USD(OUSD)、Visaやコインベースなど140社超を後ろ盾に始動

(17:50 UTC)
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クリプトニュース

新たなドル建てステーブルコイン「Open USD(OUSD)」が火曜日に登場した。後ろ盾となる企業は140社を超え、デジタルマネーを巡るアライアンスとしては過去最大級の広がりとなった。発行体Open Standardの公式発表によれば、Coinbase、Visa、Mastercard、Stripe、BlackRock、BNYが名を連ね、Ripple、Solana、OKXといったクリプト勢も参画している。同トークンは消費者向け商品ではなく企業向けの決済インフラとして位置づけられ、年内に稼働する見込みだ。一方で、準備資産の構成、対応ブロックチェーン、想定される総取扱量はいずれも未開示であり、当デスクはこの透明性の欠如をローンチ前の最大の不確実要因とみている。

既存勢力との最大の違いは経済設計にある。公式リリースによると、企業は手数料ゼロ・数量上限なしでOpen USDの発行と償還ができ、準備資産から生じる収益は小額の管理費用を除きパートナー側が全額受け取る。ガバナンスは単独の発行体ではなくパートナーで構成する理事会が担う。この構造は、準備資産の運用益を自社で保持する市場リーダーのモデルを正面から狙い撃ちにするものだ。創業CEOのZach Abrams氏は、実際にドルを動かす企業自身が設計したステーブルコインであり、スケールを前提に作られていると説明した。

市場の反応が最も鋭く表れたのはCircleだった。同社の上場株は火曜日に約13%下落して約66ドルとなり、2月下旬以来の安値を記録した。投資家がUSDCの準備資産収益への脅威を織り込んだ格好だ。CircleとのライセンスでUSDC準備資産収益の一部を得ているCoinbaseも、対抗ネットワークに参加しながら約4%下げた。CircleのCEOは競争を軽視する姿勢を示し、継続的なイノベーションを歓迎するとしたうえで、銀行・決済・資本市場のパートナーへUSDCをさらに拡大していくと述べた。競合を支援しつつ既存勢から手数料を得るという相反する利害は、ステーブルコインの収益モデルがなお流動的であることを浮き彫りにしている。

今回のローンチは、業界への期待が急速に高まる局面で訪れた。BlackRockのグローバル市場開発責任者は大きな機会が控えていると指摘し、同社はステーブルコイン市場が2030年までに1兆5,000億ドル規模に達し得ると予測している。この数字は、決済ネットワークや銀行、フィンテックが競合するレールを各自で構築するのではなく、共通インフラへ収斂しつつある理由を説明する。American Express、Klarna、Western Union、Google、Shopify、DoorDashにまで及ぶパートナー陣の幅広さは、こうした機関がステーブルコインをニッチなクリプト商品ではなく中核的な決済インフラとして扱い始めた証左であり、伝統的金融にとって姿勢の大きな転換だと当デスクは読む。

普及の鍵はStripeの関与にある。同決済処理大手は、Open USDを自社プラットフォーム上で事業を営む企業の標準ステーブルコインとする方針を示した。これは初日から大量の取扱量をトークンへ流し込み得るコミットメントだ。Stripeとの結びつきは単なる提携にとどまらない。Abrams氏は、Stripeが2024年に11億ドルで買収したステーブルコイン企業Bridgeの共同創業者である。Stripe幹部は今回の動きを商取引への長期的な賭けと位置づけ、現在ではなく2040年の経済を見据えて構築していると語った。DoorDashは配達員や加盟店への支払い迅速化を狙って参加し、送金会社は米国外の顧客に対する現地通貨への高速・低コストなアクセスを理由に挙げた。

オンチェーンの勢いは、すでにローンチ・パートナーの間で確認できる。Aptosはオンチェーンデータとして、同ネットワーク上のステーブルコイン時価総額が6月に20億ドルを超え、チェーンとして過去最高を記録したと開示した。Aptos LabsはOpen Standardのローンチ・パートナーに加わっている。ウォレットおよびカストディ側も顔ぶれが厚く、Fireblocks、MetaMask、Anchorage Digital、Ledgerが参画する。FireblocksのCEOは、今回の参加は業界が断片的に競合し合うシステムから共通インフラへ集約していく動きを示すものだと述べた。注目すべきはAlphabet傘下のGoogleが名簿に並ぶ点だが、Open Standardは各コミットメントの拘束力やローンチ時の対応ネットワークについては詳細を明らかにしていない。

これら6つの動きを総合すると、クリプト市場の他の部分が恐怖のなかで取引される一方で、ステーブルコイン市場はオープンで収益分配型のインフラを軸に再編されつつある構図が見えてくる。COINOTAGの集計市場データによれば、本稿執筆時点でFear and Greed Indexは100点中15で「極度の恐怖」に深く沈み、ビットコインのドミナンスは69.7%、暗号資産全体の時価総額は約1兆6,800億ドルと、守りに入った資本集中型の地合いだ。対比は示唆に富む。投機的なアルトコインへの食指が細る一方で、決済グレードのステーブルコインインフラには優良企業のコミットメントが集まっている。準備資産の開示、対応チェーン、手数料ゼロという経済性の持続可能性──こうした未解決の問いこそが、Open USDが決済の配管となるのか、それともスケール前に失速するもう一つの「発表されたネットワーク」に終わるのかを決めると当デスクはみている。

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Takeshi Yamamoto

Takeshi Yamamoto

COINOTAGライター

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AI生成シニアテクニカルアナリスト·山本武は、暗号資産市場の技術分析を6年以上にわたって手がけているシニアテクニカルアナリストです。東京を拠点に、ビットコインおよび主要アルトコインのテクニカル分析を専門とし、日足と4時間足のチャート分析を中心に活動しています。RSIダイバージェンス、MACDヒストグラムのモメンタム変化、フィボナッチリトレースメント、ボリュームプロファイル分析を組み合わせ…

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