S&P GlobalがKaikoのシリーズB延長を主導、B活用のトークン化市場インフラに1億1,000万ドル
S&P Globalが主導する投資で、暗号資産データ企業KaikoのシリーズBが1億1,000万ドルに拡大。ウォール街がトークン化市場インフラに資金を投入。
AI要約AI
- S&P Globalが主導し、KaikoのシリーズBは1億1,000万ドルに拡大した
- BNP ParibasやNasdaq Ventures、Coinbase Venturesがラウンドに参加した
- DTCCは7月、30以上の金融機関とDTCトークン化資産の本番取引を実施した
- SECは9月17日に24時間取引を審議するラウンドテーブルを開催予定
S&P Globalが主導、シリーズBは総額1億1,000万ドルに
暗号資産市場データプロバイダーのKaikoが、S&P Globalを筆頭投資家とする戦略的投資ラウンドを通じて、シリーズBの調達総額を1億1,000万ドルに拡大した。従来金融とデジタル金融の境界線の両側から、銀行、取引所、トレーディング企業が参画している点が注目される。Kaikoの公式資金調達発表によれば、ラウンドにはBNP Paribas、Bpifrance、Broadridge、Canton Foundation、Coinbase Ventures、DRW Venture Capital、Nasdaq Ventures、Royal Bank of Canada、Stellar、Susquehanna Private Equity Investmentsも含まれている。
投資家リストの構成こそが、このラウンドの本質的なシグナルだ。価格評価、銀行業務、トレーディング、市場インフラ、ブロックチェーン開発という、既存金融が資産を常時取引可能にするために必要な機能群が網羅されており、評価モデルから常時稼働する板のためのクロスチェーンブリッジを補完するデータ基盤まで、裏側の仕組み全体が賛同の対象になっている。Kaiko自体は150以上の取引所とプロトコルを網羅する機関グレードの市場データを供給しており、新設されたインフラ部門はそのデータをスマートコントラクトへ直接投入し、オンチェーン上の生の活動を銀行や資産運用会社が評価・執行・リスク管理に利用できる標準化情報へと変換する。同社はこのスタックを急速に構築してきた。2月にBloombergと連携してライセンス済み金融データをオンチェーンに載せ、5月にはMiCA規制下のオンチェーンインフラプロバイダーComethを、6月には競合データ企業のAmberdataをそれぞれ買収している。
今回の追加調達は、2022年にEight Roadsが主導して完了した5,300万ドルのシリーズBを土台とするものだ。2022年以降に変化したのは方向性ではなく範囲である。国債、マネーマーケットファンド、株式、債券がブロックチェーンネットワーク上へ移行しつつあり、機関投資家の需要はカストディや取引場から、ベンチマークグレードの価格評価、コンプライアンス対応データ、24時間停止しないインフラへと移っている。KaikoのCEOであるAmbre Soubiran氏は、新たな出資者を受け身的な株主ではなくパートナーと位置づけ、このグループが一体となって機関マネーのオンチェーン移行のあり方を定義していくと述べた。参加企業はまた、トークン化金融商品向けのデータ・インフラ標準策定を担う、Kaiko主導の業界ワーキンググループにも加わる。機関採用が広がるなか、トークン化市場データの設計を定義する議席を確保する動きだ。
トークン化市場が実運用段階へ
今回の資金調達は、米国の市場運営者がトークン化をパイロットから本番へ移そうとしている時期と重なる。3月、ニューヨーク証券取引所の親会社であるIntercontinental Exchange(ICE)はSecuritizeと提携し、トークン化証券向けのインフラ構築と標準設定に乗り出した。これはICEが1月に示した、24時間365日取引と即時決済を念頭に設計されたプラットフォーム構想の延長線上にある。Nasdaqも3月、SECの承認を得て、従来型証券と同じ会場でトークン化された株式やETFの実証に着手しており、Krakenの親会社Paywardと組み、規制された株式市場とオンチェーンのトークン化株式をつなぐ体制を進めている。
決済・清算インフラも足並みを揃える。7月、預託証券決済機関のDepository Trust & Clearing Corporation(DTCC)は、30以上の金融機関とともにDTCトークン化資産を用いた本番取引を実施した。10月に予定されるトークン化サービス開始に先立つ動きで、関与する子会社DTCは114兆ドル規模の証券を預託している。
規制当局も、24時間市場のルール策定を並行して進めている。SECは9月17日に、米国株式市場の24時間取引に向けた準備状況を審議するラウンドテーブルを開催する予定だ。市場の準備状況、運用上の耐障害性、投資家保護が主題となり、のちに24時間365日セッションへの拡大も視野に入る。Kaikoは調達した資金を、中核となるデジタル資産データ事業と、トークン化された国債、マネーマーケットファンド、株式、債券向けデータサービスを含むオンチェーン金融インフラへの展開の双方に充てると説明している。証券のトークン化が拡大し続ければ、需要曲線はKaikoを大きく超えて広がる。規制対応データプロバイダー、オラクルネットワーク、決済システム、クロスチェーンブリッジ、ゼロナレッジプルーフは、株式に市場終了時刻がなくなった瞬間から、すべてが基幹部品になる。1年以内にICE、Nasdaq、DTCCのコミットメントが続き、その後を1億1,000万ドルのデータ層調達が追った。トークン化は語りから、日付のついた建設計画へと変わった。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Bitgetで現物・先物価格をライブで確認できる。
データ層が信頼層になる
本件の一次資料であるKaikoの公式資金調達発表は、基本事項を確認できる。S&P Globalが主導し、シリーズBを1億1,000万ドルとする戦略的投資であり、BNP Paribas、Nasdaq Ventures、Coinbase Venturesなど名指しの参加企業が並ぶ。開示には評価額の記載がなく、非公開データ企業に付されるいかなる時価総額の数字も推測にすぎない。COINOTAGはその空白を補うことなく、明示するにとどめる。筆者の読み解くところ、S&P Globalと共同投資家らは、バランスシートの両側から単一のデータ層に資金を供給することで、特定の取引場ではなく、標準化された常時稼働の市場データこそがトークン化金融の信頼層になるという賭けに踏み切ったことになる。

AIによって生成され、AIによるレビューを経て、COINOTAGの編集監督のもとで公開されました。


