Vitalik Buterin氏、AIによるBitcoin(BTC)50%暴落予測を否定

Vitalik Buterin氏がAI由来のBitcoin(BTC)50%暴落シナリオに反論。ARKのCathie Wood氏はBTC対ゴールドのブレイクアウトを指摘し、予測市場は年末を8.1万ドル付近に織り込む。

(03:55 UTC)
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Vitalik Buterin氏、AI暴落シナリオに反論

イーサリアム共同創設者のVitalik Buterin氏が、人工知能(AI)の進展を要因にBitcoin(BTC)が2年以内に50%超下落するという予測を、公の場で明確に否定した。元々のシナリオを提示したのはシリコンバレーの投資家でAIリスク論者のLiron Shapira氏だ。同氏はこのシナリオに50%の確率を割り当て、AIがネットワークの安全性と堅牢性をめぐる投資家の前提を揺るがすと主張していた。だがButerin氏は9月7日のXへの投稿で、自分はその逆に賭けると記した。氏の論拠はサイバーセキュリティに対する長期的な楽観論にある。当面の課題は移行期間そのものの管理であり、社会的コンセンサスを要しない問題であればBitcoinは少なくとも対処できる、という読みだ。氏の見立てでは、クライアントやマイニングプールといった周辺インフラへの攻撃は管理可能な範囲にとどまり、AIがハッシュ関数やプルーフ・オブ・ワークそのものを根本から破壊する確率は極めて低いという。重要なのは、Shapira氏の論法が暗号技術の崩壊を前提にしていない点だ。同氏の主張はより限定的で、投資家が「発見困難あるいは不可能」と信じていた弱点が次々と顕在化すれば、開発者が最終的に修正しても信頼は毀損される——つまりコードの問題ではなく「防御の速度」の問題だ、というものだ。

Cathie Wood氏、BTC対ゴールドのブレイクアウトに賭ける

こうしたセキュリティ論争がある中、ARK InvestのCEO Cathie Wood氏はBitcoinの相対的価値について強気の見解を示した。9月5日配信の月次動画シリーズ「In The Know」でWood氏は、BTC対ゴールドのレシオに「ブレイクアウトの兆候」が表れていると述べた。Bitcoinとゴールドの相関は歴史的に極めて低い水準にあり、Bitcoinがゴールドに対して上昇し始めたことを心強いと評価する。同氏はBitcoinを「技術革命」「新しい世界の通貨システム」「先駆的な新資産クラス」という3つの特徴から捉え、この資産にはまだ長い上値余地があると論じた。インフレが鈍化すればゴールドに下押し圧力がかかり、BTC対ゴールドのレシオは新たな過去最高値へ向かうというのが氏のシナリオだ。このインフレ論の柱は技術主導のコスト暴落にある。ゲノム解析コストは2003年の約27億ドルから10万ドル未満へ低下し、AI推論コストは年率99.99%のペースで下落、アブダビは5月のOPEC離脱により産出量を78%増の日量400万バレル超まで引き上げ、原油価格は30ドルへ向かう可能性もあるという。この価格帯の逆側では、Goldmanによる原油120ドル警鐘のようなマクロ警告も最近出ていたことを付け加えておきたい。Wood氏は5月に示した5年以内にBitcoinを75万ドルとするベースケースも維持している。

予測市場は8万1,000ドル付近に集中

トレーダーの感覚は、どちらの陣営よりも抑制が効いている。Bitcoinは過去24時間で7万8,700ドルから7万9,600ドルのレンジで推移し、過去30日では22%上昇している。それでも予測市場の参加者が織り込むのは、年内は荒れたレンジ相場が続くというシナリオだ。Polymarketの「2026年にBitcoinはどの価格に到達するか」イベントには約6,392万ドルが投じられており、2027年までに8万5,000ドルへタッチする確率は73%、9万ドルは51%、10万ドルは26%。6桁の裾は急速に細り、12万ドルが10%、15万ドルは3%にとどまる。下値の確率も同等だ。7万ドルが52%、7万5,000ドルが74%、6万ドルが25%。Kalshiでは3,500万ドル規模の年末価格レンジ市場が8万1,000ドル付近に集中し、7万5,000〜7万9,999ドルのバンドが12.5%、8万〜8万4,999ドルが11.9%だが、10万〜10万4,999ドルはわずか3.7%。Bitcoinが10万ドルに先に到達するか5万ドルに到達するかを問う別のKalshi市場では、出来高83万1,848ドルのうち83%が10万ドル先行、5万ドル先行は18%を支持している。Myriadのより小規模な「8万4,000ドルまで上昇か5万5,000ドルまで下落か」イベントでは、約23万5,000ドルの出来高で強気シナリオが弱気シナリオの約5倍の価格をつけている。 市場をリアルタイムで追いたい読者は、Binanceで現物・先物価格をライブで確認できる。

セキュリティ懸念とマクロ楽観論の交点

3つの論点を並べて読むと、一本の筋道が見えてくる。Bitcoinの今後2年は、AI時代のセキュリティリスクとマクロの追い風との綱引きとして値付けされているのだ。一次資料であるButerin氏の9月7日のX投稿は、暗号技術の破綻ではなく移行期の管理に論拠を置くが、AI支援による自動検索が限定的なエクスプロイトを炙り出した末にBoltzが8月に閉鎖した件は、その前提が実務レベルで検証可能であることを示した。一方、Wood氏のレシオ予測は、デフレ傾向が重荷を担うという前提に立つ。Kalshiの3,500万ドル市場が8万1,000ドル付近に集中している以上、ブレイクアウトを追うよりも確率的に報われるのは、当メディアのBitcoin(BTC)カバレッジがセッションを通じて追ってきた通り、HODLに近いポジションの維持だ。

COINOTAG News Desk

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