WLFI関連のAI Financial、中核決済事業を最大1,500万ドルで売却協議
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WLFIニュース
ナスダック上場のAI Financialが、中核となる決済事業を最大1,500万ドルで売却する協議に入った。同社はWLFIを手掛けるWorld Liberty Financialプロジェクトと深く結びついたナスダック上場企業だ。買収を検討しているのは、東京を拠点とするブロックチェーン企業Perpetuals.comで、米国・欧州・アジアで事業を展開するAI主導のトレーディング基盤の運営会社である。今回の売却が実現すれば、AI Financialは主要な事業資産を手放すことになる。1年足らず前にトランプ氏に関連するWLFIトークンを軸に全資産を組み替えた同社にとって、これは劇的な方向転換を意味する。かつて数億ドル規模と評価されたアルトコイン財務戦略の実験が、いかに急速に瓦解したかを浮き彫りにする一件だ。
売却対象はALT5 Sigma Canada。機関投資家向けのデジタル資産OTCデスクと、加盟店向けの暗号資産決済サービスを手掛ける子会社である。公式提出書類によれば、Perpetuals.comは7月7日に法的拘束力のないタームシートに署名し、現在はデューデリジェンスを進める段階で、最終決定には至っていないとしている。ALT5 Sigma Canadaは昨年およそ2,500万ドルの売上を計上しており、AI Financialにとって唯一の実質的な収益源となっていた。仮に取引が成立すれば、親会社は唯一の黒字事業を失うことになる。同社がUSD1ステーブルコインを基盤とする国境を越えた決済ネットワークの中核に据えていた事業でもあった。
一連の危機の根源は、AI Financialがデジタル資産財務へと大きく舵を切った点にある。World Liberty Financialは自社のWLFIトークンで支払う形で過半数の株式を取得し、その後AI Financialは私募により約7億5,000万ドルを調達してWLFIをさらに積み増した。トークンに極端に偏ったこの戦略は、同社を著しく脆弱な立場に置いた。WLFIはその後およそ70%下落し、バランスシートを支えていた価値を大きく損なった。ガバナンス上の重なりも深く、AI Financialの会長を務めるZach Witkoff氏はWLFIの最高経営責任者兼共同創業者でもある。トークンプロジェクトが上場企業の方向性をいかに強く握っていたかがうかがえる。
市場の制裁は苛烈だった。WLFIの評価減が保有資産に波及するにつれ、AI Financialの株価は90%を超えて崩落し、時価総額は約8,000万ドルまで縮小した。この株主価値の毀損こそが、今回の投げ売り協議を直接引き起こした要因だ。今回の事例は、集中リスクを示す教訓的なケーススタディと言える。上場株の命運が、流動性の乏しい単一のトークンポジション、それも過去最高値圏で積み上げた持ち分にほぼ完全に縛られていたため、弱気相場の下落が加速すると一般株主にはほとんど緩衝材が残されていなかった。
財務的な苦境が正式に表面化したのは今年に入ってからだ。同社は4月にALT5 SigmaからAI Financialへ社名を変更し、自動化された決済プラットフォームを標榜した。5月には継続企業の前提に重大な疑義があることを開示し、WLFI保有の価値下落を主因とする四半期損失2億7,100万ドルと、約3,900万ドルの負債を挙げた。継続企業に関する警告は、株価がすでに示唆していた事実を裏づけたものだ。財務戦略への賭けが、バランスシートの資産側だけでなく、事業そのものを毀損したということである。
第1四半期末の時点で、AI Financialは約70億WLFIトークンを保有し、その公正価値は7億600万ドル近くに達していた。もっとも、この数字が救いになることはほとんどなかった。持ち分の大半がロックアップ期間中にあり、容易に現金化できなかったためだ。同社は6月に一部のロックが解除され、圧力が幾分和らいだと説明している。一方でPerpetuals.comは、今回の買収候補を自社のAI搭載トレーディング製品のロードマップを補完するものと位置づけつつ、協議はあくまで初期段階かつ拘束力を持たないと強調した。WLFIのドル連動型ステーブルコインに紐づくUSD1決済構想は、事実上停滞しているとみられる。
当社独自のシグナルでは、COINOTAGが持つ42指標のコンポジット・スコアリングエンジンが、0.0585ドルのレジスタンスをEMA20と日足ピボットポイントの重なりを背景に70/100と評価している。一方、0.0570ドルのサポートは、フィボナッチ0.114リトレースメントとS3ピボットに基づき72/100のスコアだ。執筆時点のスポット価格は0.0588ドルで、WLFIはこの2つの水準に挟まれている。デリバティブは慎重な様相を映す。無期限先物の資金調達率はわずかにプラスの0.0023%、建玉は3,110万ドル近辺を維持しており、過度なレバレッジも投げ売りも示していない。RSIは48.9で中立、MACDは強気に転じたものの、大局的なトレンドは依然として下向きで、Fear & Greed指数は22と「極度の恐怖」を示している。0.0570ドルを明確に割り込めば、短期的な回復シナリオは無効化される。
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