ビットコイン6.7万ドル割れ、ETF20億ドル流出と雇用統計・新FRB議長デビューで方向性錯綜

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Bitcoinニュース

KDDI、沖縄セルラー、KDDI Digital Lifeは6月2日、通信サービスpovoの対象トッピング購入者に2,500円相当のビットコイン(BTC)を付与するキャンペーンを開始した。主催は暗号資産取引所のコインチェックで、対象トッピング購入後にpovoから届くメール内URL経由でコインチェックの口座を新規開設すると、条件達成月の翌月末までにBTCが付与される仕組み。対象トッピングの購入期間は6月2日から7月31日まで、口座開設期限は8月31日。データトッピングやコンテンツトッピングが対象で、通話・海外データ系は除外される。3社は5月にノンカストディアルウォレット事業を担う「au Coincheck Digital Assets」設立を発表しており、今回の施策はその布石とみられる。

コインチェックとpovoが2,500円相当のビットコイン付与キャンペーンを開始

マクロ面では、米労働統計局が6月2日に公表した4月のJOLTS(雇用動態調査)が市場の関心を集めている。3月分は求人数687万件、離職率2.0%、解雇187万件と労働市場の緩やかな冷却を示しており、利下げ余地拡大→ドル軟化→リスク資産流入というシナリオが意識されやすい局面。6月16〜17日のFRB会合では政策金利が3.50〜3.75%に据え置かれる確率が98%と織り込まれている。今週金曜の雇用統計は前月の11.5万人増から8.5万〜9.6万人増への減速が予想され、会合直前にはFRB高官の発言が止まる「ブラックアウト期間」に突入する。

6月会合は、5月22日に就任したケビン・ウォーシュ新FRB議長のデビュー戦でもある。4月のインフレ率は前年比3.8%と3年ぶり高水準にとどまり、10年債利回りは約4.6%、30年債は5%超と2007年以来の高さに張り付いている。タカ派色の強いウォーシュ氏が初回会合でどのようなフォワードガイダンスを示すかが、年内利下げ織り込みを揺らす最大の変数となる。米現物ビットコインETFは直近7営業日で約20億ドルの流出を記録しており、金利見通しの修正がフロー反転の引き金になり得る状況だ。

機関投資家サイドの構造変化を示す動きとして、大手銀スタンダードチャータードのデジタル資産調査責任者ジェフリー・ケンドリック氏は6月2日付ノートで「今週月曜日をETHがBTCをアウトパフォームする起点とみる」と表明した。背景にあるのは、ビットコイントレジャリー最大手ストラテジー社による32BTC(平均7万7,135ドル、約250万ドル相当)の売却。売却規模は843,706BTCの保有残高に対し0.0038%にすぎないが、優先株配当の支払い原資として現物を取り崩した点が「売らない神話」の終焉として受け止められた。ETH-BTC比率の年末目標は現行0.028から0.040へ上方修正されている。

スタンダードチャータードがETHのBTCアウトパフォーム転換を予測

同氏が強調するのは収益構造の本質的な違いだ。ETHは年利約3%のステーキング報酬を生むため、ETH系トレジャリー企業は配当や運転資金捻出のために保有資産を売却する必要がない。具体例として、トム・リー氏率いるビットマインは無借金で100億ドル規模のETHポジションを構築し、自社MAVANプラットフォーム経由で年間約2億5,800万ドルの収益を計上していると推定される。一方でストラテジーをはじめBTC系トレジャリー企業は、BTCが収益を生まない構造上、費用負担や債務償還のたびに現物売却または資本市場調達を迫られる。純資産価値倍率(mNAV)でもETH系の優位性が今後再浮上するというのが同氏の見立てだ。

長期サイクルの観点では、債務リスクモデルに基づくフェアバリュー水準への注目度も増している。OECDは2026年に政府・企業が約29兆ドルを起債する必要があり、うち約78%が既存債務の借り換えに充当されると試算。日本の30年債利回りは過去最高、米30年債利回りは5月11日に5.11%と2007年以来の水準を記録し、ソブリンリスクプレミアムは2011〜12年の欧州債務危機以来の高さに達した。ある資産運用会社のモデルは、ビットコインがソブリンデフォルトヘッジとして広範に採用された場合のフェアバリューを約22.4万ドルと試算し、中央銀行が流動性供給に追い込まれる局面ではビットコインに追い風が吹くと指摘する。

テクニカル面の判断材料となるリアルタイム価格・サポート/レジスタンス・RSI・MACD等の公開データセットが今回入手できなかったため、ローソク足ベースの個別水準提示は控える。一方、定性的な構図は明瞭で、ETF11営業日連続流出と20〜34.5億ドル規模の資金引き揚げ、現物ドミナンスのステーブルコイン側へのシフト、Mt.Goxの1万BTC級移動、そして「売らない」を旗印にしてきたトレジャリー企業の方針転換が複合的に重石となる。強気シナリオ復活には、ウォーシュ新議長のハト派寄り情報発信とETFフローの陽転が同時に必要。逆に雇用統計上振れと10年債4.6%超の定着が重なれば、67,000ドル割れの定着とアルトコインへの波及加速がメインシナリオとなる。

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Akiko Watanabe

COINOTAG yazarı

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