Bitcoin77,398ドルで膠着、Striveが3030万ドルで382BTC追加・SpaceXが14.5億ドル保有判明
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Bitcoinニュース
5月のビットコイン(BTC)相場は、表面上の小幅プラス圏を維持しながらも、内部構造の悪化が鮮明になりつつある。4月30日終値76,287ドルに対し、現在は76,600ドルから77,000ドル近辺で推移しており、月次収支は綱渡りの状態だ。現物ETFからは数営業日にわたり大規模な資金流出が継続し、短期マネーがリスク回避姿勢を強めていることが裏付けられた。一方でオンチェーンでは取引所BTC残高の減少傾向が続き、ステーブルコインの待機資金も高水準を維持しており、構造崩壊型の弱気相場とは異なる「防御モード」が形成されている。月末攻防の最重要ラインは76.3K死守と79K奪回の2点に集約されている。

ビットコイン財務戦略を掲げる上場企業Striveは、5月13日から18日にかけて382BTCを追加取得した。1BTCあたり平均約7万9348ドル、総額約3030万ドル(約48億4800万円)の購入で、保有量は累計1万5391BTC、時価約12億ドル相当に達した。マシュー・コール会長兼CEOがSEC提出書類とともに公表したもので、同社はマイニング大手Hut 8を上回り、Riot Platformsに次ぐ世界9位の上場企業BTC保有者となった。原資は永久優先株「SATA」を中心とした独自の資本調達スキームで、Strategy社マイケル・セイラー氏の手法に類似したモデルが他社にも広がりつつあることを示している。
イーロン・マスク氏率いるSpaceXは、IPO申請書類のなかでビットコイン保有を正式に開示した。12月31日時点で1万8712BTCを保有し、取得原価は約6億6100万ドル、時価は約14億5000万ドルに達するという。同社は2021年に取得した当初の2万5724BTCから一部を圧縮しているものの、上場企業上位10社に入る規模を維持している。取引所を介さない第三者カストディアンによる保管体制も継続されており、IPO上場後はTesla(11,509BTC)と並ぶ大型コーポレート保有銘柄として、市場の需給観測に新たな材料を加えることになる。
米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した4月28〜29日FOMC議事要旨は、市場の想定を上回るタカ派色を示した。多くの参加者が緩和バイアスの完全撤回を支持し、過半数が物価高止まりの場合の追加利上げ可能性に言及している。会合では1992年以来最多となる4名の反対票が記録され、ミラン氏が25bp利下げを主張する一方、ハマック氏ら3名は将来の緩和示唆文言の維持に反対するなど、政策分裂が露呈した。フェドスタッフの試算では3月のヘッドラインPCEは3.5%へ加速しており、エネルギー価格と関税が下振れ抑制要因として警戒されている。ドル高金利長期化観測は、ナスダックとの連動を強める足元のBTCにとって直接的な逆風となる。

Coinbaseのプレミアム指標も警戒シグナルを点灯させている。5月19日のCoinbase Premium Indexはマイナス0.087へ低下し、3月31日以来の6週間ぶり低水準を記録した。米国系投資家からの需要が後退していることを示すサインだが、14日移動平均線は依然として2月安値を上回って推移しており、足元のスポット買い圧力は完全には枯渇していない。一方、5月初旬には1万4600BTC、約11億4000万ドル相当の利益確定売りが集中し、未実現利益率は2025年6月以来の高水準である17.7%まで上昇していた。短期の含み益解消と中長期の累積買いが同時進行する、複雑な需給局面が続いている。
半導体大手エヌビディアの好決算は、AIインフラに参入するビットコインマイナーの株価を押し上げた。同社の第1四半期売上高は前年比85%増の816億2000万ドルとアナリスト予想を上回り、当四半期は約910億ドルの売上見通しを示した。Core ScientificやCipher Miningといった、AI・HPC(高性能計算)向けデータセンター事業へピボットするブロックチェーン関連マイナー銘柄が時間外取引で上昇した。マイニング企業がハッシュレート競争から電力資産・データセンター運営者へと業態転換する流れが定着しつつあり、エヌビディアのデータセンター部門売上750億ドルが追い風となっている。
テクニカル面では、BTCは77,398ドル付近で売買が交錯し、24時間騰落率はプラス0.64%と方向感に乏しい。RSIは47.28と中立圏でやや下寄り、MACDは弱気シグナルを発しており、トレンドはサイドウェイズが継続している。直近サポートは76,783ドル、その下は75,080ドルと72,673ドル、レジスタンスは78,575ドル、80,474ドル、82,850ドルが意識される。強気シナリオの起点は78,575ドル明確突破と79K奪回、弱気転換の閾値は76,783ドル割れによる75K台再訪である。ETF資金フローの再改善とFOMC議事要旨後のドル金利動向が、月末の方向決定要因となるだろう。
